この数日は毎日葬儀が続いている昨日の朝、2人ご安置されている1人が12時から
湯かん納棺の為、移動と準備に入った午前9時50分一本の電話が入る。
湯かん納棺の為、移動と準備に入った午前9時50分一本の電話が入る。
総合病院で午前2時過ぎに亡くなった方の息子さんから、葬儀依頼の電話でしたが、
電話を受けた千明は「申し訳ありません。現在非会員さんの葬儀を受けられる状況
ではないので・・・」と説明しています。 時々ある事なので準備を進めていると
千明が電話に出てくれと言う。 電話の向こうで話す息子は「申し訳ありません。
非会員は受けられないと言われたのですが、実は母は一人で生活してまして、自宅
パソコン前に、あんしんサポートに直葬89.000円と永代供養散骨54.000円を頼ん
で欲しいと書いてありました。 忙しい中本当に申し訳ありませんが受けて頂く訳
にいかないでしょうか」という内容でした。 数秒考え引き受ける事にしました。
午前2時に亡くなっているなら8時間経過していますが、その病院は冷蔵庫保管を
されているはず、ドライアイスの準備等して40分後にお迎えに伺う旨を伝えると、
すぐにドライアイスを取りに行き、寝台車の準備も併せて始めます。
午前11時45分に家族親族集合、12時~湯かん納棺、1時~お別れの儀と続く流れ、
早くお迎えに行き、安置まで完了しないと納棺師の僕が不在では始まりません。
午前11時30分病院にお迎えに行くと見送りの医師を待つ間に、家族に安置方法の
確認だけを済ませ、すぐに戻って個室安置と死亡診断書の記入だけ済ませます。
午後12時定刻で湯かん納棺の儀を始めます。 今回は22名と多い為いつもより
迫力のある話法が必要なのと、いつもより時間が掛かる為、スムースな進行をしな
ければ火葬時間に遅れる事になるのです。
結果は焦りがいつも以上に迫力のある説得力のある湯かん納棺になったようです。
後から聞かされた話しでは22名の中に家族からすると、とんでもなく喧しい方が
いらしたのだそうで、一歩間違えばボロクソに言われても不思議ではない親戚が、
とにかく感動して、いいお葬式だったと泣いて喜んでくれたのだそうです。
定刻の午後1時30分出棺、火葬、待合室でお清めが始まると、すぐに戻って翌日の
キリスト教葬儀の準備の為、仏式葬具の全てを移動すると拾骨で火葬場に戻り拾骨
後は親族に挨拶をすると葬儀終了です。
あんしん館に戻り花屋さんが祭壇に生花を飾り、教会式葬儀の準備が完了。
本日初めての食事は午後4時でした。 お腹は空いていますが、微妙な空腹感でも
ありサイゼリアで、サラダ、辛味チキン、ペペロンチーノ、ミラノ風ドリアと更に
マルゲリータピザを二人で食べ満腹です。 しかし休む間もなく今朝迎えに行った
故人の安置室に白木膳一式、果物盛一対、遺影写真、施主花一対を作りに戻る。
突然の逝去で家族も準備に忙しく、家族があんしん館に再来館したのは午後8時を
過ぎたころ・・・正直なところクタクタです。
改めて聞くと、亡くなったのは現役で仕事をされている58才の女性でした。
息子達も突然の悲報に驚いたようでしたが、パソコンの前にあんしんサポートへの
依頼内容が書いてあったと、その紙を見せてくれたのです。
自分の命が尽きるまで時間が無いと分っていたのでしょう。 直葬と散骨と書いた
のは息子達に負担を掛けたくない親心だとすぐに分りましたので、その旨も息子達
に伝えると少し声を出して泣いていました。
いつもなら、昨日の状況は依頼をお断りするパターンなのに、千明が躊躇し僕へと
引き継いで引き受けた事で、心身ともにクタクタにはなりましたが、息子達の心に
後悔の文字を残さず済んだ事が、亡き母親への供養になったと思えます。
ちなみに息子達の希望で家族葬で行いますが、息子達は兵庫県と都内に住んでいる
ので即日納骨を勧め手続きをしました。
明日10日の湯かん納棺では、いつも以上に家族が行うべき供養「供養にお金は掛か
りませんが、心が無いとできません」といった部分を強調して話したいと思います。
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