前回の続きとなる『家族目線を実践する』とは・・・

また一般葬儀社とあんしんサポートの決定的な違いとは・・・

について少し書いてみたいと思います。 

家族目線の葬儀・・・何となく聞こえは良いですし同じような謳い文句に

真心の葬儀・・・なんてのもあります。 真心は葬儀屋さんの心の問題と

なるので本人が「真心込めて行っています」と言えば否定できませんけど

家族目線はあくまで依頼した家族の立場ですから、嘘をついてる葬儀社は

いくらでもいるのは消費者のほうが良くご存じでしょう。

家族目線なのですから、家族毎に違って当然ということです。

家族目線について客観的に比較してみたいと思います。

『葬儀パック』

どこの葬儀社でも各種パックがあるでしょうが、誰でも対象となるパック

と言えばひとつしかありません。 

それは最もシンプルな直葬(火葬)パックです。

寝台車搬送・安置2日間・ドライアイス又は冷蔵庫・棺・死亡届火葬予約

代行・死亡診断書コピー・霊柩車搬送・火葬・骨壺・全人件費・消費税

これが最低必要な項目であり、これだけあれば火葬は完了する内容です。

最低限必要な項目でパックを設定し、あとは家族の希望で追加できるよう

するのが最も低料金のパックということであり、これが家族目線の設定と

呼べるものです。実際は末期の水と線香具一式も付いています。

ただ宗教によっては上のパックだけで線香は不要という人達もいます。

当然、僕らは搬送、安置、納棺、火葬と行うだけですが、依頼される人の

多くは「理解して頂けてありがとうございます」とお礼を言われます。

仏式の人が線香を供えるのも、神式で玉串法典するのも、教会式で花を供

えるのも、何もしないのも、僕らにとっては全て同じことなので当然なの

ですが、葬儀の決まりだ何だと大きなお世話な葬儀社が殆どだと言う。

色々付けたほうが料金を高く貰い易くなるからかな!? とも思えます。

宗教だけでなく費用面からみても、必要最小限のパックこそ、家族目線の

バックということなのです。 当然追加を希望する家族もおられますから

全項目に追加単価が明示されている必要があります。

何も要らない宗教の方が依頼したら、パックの中から不要な物がいくつも

出たら値引きするでしょうか? いいえ、まず値引きはないでしょう。

権利放棄となる。 だとしたら結局は高いものになるってことです。

家族目線とは特定の家族ではなく、全ての家族に対してなのです。

病院から搬送し安置が済むと葬儀の打ち合わせとなりますが、最初に何を

言うかが大きなポイントだと思います。「どんな葬儀を考えてますか?」

これは何処の葬儀社でも同じでしょう。但しうちの場合だと安置する前に

安置方法から確認しますが「どんな葬儀を考えてますか?」で終わらず、

「入院や施設でも費用は掛かったでしょうから初めに言っておきますね。

今の財布事情に合わせて無理の無い範囲での葬儀にしましょう。 絶対に

無理をしてはいけません。 それだけは忘れないでください。 葬儀後に

後悔だけはさせたくないんです。 それがあんしんサポートなんです」と

打ち合わせをする前に釘をさしておきます。 親戚の人達がいても同じで

全員に聞こえるように言います。また費用的に厳しいなら寺を使う必要は

ありません。間違っても葬儀社や寺の為の葬儀をしてはいけませんとも、

伝えてから打ち合わせに入ります。

中には大きなお世話な人もいるでしょうが、入会時点であんしんサポート

の考え方は伝えてありますので、再度確認しているだけのことです。

初めに我々の側から『無理をするな』『できる事をすれば良い』と伝える

ことで安堵する家族は間違いなくいるからで、くちは出すけど金出さずの

親戚のくち封じでもあります。 

次は葬儀の内容と日程についてです。

987話で書いたように、突然の葬儀だったり、事前に予定の組まれてい

る仕事や試験と重なりそうな事はいくらでもあります。 そんな時は家族

の予定を優先した形での葬儀日程を組むのが、あんしんサポート流とでも

言えるでしょうか。 987話はその典型的な例でしょう。

1月4日に亡くなり、1月6日が友引、7日は始業式の曾孫達だけでなく

孫が小学校低学年担任の教員だと分り、6日の午後に葬儀、7日の午後に

火葬する事で、皆が生活に支障なく葬儀にも参加できる日程にしました。

僕のくちから「こうでなければなりません」「一般的には・・・」などの

言葉がでることはありませんし、費用の掛かる話しもしません。

家族の希望や要望を聞いて必要な事は伝えておきます。

例えば、家族10名で家族葬をしたなら、火葬中清めをせず無料休憩所で

待機し、火葬後に食べに行けば安くて温かいものが食べられるけど!?

といった感じですし、家族葬なら会葬礼状は要らないし、清めの塩ならば

あんしん館にあるから持って帰れば良いと伝える事も多いです。

またまだ沢山のケースはありますが、書き出したらきりがありません。

ひとつだけ言えるのは、僕の中に葬儀の固定概念が非常に少ない事です。

元々宗教心の無い家族に、葬儀の時だけ宗教観を押し付けても納得できる

はずがありません。 僕自身がそう思うからです。

葬儀は宗教儀式より、家族が家族との別れを受け入れる時間であるほうが

遥かに大きな要素だと思っているのと、葬儀より残る家族の生活のほうが

大事だと思っているので、その家族毎に家族の目線での葬儀を提案してる

だけのことなのです。 費用を最重視する家族もいれば、内容重視の家族

だっているし、日程重視もいれば、残る家族重視のこともある・・・

いかでしょうか? 本日の内容は皆さんの知ってる葬儀社と同じですか?

多分・・・これが決定的な根本的な違いなのではないでしょうか!?

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