毎月のようにお墓を閉じる依頼が入ってくる時代になっていますが、
年末だからでしょうか? 墓閉じ依頼が相次いでいます。
年末だからでしょうか? 墓閉じ依頼が相次いでいます。
墓を閉じる気持ちになるのは2つのパターンのようです。
① 墓守が不在になるのが明らかな家庭
② 孫子の代まで同じ思いをさせたくないと寺から離れる家庭
ホームページにも書きましたが、あんしんサポートは石屋さんからの
リベート(仲介手数料)は一切貰っていませんから、我々が墓閉じを
勧めることはありません。 ぶっちゃけ面倒なだけです。
でも葬儀をされた家族は、分らない事は何でも聞いてくるのが現実で
事前相談の際に墓閉じの話題がでるのも珍しくありません。
あんしんサポートで墓守いないがどうしたら良いか?との相談を受け
れば、墓は更地にして返すのが決まりだから筋だけは通すべきだと、
まずは石屋さんに見積りをさせ、費用が予算内か否かを確認します。
更地にする費用に問題がなければ、菩提寺に行き墓閉じの旨を伝えて
閉眼供養の日時と料金を確認、ここでも問題なければ供養後に解体を
して貰うことになります。その際、墓内にある遺骨は散骨+永代供養
または全散骨が多くの依頼者の希望です。
ただし寺が『離檀料』うんぬんや『高額な閉眼供養料』を言ってくる
ようなら「なら、そのまま放っておく」と伝えてくれば良いよと言う。
まず閉眼供養は1万円~2万円程度が相場ですから、せいぜい3万円
くらいが限度でしょう。 また離檀料が寺の決まりに記載されている
なら、檀家になった時に了承しているってことですが、まぁ無いのが
普通でしょう。 時々新聞やネットで離檀料100万円なんて文字を
見ますが本当でしょうか!? もし本当なら、そんな人が宗教家でい
る事自体が問題だし、宗派に属しているなら宗派全体の信用を無くし
ているのは間違いありません。
さて、墓閉じの②ですが、檀家さん達の中に檀家を辞めたい人が沢山
いる現実を寺は認識しているのでしょうか?
公営墓地は即日完売するのに寺の墓は売れ残っている現実を見るだけ
でも、墓を不要だと思っているのでなく、寺の墓だから要らないって
言ってるのが分ってないのでしょうか?
檀家が減っているから、読経、戒名を始めとした様々な料金を値上げ
して収入を確保する構図ですが、その結果が更に檀家を激減させて、
最後は自分の首を絞める・・・誰が考えても分る図式です。
一軒、一軒からの利益は可能な限り抑え、本当にお金の無い人達なら
便宜を図ってあげられるくらいの度量は欲しいものです。
あんしんサポートは、最も利益のある公営斎場の葬儀を来年から前橋
以外では行いません。 その理由は我々を本当に必要とする家族達は
一般葬でなく、直葬を中心とした葬儀が殆どである事、斎場の葬儀を
行うと拘束される日時が長く、緊急の依頼に対応できないからです。
こう言うと、人を増やせば良いと簡単に言われますが、人を増やせば
人件費が掛かり間違いなく料金設定が上がります。
今は僕と千明だけで動いているから、夜間に、深夜に、明け方依頼が
あっても人件費の計算をせずに対応できているだけの事です。
正直大変ですが、来年から全県で「直葬」は利用できるようになるの
ですから、もっと大変になるでしょう。 身体も辛くなるでしょう。
でも安い葬儀屋がしたくて設立した訳ではありません。
葬儀数が増えるから儲かると始めた訳でもありません。
我々を利用することで、少しでも自分の人生を楽しんで貰えたら・・
少ない年金で暮らす人達の生活が、ほんの少しでも明るくなってくれ
たら・・・ 弱者の人達が葬儀をし喜んでくれる・・・その姿を日々
見ている僕らは、今の路線を続けていくだけです。
でもお陰さまで、入会希望者は増え続け90%近い人が紹介で来館を
してくれます。 基本的に我々が自宅に出向いて営業することもなく
遠方の人でも前橋あんしん館まで足を運んで入会してくれます。
それだけ切実な人も多いってことです。
途中から、あんしんサポートの事を書いたのには訳があります。
余計なお世話かもしれませんが、より多くの人に信頼される頼られる
寺にするってのは駄目なのでしょうか? 本堂が空いているならば、
老後、先祖、夫婦、親子など様々な勉強会をすれば、本当に内容ある
勉強会なら料金を徴収しても良いでしょうし、写経や座禅、夏休みは
地域の子供達を集めての一週間泊まりで有料修行などなど・・・
ようは地域に根差し、地域の人達の困っている部分を手助けしながら
生きる寺・・・なんてのは駄目なのでしょうか・・・
自分の生活より檀家さん達の生活を先に考える菩提寺であり、住職で
あったなら、檀家は増え続けると思うのは僕だけでしょうか!?
あんしんサポートも始める前は色々言われましたが、僕の信念が堅く
強いものだと分ると多くの人達が協力してくれるようになりました。
お蔭で贅沢はできなくても食えるようにはなりました。
寺をはたから見ていると明らかに岐路なのは間違いありません。
過去だけに学ぶのでなく、今だけを捉えず2030年以降も見据えた
対策をとっていかないと大変な時代が来るかもしれません。
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