住まいが群馬、埼玉、東京、千葉と分散している事もあるでしょうが、20年近くも
会って無かった兄弟姉妹が、86才長女の逝去を機に集まりました。
会って無かった兄弟姉妹が、86才長女の逝去を機に集まりました。
悲しい事ではありますが一番下でも70代の人達、葬儀でも無ければ全員が揃って
会う事など滅多にないでしょう。
見ている僕の中には『これもありだなぁ』とほのぼのとした思いがありました。
午前11時30分、各地から集まった8人の兄弟姉妹と後見人の合計9名で湯かん納棺
から始まります。 式場を使って行う1時間の湯かん納棺の儀、お坊さんの入った
家族葬儀、お花や好きな食べ物を入れてお別れの儀、午後2時火葬する伊勢崎市の
聖苑に向けて出棺、午後2時30分頃の火葬、火葬中は無料休憩所で積もる話をして
貰いながら待って80分後の収骨を済ませると、焼骨は我々が受け取り家族は近くに
ある店で食事をして解散となりました。
焼骨は我々の時間が取れる時に散骨することになっています。
今回前橋でなく、伊勢崎で火葬するのは市民外火葬料が違うからです。
前橋市民に親族がいれば、何処の住人でも無料で火葬してくれるのが前橋斎場なの
ですが、市民外は63.000円と県内で一番高額となります。 今回火葬する伊勢崎は
市民外火葬30.000円と半額以下で済むのです。
地域加算1万円を足しても2万円安くなるので伊勢崎での火葬にしました。
》追加不要の家族葬パック229.000円+地域加算10.000円=258.120円(税込)
》大姉戒名付宗教者70.000円(税無し) 》市民外火葬30.000円(税無し)
》自然散骨54.000円(税込) 総支払額412.120円の葬儀と散骨です
今回の故人は後見人が付いており、費用は故人の残したお金で賄え兄弟姉妹も賛成
してくれた結果の葬儀となりました。
実は別件で県内でも少し遠方の施設から依頼が入っていますが、亡くなってから
費用面、親族等でバタバタしてるのが現実です。 直葬+散骨=10万円+税パック
でも地域加算が3万円と火葬料が1万円掛かる地域なので総額150.400円(税込)が
火葬から遺骨処理まで全てを行う費用ですが、入所している時に分っていたはず!?
なのに、何故亡くなるまで対処してこなかったのか?とも思います。
終幕に備え対象者のお金が底をついても良いようにと、あんしんサポートに直葬の
費用だけは前払いしておき、実際には予定より余裕ができての家族葬儀をした人も
いれば、独居で施設に入居していたにも関わらず事が起きてから慌てて対処をした
のでしょうが、警察の検視が入り、亡くなってからすでに2週間過ぎても火葬して
貰えない故人もいる・・・
この両者は何がどう違ったのか!? 年金額の違いもあるでしょうが、どう考えて
もそれだけではなく、事前の準備や対応に違いがあるというか、誠実さの違いの差
が大きな要因なのは間違いありません。
こうしてみると、施設なら何処でも良い訳でなく、後見人なら誰でも言い訳でなく
自分が元気なうちに、何処に、誰に任せたいかを決めておく必要があるようです。
全く同じ時に両極端な現実を見せられる・・・それだけでも実に不思議なことです。
今まで葬儀と墓と遺骨についてのみ考えてきましたが、それでは足りないようです。
僕の持論の中に『葬儀は医師がサジを投げた瞬間から始まる』というのがあります。
葬儀の根本は宗教でなく『葬儀とは家族が家族との別れを受け入れる時間である』
多くの場合、医師がサジを投げた時点では結構元気なものです。 出かけることも
できるし、食べることもできる位の体力がある人はいくらでもいます。
でも元気な訳ではありません。 医師は当然少しでも長く生きて貰おうと努力して
くれるでしょうが、自分ならと考えると、延命の治療より終幕までに何ができるか、
どう生きるかのほうが大切に思えるのです。
でもそれには自分の意志が伝えられなくなってから、死を迎えるまで、死後の葬儀
とか住まいや身辺整理など、あらゆる事を任せられる人が必要です。
それも高額ではなく・・・という条件の付く人も多いはずです。
また終幕を自宅で迎えたい人が増えていると言われてもいますが、その結果として
警察の検視が入るケースも増えているのです。 自宅で終幕を迎えるなら死亡診断
して貰える医師を探しておく必要があります。 しかし昔のように往診してくれる
主治医は減り、総合病院の患者が圧倒的に多く、総合病院の医師が夜中に来て死亡
診断をしてくる事などありませんから、警察が入ることになるのです。
こうして考えると『人生の最終章』『終幕直後』『遺骨、住居、遺品』まで全てを
低料金で依頼できる所があったら・・・老人には間違いなく朗報となるでしょう。
人の終幕に携わる仕事って、すべき事が次から次へと出てくるようです。 多分
これから今書いたような部分を仕事にする人達は増えるでしょうが、決して安くは
ないはずです。 結局お金の無い人は最後の最後まで安心して過ごせないって事に
なるのでしょうが、何か考える必要がありそうです・・・
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