今年の4月前半は一件大きな葬儀のあと、静かな日々が続いています。
滅多に無いので身体を休めるには最適ですが、PCの前でB3サイズ両面カラーで
滅多に無いので身体を休めるには最適ですが、PCの前でB3サイズ両面カラーで
新パンフレットの作成に没頭しているせいか、上まぶたがピクピク痙攣しています。
頭脳労働はしていますが、肉体的にはのんびりとした時間を過ごすと、精神的な
余裕も出て心も穏やかになります。
以前書いた霊柩車・寝台車2台用のカーポートが昨日完成近くなった頃、一人の
中年女性が相談に来られました。 聞くと自分の葬儀相談だというので、差支えが
無ければ病名をと教えて貰うと、今から9年前のこと乳癌が発覚、しかし離婚後で
子供達を養うのが優先と手術せず抗癌剤治療で今日まで来たそうですが、さすがに
もしもの時を考えて来館したようです。 時々行っておしゃべりをするカフェへの
途中にあんしん館があるそうで、以前から気になっていたとのことでした。
本人の葬儀相談・・・相談の中でも一番きつい相談ですが、いつものように建前
抜きで初めから本音での話を始めます。
「9年前といったら50才になったばかりですよね!? それから9年後の現在でも
こうして見た目は普通に動けているって凄くないですか?」
「そうなんですよ。 知り合いには乳癌の手術をして数年後に亡くなった方もいて、
必ずしも手術すれば延命できる訳ではないようで、手術した時の結果は分りません
けど、私の場合もそうかな・・って思ってます。 だけど抗癌剤が効かなくなって
きたから、もしもの時に何をどうすれば良いか、自分はどうして欲しいかも含めて
相談できる場所をって考えていたらここを思い出してきてみました」というのです。
僕から伝えたのは次のとおりです。
① 今は健康でも明日は分らない、つい先日も仕事仲間の花屋さんが突然亡くなった
ように人の終幕は誰にも分らないから、今ある自分の人生を精一杯楽しむ事
② 医療関係の事は分らないけど、その先の葬儀と遺骨に関しては相談に乗れるし、
今の人生を楽しむのにも正直お金は掛かるから、死後は火葬と散骨で良いならば
地域追加料金1万円加算しても149.000円税別で済みます。 その差額だけでも
人生を楽しむ費用に回しては如何ですか?
③ 突然亡くなるのと、余命を意識して生きるのと、どちらが良いか分りませんけど
今ある人生を精一杯楽しみ、謳歌しようと思えるのは後者ですから、うちを利用
するなら、終幕後費用は先ほど言った金額だけ用意できれば、終幕後の心配だけ
でもせずに済むって事なるけど、息子さん達とは今の段階で話し合っておくべき
なのは間違いありません。 これだけは先延ばしは駄目ですよ。
この話をしている間も、彼女は時々目を真っ赤にしながらのひと時でした。
花屋さんの社長のように自分でも驚くだろうほど突然の終幕と、余命宣告の中で
日々過ごすのと、どちらが良い悪いというより、各々個人感覚の違いによってだろ
うと思いますが、自分ならどちらが良いか!? と問われると即答できません。
突然なら死への恐怖もなく、精神的には楽かもしれないと思う反面、事前に分って
いたら、したい事、すべき事、身辺整理もできるし、自分だけでなく、家族や周囲
の人達にも、してあげたい事が出来るかもしれないとか・・・ 毎日毎日の日常生
活や仕事も本当の意味で有意義に過ごせるのかもしれないとも思ったりします。
まぁ、何をどう考えても自分が思ったようには成りませんが、結局のところ・・
『今を精一杯生きる』ってことなのでしょうね。 実に難しいけど・・・
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