⑲白装束(経帷子きょうかたびら)
湯かんで手足を拭くと、白装束を着せて旅支度を整えます。
湯かんで手足を拭くと、白装束を着せて旅支度を整えます。
下から、足袋、脚絆、手甲、数珠、頭陀袋、天冠、着物等を家族の
手で着せ、旅支度を整えてあげたいですね。
死後直後なら簡単ですが、ご安置から1日以上経過したご遺体は、
合掌を組んだ手とドライアイスと死後硬直で固まった身体に着物を
着せるのは簡単ではありません。 そこで
1.全員の手で上から掛ける 2.着物で身体を包む等の対応をします
■白装束(経帷子)高い物は必要ありません
⑳棺(ひつぎ)
葬儀社パックに含まれる棺がどんなものか確認しましょう。
火葬する物ですから、正直なところご遺体をしっかり納められる物
なら素材は何でも良いですが、布棺なら誰が見ても違和感なく安物
だとは思われません。 無垢材に彫り物をしたものや、塗りの棺も
ありますが、高額なものは要りません。
既製品は6尺、6.25尺、6.5尺、6.5尺ワイドですが、身長
175㎝位の人が6尺と6.25尺のボーダーラインです。
6尺が圧倒的に使用頻度が高い為、料金は安く、6.25、6.5と
サイズアップすると6.5尺ワイドは原価でも数万円高くなります。
しかし6尺で内寸1750mm前後でも膝を少し曲げた状態で納棺
することで175㎝位の人は対応可能です。
身長的に入る人でも、ご遺体は足先がのびた状態になりそのままで
納棺すると入りません。 膝を曲げた状態で納棺後に足を伸ばす。
■使い勝手が良いのは、山形のフタが付いた布棺で、圧迫館もなく
お年寄りが膝を曲げたまま寝たきりで足が固まっていても普通に
㉑祭壇
あんしんサポートの祭壇は初めから写真に写る全てがパックに含ま
れており、灯篭6対、造花1対、砂糖盛り一対、四華花一対は全て
レンタルで葬儀の時は賑やか、葬儀後は不要という会員さん達の声
から始まったものです。 施主花一対、果物盛一対、遺影、位牌、
白木膳(一膳飯・枕団子・水)は全てパックに含まれます。 が、
他100%近くの葬儀社では灯篭類のレンタルなどありません。
全て買って供えるのが普通です。 祭壇料とは数段の祭壇にほんの
少しの装飾がある程度で、中には祭壇だけなんて事もあります。
ちなみにあんしんサポート祭壇と同じ物を揃えたら最低でも10万
円以上にはなるはずで、高ければ20万円にもなります。
■パック内の祭壇写真を見せて貰い判断をしましょう
■祭壇に何も無いのは家族にとって寂しいものです。 大きな祭壇
なら尚更のこと・・・その点も事前によーく確認しましょう
㉒清め料理
火葬中のお清めが最も効率が良く料金も抑えられます。
火葬中は乾きものと飲み物で待たせ、わざわざ葬儀社に戻ってから
清め・・・時間も費用も掛り、出席者にも負担が大きく、行ってい
る意図が理解できません。 お金が取れるから!?なら納得です。
■群馬の場合4.000円~が多く何でだろ?と思うほど高い割に
内容はそれほどでも無いのが清めの料理です。
おもてなしの心は分りますが、食べに行ってる訳ではありません。
豪華な料理より、お年寄りでも食べられる物を優先したほうが、
親切な気がしますし、半額程度の料理で充分でしょう。
■少人数なら火葬中は無料の休憩所で待ち、火葬後みんなで食べに
行けば安くて温かくて旨いものが食べられるはずです。
㉓香典返礼品
前橋は我々が葬儀を始めた頃より、返礼品金額が明らかに下がって
いますが良い傾向だと思っています。 1万円包んで5千円の品を
返すなら、初めから5千円包んでお返し無しのほうがお互いに良い
のでは!? と7年前から思っていましたが県内都市部では下がる
傾向にあり、農村部では下がってないようです。
■香典返礼品の箱は30・50などの金額の分る数字は入ってない
ので3千円でも5千円でも分らないのが現実です。
■群馬には2千円・3千円を包む新生活香典がありますが500円
でも問題ないのが現実です。
お返しの箱も開けずに積んでおくなんて事も多いのでは?
㉔骨壺(関東以北の全骨拾骨は7寸~8寸)
この部分になると各自の価値観の問題でしょう。 一点もの骨壺に
入れて満足する人もいれば、可愛い花柄に入れてあげたいと思う人
だっているでしょうし、白骨壺で良いと考える人もいるものです。
■火葬場で販売している事も多く、白7寸一式で6千円ほどです。
火葬場や葬儀社販売価格を確認してから決めましょう。 また、
パックに含まれる事も多い物でもあります。
㉕後飾り祭壇
焼骨の入った骨壺を納骨まで安置しておく祭壇、紙で出来た祭壇も
多く湿気と加圧に注意です。
祭壇、香炉、りん、線香、火、経机、防火マットがセットの基本で
販売する業者もいれば、レンタルもあり料金差があるので注意
■狭い家では置く場所がない事も多く、そんな時はカップボードの
上や仏壇の近くに置けば良いでしょう。
■初めての葬儀等で線香具が無い時は、ホームセンターや100円
ショップでもあります。 突然の葬儀なら安い物で対応しておき
後でじっくり選んで買い換えたほうが利口です。
㉖位牌・七本塔婆(しちほんとうば)
葬儀の時は『白木位牌』と『野位牌(袋を被った位牌)』の2本で
火葬場に持っていくのは野位牌です。
忌明法要までの仮位牌であり、忌明までに本位牌を作っておくのが
一般的に多く、最近は塗の位牌(黒塗り金文字の軽い位牌)よりも
黒檀、紫檀調の重い位牌が主流です。 先祖より大きな位牌にする
ものでは無いと言われ、先祖と同じ大きさの位牌で良いでしょう。
最近は仏壇が小さく4寸~4.5寸が多いようです。
夫婦ともに亡くなった場合、夫婦位牌と言い2人の名前を彫るのが
一般的ですが、中には一緒にしてくれるなと言う夫婦もいます。
■シンプルな春日(かすが)、少しだけ細工のある勝美(かつみ)
あたりで充分、あんしんサポートの場合、唐木の勝美4.5寸に
1名彫りで1万円弱ですが、4万円なんて事もあるので注意。
■最近減ってきましたが、分位牌(わけいはい)と呼び子供や親戚
などに配りますが、自宅で毎朝、水や線香を供えられるなら問題
ありませんが、自信がないなら持たないことです。
■七本塔婆は依頼する寺によって異なり、最近は使用しない寺も
増えているのが現実です。
■七本塔婆は依頼する寺によって異なり、最近は使用しない寺も
増えているのが現実です。
次回は最終回『墓』『納骨と49日』『新盆』についてです。
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