27日午前9時、火葬に向かう霊柩車の準備を始めた頃・・一本の電話が鳴った。

いつもお世話になっている花屋さんの社長が亡くなり「葬儀はお願いします」と

いつもお世話になっている花屋さんの社長が亡くなり「葬儀はお願いします」と

娘さんからの電話を受けるが『ん!?何の事・・どういう事??』と茫然とも愕然

とも言える時間の中、電話の向こうで話す言葉が遠くに聞こえるようです。

 午後6時過ぎると毎晩行く飲み屋で仲間達と飲み、はしご酒をして自宅に戻って

階段を上り始めた瞬間、心臓発作で一瞬にして脈が止まったようで、本人は苦しく

もなく一瞬で絶命したでしょう。 と検視した警察から言われたそうです。

 その話しを聞いても「えっ? 何て言った!?」とすぐに理解できない我々・・

2日前、施主花の籠を引き上げに来た時「この時期は卒業、お別れ、入学、歓迎会

などでとにかく忙しいんだよ」と聞かされ、うちの千明が「忙しいのも良いけど、

身体だけは気をつけてくださいよ」と元気ハツラツとした社長に言ったばかりなの

ですから、突然の訃報に頭では分っても、感覚として理解できなかったのです。

 今から7年前NPOあんしんサポートの申請をした頃、初めての葬儀業界のため

何も分らない我々が『花の量が多くて安い花屋さん』だと、人の噂で聞いて訪ねた

のが花園という花屋さんでした。 恵比寿様のような笑顔で我々の話しを聞いて、

葬儀の花をお願いすると、以前は葬儀の花もしてたけど、葬儀社が儲ける為だけに

あり得ないほど値引きをされるのに嫌気がさし辞めたとの事でしたが、弱者の為に

安くても高品質な葬儀提供をしたいと言う我々の話しを聞き快諾してくれました。

 最初の年はほんの数件の葬儀から始まりましたが、7年間値上げすることもなく

ずっと低料金でボリュームのある生花を提供し続けてくれたお蔭で、会員さん達の

葬儀にも「低料金のパックなのに、こんなに立派なお花なのですね」と言って貰え

続けたのですから、あんしんサポートの恩人でもあります。

 27日安置しても、まだ納得できず受け入れる事ができませんでしたが、家族が

遺影用に持ってきてくれた写真には、高級酒となった日本酒の越乃寒梅と八海山を

両手に持ち満面の笑みを浮かべた本人を見た途端、涙が溢れてきました。

葬儀の仕事をしているのですから、一般の人と比較にならないほど人の死を見てる

でしょうし、事故でも病気でも人が突然亡くなる現実も見ている・・・ それでも

何処か対岸の火が本音です・・・しかし、さすがに今回のような仕事の仲間である

人が突然亡くなった現実を突きつけられると、いつの間にか自分の終幕を考えてる

自分に気付いたりするのですね。 

 花屋の社長が逝ったあと、店はどうなるのだろう? 続けられるだろうかと心配

するその奥には、突然俺にもしもの事があったら、あんしんサポートは存続できる

だろうか・・・ちゃんと続けて会員さんの役に立てるだろうか・・・万が一を考え

普段から何を、どうしておくべきかと考えさせられる葬儀となっています。

同じ経営者としては、反面教師としての教えを受けました。

2日の葬儀が済むまで、精一杯家族のバックアップをしていきます。

驚愕の一報ではありましたが、2日間経ってみるとあることに気付きました。

それは『人生最高の引き際を見せて貰った』が次回ブログのテーマです。

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