前編・後編では自分を客観視したつもりでの短所と長所について書きました。

『人が喜ぶ姿を見ると嬉しくなる性分』を除けば極普通の人間だと分るでしょう。

プロの定義は1つや2つでなく、職業により無数に存在するでしょうし、人間相手

の仕事か、他の動物か、或いは機械相手の仕事かによっても違うでしょう。

更に人といっても老若男女の誰を対象とした仕事か、専門家か、一般消費者か等々、

何を基準とするかで定義は全く違うものになるでしょう。

最初に僕が極普通の人間だと書いたのは、一般人が圧倒的多数の人間であり、その

人達を対象とした仕事なら同じ感覚になれる、同じ視線で捉えられるからです。

なぜそんな事を書くのか!? 業界の中での『プロ』と一般消費者の思う『プロ』

とは大きな違いがあると思うからです。

元々美容室の経営者ですから、美容師を例にとって話しをすると、業界の中で言う

プロとは有名人や、講師をしている人を中心とし、専門的な部分では新しい手法を

考えた人や、細かい部分に長けた人など、美容師側から見た美容師としての技量が

最大のポイントとして評価されるのが普通です。 しかし美容師が技術を提供して

対価を支払うのは一般消費者なのですから、ミーハーは別として自分の願いや希望

思いを聞いてくれ、できるだけ希望に沿ったスタイルを創ってくれる人が、利用者

から見た『プロ』なのだと思います。

これを踏まえて利用者目線から見た葬儀のプロフェッショナルとは!?

》費用について

医療費、入院費だけでなく、施設に入所すれば月々15万円ほど掛かるのが普通なの

ですから、年金が下がり続ける今、貯金が無くなるは時間の問題という方も多い。

終幕が訪れた時点の財布事情で無理の無い範囲の葬儀を企画施行してくれる

》葬儀内容について

家族の宗教、意思を全て受け入れてくれる事。 何かをしてくれる事ばかりでなく

『安置して火葬』何もしないという選択肢も当然あります

》遺骨について

葬儀をすれば必ず遺骨の処理供養が発生します。 その点についても家族の事情を

考慮した判断と、墓の無い人に対しても適切な対処方法を持つ必要があります

墓が無ければ寺を紹介する・・・ではプロの対応とは言えません。 

お金に余裕の無い家族にとって苦痛が増すだけだからです。

》葬儀後について

人が亡くなると付随する法律や事後処理がいくもあります。 

預貯金、不動産、各種名義変更、生命保険、国保(社保)、年金などの知識は当然

必要であり、対処方法の知識も必要です。

》忌明法要、盆法要、年忌法要

圧倒的多数の仏式なら、忌明法要(49日)や新盆供養も考慮する必要があります。

これも単に紹介するだけで、高い布施を要求されたり、中には葬儀だけ依頼をして

墓は別所にあり、檀家ではないのに毎年会費を要求されていた人もいるのです。

以上で分るように、葬儀に関わる全ての事柄において、家族目線、利用者目線での

対応ができる人が『真のプロフェッショナル』だと思いますが、いかがですか!?

 8年前まで葬儀に関してど素人だったのですから、利用者と同じ感覚を持ってい

た訳で、それを否定せず利用者目線として活かすべきと考えてきました。

課題は素人の感覚をいつまで持ち続けられるか、業界の感覚に染まらずにいられる

だろうか・・・でしたが、設立以前から現在まで相談に来られる家族は勿論のこと

会う人、会う人全てに『家族目線・利用者目線』からの発想を言い続けることと、

実行し続けることで、自分自身は勿論、一緒に働く人達、依頼された家族の全てが

『武井は家族目線の葬儀を実践する人間』と認識される事が、より一層思いを強く

出来るし、更なる成長に繋がると思っています。

1000回記念と題した3回、あえて自分の長短所から書き始めたのは、単にプロとは

なんぞやだけでなく、読んでくれた皆さんが今の自分や、自分の性格や資質を否定

する事なく、長所だけでなく短所も活かす事ができると知って欲しいからです。

僕のブログには時々『人生最大の目的は己が人生を精一杯楽しむこと』だと書いて

きましたが、秘訣のひとつがこれなのです。

自分がネガティブ(消極的・後ろ向き)な発想をし易い人は試してください。

空元気でも良いから、前向きな発言を繰り返してみることです。 いつも、いつも

前向きな発言、姿勢が続けられたら・・・気が付けば自分が変わっているでしょう。

その時が来れば、今回のブログが心底理解できるでしょう。

多くの人は成功者と自分は違う人間だと思い込んでおられます。 成功者と自分の

才能が違う、出来が違う、だから自分にはできないと勝手に決めつけ思い込むから

その通りになる・・・僕は成功者ではありませんが、少なくとも日々生き甲斐ある

遣り甲斐のある仕事をしながら、利用者に感謝されながら生きています。

成功者かどうかは人が考えれば良いことで、毎日を元気な笑顔で生き甲斐を持って

生きられたら・・・それで良いじゃないですか。 というお話しでした。

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