この数日、今年より来年のほうが、元気な笑顔で過ごす考え方について
少しでも参考になってくれたらと書いていますが、本日は心のカラクリ
少しでも参考になってくれたらと書いていますが、本日は心のカラクリ
とでも言える部分について、最も分り易い例で書いてみます。
『旅行が楽しいと感じる根底にあるものを知っていますか?』
先日の湯かん納棺で質問したところ、いくつかの回答がでました。
・「旅先で土地の人、同じ旅行者など様々な人との出会いがあるから」
・「その土地の名物を食べ、その土地の味覚をを楽しめるから」
・「景色や名所など普段とは違う世界観に浸れるから」
・「大好きな温泉に入り、上げ膳据え膳で何もしなくて良いから」
どの回答も納得できるものですし、多くの人が同意見でしょう。
旅行の楽しさに間違いありませんが、根底にあるものではありません。
では根底にあるものとはなんでしょうか? 答えは単純です・・・
旅行が楽しいと感じるのは『帰る家があるから』です。 数日間の旅行
なら、まだ帰りたくないと思うでしょうが、帰る家がないとしたなら、
かつてのジプシーのように流浪生活だとしたら、戻る事のない旅を楽し
いと感じるでしょうか!? 多分、楽しくはないでしょう。
旅先から帰りたくないと思う人達の心根に、帰る場所があるから楽しい
と思う・・・相反するような感覚を持つのが普通の人間です。
これは旅に限らず、休日や人生でも同じことが言えるでしょう。
現役で休む間もなく仕事をしている人達にとって休日は楽しみです。
ゆっくり寝坊したり、家族との時間を過ごしたり、読書や趣味など普段
できない事ができる休日、数日間の休みが取れたら旅行も良いですね。
では現役から退いた人達は毎日が楽しくて、楽しくて・・・と感じると
思いますか? 中には本音で人生を謳歌しておられる方も当然いるとは
思いますが、多くの人は休みも取れず、仕事で忙しかった時が良かった
と感じているのでは? たまの休みだから楽しい、楽しみたいと思える
のは、帰る家の無い旅と同じです。 定年直後なら旅行に行ったり、
趣味に没頭したりと楽しいでしょうが、1年、3年、5年と時間が好き
なだけ有ったら、楽しと思えない人のほうが多くなるはずです。
ここまでご理解して頂けたら、本日の核心である人生についてです。
人の寿命は長くて100年、世界でも長寿な日本人の平均寿命で80才
~86才くらいでしょうか・・・ だから人生を楽しめるのだと思う。
もし平均寿命が千年だとしたら人生は楽しいでしょうか?
古代から追い求めてきた永遠の命だったら、人生を楽しむことができる
でしょうか? 皆さんはどう考えますか?
僕が思うに、楽しくもないし、何事においても頑張る気力なんて湧いて
こないような気がします。 人はいつか必ず死が来ると分っているから
今を精一杯頑張ったり、楽しもうとするのだと思います。
葬儀の仕事をし、うちのように人生相談までする人達が沢山おられると
嫌でも色々なことを考えさせられます。 でも最後に思うのはいつでも
同じような感覚なのです。 人は生きたいと思っても生きられない時は
生きられないし、死にたいから死ねるものでもありません。 自殺など
しなくてもわずか80年足らずの人生であり、1日24時間なのは誰も
同じで地位や貧富には全く関係ありません。
この部分をしっかり踏まえて相談を聞いているとある事に気づきます。
悩みのある人達は視野が狭くなっている共通点があり、周りが見えなく
なっている人が殆どで、自分で自分を追い詰めたり、自分より優れた人
自分より豊かな人と比較して、自信喪失する・・何の意味があるの!?
と言いたくなるだけです。
数日間で書きましたが、人生を楽しむ為に必要なのは・・・
『執着を捨て』
『今の自分、今の生活を肯定し』
『社会と関わりを持ち』
『自分が必要とされる事で生き甲斐や遣り甲斐を感じ』
『これからの人生を精一杯楽しもうとすること』
そして・・・本日書いたこと・・・
辛さ、悲しさ、苦しさがあるから、楽しさや喜びもあるということ・・
たまの休日だから楽しめること・・・
人生に終わりがあるから精一杯生きられること・・・
もうひとつ、人生の終幕をいつ迎えるかは、考えても分らないのだから
備えだけしておけば、考える必要はないという事と、金は死ぬ為に残す
ものでなく、自分の人生を楽しむ為、生きてる時に使うものと知ること
これが依頼された家族、利用された方々の言動から教えられたことです。
楽しいと感じるのは、楽しくはない時間があるからこそであり、歩くと膝が
痛かった人ならば、膝も痛まず楽に歩けると感じられるといことです。
昨日書いた「執着を捨てる」のにも役に立つ考え方になってくれるでしょう。
楽しいと感じるのは、楽しくはない時間があるからこそであり、歩くと膝が
痛かった人ならば、膝も痛まず楽に歩けると感じられるといことです。
昨日書いた「執着を捨てる」のにも役に立つ考え方になってくれるでしょう。
普段なら書かない事ですが、新年を迎える前だから参考になる方もいる
のではと・・・余計なお世話は重々承知で書かせていただきました。
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