警察の検視が入る逝去が2月は8件中2件、25%にもなっている。

1人は現在安置されている86才のお婆ちゃんで、朝起きたら布団の中で亡くなっていた

そうで、警察は入ったものの検視した総合病院へのお迎えでしたから、普通のお迎えと

変わらず暫くして落ち着いた家族からは「隣で寝ていたお爺ちゃんさえ気づかないまま

亡くなるって、長い入院や、長く苦しむ事も無かったのだから、考えてみれば良い死に

方だなって思えますよね」との言葉に、その通りかもしれないと感じます。

 80才を超えるような老人のいる家庭は、夜中でも往診してくれるか、最後の看取りを

してくれる医師の確保さえしてあれば、検視が入ることも無かったわけで、その点だけ

でも老人が自宅におられる家庭は準備しておきましょう。

 もう一人は51才女性の一人住まい、自身が老人施設で働いており勤務日に出勤せず、

携帯にも出ないと職場の方が自宅を訪ねると亡くなっていたとの事でした。 死亡推定

では前日の夜未明との検視結果、くも膜下出血でうつ伏せに倒れていた事で、うっ血し

顔や身体前面が紫色になっていました。 警察に搬送され病院でCT撮影や検視を行う

こともあって、家族に引き渡される時は全裸で死体袋に入った状態です。

それでも今回は冬季であること、職場の方が早い段階で自宅に行ってくれた事で、誰も

会えないようなご遺体にならず済んだ訳ですが、夏場だったり、発見までの時間が長い

場合、誰も会えない凄惨なご遺体となってしまうのです。

たとえ20才であっても一人住まいの人は、毎日誰かと連絡をとるのが日課となっている

ことが大事です。 本当は同じような1人暮らしの当事者同士が確認し合うのが最善の

方法なのですが、今の時代では難しいでしょう。 そこで時間問わず起床したら何かの

スイッチを入れると、大家とか、管理人とか、誰かに無事なのが分かるようなシステム

なら可能なのかな・・・なんて思ったりします。

 一人住まいがいる限り孤独死は無くなりませんが、せめて早い発見ができるシステム

とか、生きているのが確認できる方法が必要な時代になっているのは確実です。

600万人いる独居老人は勿論、老人夫婦だけの世帯もいずれ独居となる確率が高いのは

わずか2年前は500万人だった独居老人が100万人増えた現実をみても分ります。

昨年初めから今年にかけて、若年層(50代・60代)の葬儀依頼が増えている気がして

なりませんが、若年層の場合、癌のほうが長く、心筋梗塞や、くも膜下出血、脳梗塞等

一瞬で亡くなるケースが多いのも特徴です。

 本人が万が一に備えるべきなのですが、人は自分が死ぬとは誰も思っていませんので

家族、親族が万が一への対策を本人と話し、実践しておく必要があるようです。

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