昨夜、群馬県南部に震度4、震度3の地震がありましたが、自宅安置を

されている家族がいらっしゃいます。

安置した時「線香は一晩中消さないようにするのですよね?」と家族に

聞かれ「いいえ、3.11の東日本大震災以降、寝る前に消してください。

葬儀の最中に自宅が火事ではしゃれにもならないですからね」と答えて

おいたので、多分消しておられたと思いますが・・・

あんしんサポートの場合、渦巻線香も消して寝るよう伝えています。

人の終幕でも、地震でも、事故でも、万が一、まさか、は現実に起こる

のですから、自己防衛できる事はすべきだし、線香を一晩中絶やさない

だけの正当な理由があれば、話は別ですが、そうでなかったら実生活が

優先です。 では、何故線香を一晩中消さずにおくのでしょうか?

邪気を払う・・・ろうそくの明かりで故人の足元を照らす・・・等々の

様々な理由はあるようですが、最大の理由は『死臭』対策では!? と

思えるのです。 人が亡くなると誰でも同じ臭いの死臭が発生します。

この臭いは各警察署の裏などにあるご遺体保管冷蔵庫周辺に行ければ、

いつでも臭っていますが、決して良い臭いではありません。

昔は低温保管技術も無く、自然に安置すれば死臭がして当然です。

そこで香を焚き、死臭が臭わないようにしたと考えるのが自然です。

だとすれば、今は亡くなって1時間~1時間30分後には搬送し安置となる

のですから、死臭がするほどの時間は掛からないのです。

但し、病院、施設で亡くなったら搬送までに時間が掛かると臭うので、

いくつか注意点を挙げておきます。

① 家族が遠方から到着するのを待つ為、数時間~半日掛かる場合

② 看取りまで行ってくれる施設で多いのが、夜間に亡くなり死亡診断を

  するのが医師の都合で朝になる場合

③ 夜間自宅で亡くなって朝になって気付く場合、冬場コタツで寝ていて

  亡くなった場合

いずれも亡くなってから時間が経過した事によるものです。 そこで、

病院、施設で亡くなり、搬送までに時間が掛かる時は看護師さん、施設

関係者に「ビニール袋に氷を入れて腹部に直接当ててください」と依頼

されると良いでしょう。

自宅で亡くなり、警察の検視が入った時は、氷の入った袋かアイスノン

のような物を用意し、検視官にお願いしましょう。

もし、搬送する前に死臭がしていたら、ドライアイス等でマイナス温度

まで下げ、凍結させるのが臭わない最善策です。

凍結させるまでの臭いをカバーするなら、下手な消臭剤より昔からある

タンスの中に入れていた結構臭う防虫剤が中々です。

いかがでしょうか? 様々な言われはあるでしょうが、後からこじつけ

理由でなく、本来の由来と思える事を学び知ることで、時には自分達の

生活を守れるばかりでなく、体調も守れる事もあるのです。

特に葬儀は、決まり事のように言われる部分が多いので注意です。

ちなみに明日葬儀をされ、自宅安置されている家に今日も伺います。

昨日までは故人を寝かせた部屋は、閉め切って冷房を掛けていただきま

したが、本日の前橋は気温30度を超え真夏日でも、夜は部屋を空け広げ

家族と故人が同じ空間で、故人の好きな物を食べ、好きな音楽を掛けて

故人の思い出話しを気の済むまでして欲しいと思っています。

当然、ドライアイスはガッチリ当て完全防御をしてきます。

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