今月は数件の葬儀、7件の散骨、3件の法要と暇な月となっていますが、入会者は

いつもの月と大差なく増え続けています。 おかげでB3サイズ両面カラー配布用の

チラシパンフレットも殆ど完成し、印刷とポスティング依頼まで進めたし、先月に

書いた霊柩車と寝台車2台用のカーポートも完成したし、黒塗車2台の整備とガラス

コーティングも、あと一台で完了となるなど、決算月として最適な環境となっては

いますが『毎月の数字が全く読めない業界である事を改めて実感もしています』

 本日いつものように入会希望の方が来館して暫く話して行かれましたが、来館を

したのは僕の勉強会に参加されている方でもあり、ご本人もボランティア等をされ

ている方だと聞き、初めから笑いながらの会話だけでなく、いつもは語る事のない

あんしんサポートが何処に向かって進んでいるか、最終目的は何処にあるか!?と

いった部分までの話をしました。 普段は話すことの無い話題ですが改めて話しを

すると、自分でも再認識、再確認できるのは良い傾向に思えました。

① 人の死は誰でも必ず通る道であり、行政が行う人生最後の福祉であるべきである

  火葬し骨壺に納まるまで遺族の手に戻るまでの全てを税金で行って当然と考える

  但し葬儀をしてくれと言っているのではない

② その後、葬儀をするしないは家族の意思と家族の財布事情で決めればいいこと。

  勿論、死後の全てを行政でなく、家族で行うのは自由、当然費用は自前

③ 人が死に火葬し焼骨になって壺に納まるまでの経費が10万円掛かるとしたなら

  20才~50才まで支払う税金30年間で月々280円保留すれば達成できる訳で、も

  っと早く逝去する人、長生きする人も考慮しあと10年間増やしても可能でしょう。

  使われる費用が明確なら多くの国民は不満を言わない。 老人になっても生活が

  できる国の税金が高くても国民が不満を言わず支払う国を見れば分る通り

④ 葬儀関連の仕事をしている人達の生活を守るうんぬんの問題は出てくるでしょう

  しかし全国民の終幕後を安心させるほうが優先であり、葬儀屋が食えなくなると

  心配なら火葬は民営に委託すれば良い。 当然暴利はあり得ない

⑤ 費用面も含め死後の心配不要となれば、老人の人生には大きな福祉効果が生まれ

  てくるはずである。 超高齢化の日本だからこそ考えるべきは死後の問題である

簡単に書くと、これらが最終目的のひとつであり、そこまでの過程には様々な到達

目標があり、その遥か手前に現状の通過点目標があるのです。

 数日前の上毛新聞一面『墓』について取り上げていましたが、個人的には良い事

だと思えます。 散骨うんぬんとか、墓閉じうんぬんと書いてあったので、きっと

石材商、寺、霊園などからの苦情はあったでしょうが、現状の日本という国の中で

過去の当たり前や、習慣が必ずしも良いとは限らないし、読者や一般市民に対して

過去の概念を押し付けるのでなく、個々の家族にある様々な課題に対応できる術を

羅列したり、今ある問題提起をする事で、一般市民が考えるようになるなら、新聞

としての役割は充分果たす事になるだろうと思う。

 今日入会者と話している中で、葬儀屋さんと呼ばれると違和感があると話したが

誰がどう見たって葬儀屋なのに・・・と自分でも不思議で少し考えてみました。

葬儀屋なのは間違いないけど、今まで無かった選択肢を創造して提供することで、

一般消費者が広い選択肢の中から、家族の持つ価値観に近い葬儀社を利用するのが

最も後悔に繋がりにくい方法であると考え実行しているのが自分だと分った。

 僕のブログを全て読めば分るが、高額葬儀社が悪いとは言ってないし、言う気も

ない。 葬儀社は商売なのだから、いかに付加価値を付けて高くするかは自由なの

だし、選択は消費者自身がするのだから問題はない、ただ嘘を言って集客するのは

駄目だと書いてるはずである。・・・ この辺の話しを書き始めるとキリが無い。

また機会があれば書くとして、来館された方が『後継者』の心配をしてくれる。

「私が逝くまで頑張ってね」半分冗談まじりの会話もあれば、真剣に後継者問題の

心配をしてくれる会員さんは非常に多い・・・僕の年齢とともに増える傾向にある

最終目的も良いけど、到底自分の人生での到達は難しいのだから、その前に足元を

しっかりしておけよ・・・ あんたが死んだ後どうするの!? 

ほんとだよなぁ・・・そっちの課題をクリアする事のほうが先決だわな・・・と、

入会され帰ったあとで『取らぬ狸の皮算用』とでも言うか、自分が生きてるうちに

到達は難しい目標を論じる前に、一歩間違えばすぐにでも訪れるであろう後継者の

問題を先に解決すべしだな・・・と苦笑させられた日でした。

↓↓↓↓
  
にほんブログ村


ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、

これから葬儀を
経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの


思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします