葬儀に使用する物は色々ありますが、ネットサーフィンしても書いて

あるのは宗教の立場からや、ドライアイスのように使用目的が分って

いる前提で商品名だけなんてのが普通です。

今回書くのは、残る家族として要不要の判断ができる内容記載が第一

そして我々でも意味不明な項目なども併せて、逝去直後からの流れに

沿って書いてみたいと思います。(当方が行っている内容で)

本日理事さんの一人と打合せをしましたが、来年は前橋市1か所と

高崎市が2か所まで範囲を広げて『友引の葬儀勉強会』をしようという

ことになりました。

今回書く内容も勉強会で使用できる良い資料になるような気がします。

》当方一般的な家族葬儀の流れを記載しますので、いつ、どんな事が

 行われるかを覚えてください。事前に知っていれば対処できる事も

 多く後悔を減らすには大切なことです

》流れは①②・・で記載し、重要な部分は■で記載、別の方法をとる

 ほうが良策と思えることや別の対応策は□で記載します。

》使用品の由来を書けば分りますが、諸説ある事が多く地域毎に違う

 のは極々当たり前にあるのが葬儀です。 その辺を理解した上で、

 我が家にとって要不要かの判断基準とされると良いでしょう。

》また寺の住職が拘らなければ、葬儀に決まりはないと思って差し支え

 ありません。 本来葬儀は長年ともに過ごした家族との別れを、残る

 家族が受け入れる時間であるはずだからです。

》戒名が無いと、経を唱えないと、通夜や葬儀をしないと成仏できない

 などと言う宗教者は霊感商法とかわりません。

 その理由は宗教によって死後の考え方は様々であり、仏教の中でも

 宗派によっては全く異なる考え方もあるのです。

 自身の宗教宗派を信じるのは当然ですが、他の宗教を否定するのは

 自分が否定されても仕方のないことです。

》葬儀は残る家族が「温かく送ってあけられて良かった」と思えることと

 葬儀後の生活に支障の出ないことが大切です。

もし魂が存在するなら、残った家族の生活が大変になってまで自分の

葬儀を盛大にして欲しいと思うでしょうか? あなたが故人だったなら

どう思いますか? これが凄く大事です。

葬儀での要不要の基準は、自分ならして欲しいか欲しくないかです。

自分が不要や嫌なら故人も同じように不要か嫌だと思えば良いし、

自分がして欲しいことは故人もして欲しいと思えば良いのです。

以上をしっかり踏まえた上で読み進めてください。

葬儀や家族の設定は初めての葬儀となる可能性の高い次の通りです。

■夜中に病院で逝去 ■葬儀社安置 ■家族葬30名(仏式)

■菩提寺なし ■墓無し ■午前2時総合病院にて逝去

①担当医が死亡診断、臨終宣告した時間が「死亡時間」です

②ご遺体に着せる衣類は、着せたい物があれば事前に病院に準備する

 無い場合はパジャマでも浴衣でも着ている物で構いません。

③逝去後、看護師さんが処置をしてくれます(30分~60分程度)

 鼻、くち、肛門等をふさいで、軽く化粧してくれる病院が多い

 顔当て等は病院での用意が多いですが無くても葬儀社が持ってます

④葬儀社に搬送依頼をします。 決まってない場合は病院が紹介して

くれるのですが・・・しかし、ここが分岐点です

 ■搬送して貰った葬儀社で葬儀することになるでしょうから、もし

  高額葬儀社なら、この時点で高額な葬儀費用が確定するのです。

  病院は安くて親切な葬儀社を紹介でなく、病院にとって利益とか

  メリットのある葬儀社を紹介しているのが通常です。

  後悔したくないなら、依頼先葬儀社だけは決めておきましょう。

⑤葬儀社到着までの間に「死亡診断書」を受取っておきます

⑥葬儀社のお迎えは搬送用シートに包んでストレッチャーで搬送

 ■搬送シートとはシーツとして併用できる取っ手付きの白布です。

 ■普通は棺に付帯する枕を使いますが、あんしんサポートの場合は

  頭部が納まるようへこんでいる安定枕付シートを使用しています。

  搬送時、安置時に顔が安定し、ドライアイスも安定するからです

⑦安置先である葬儀社の安置室まで搬送します

 ■午前2時の場合「深夜料金が加算」される事も多い

 ■寝台車で距離指定のある場合、車庫~病院~安置室までの合計が

  10㎞や20㎞など指定距離内なら加算はありませんが、10㎞

  指定の場合殆ど追加料金が必要です

 □100㎞以上遠方の病院から搬送が必要な場合なら専門業者では

  なくレンタカーで自分達が搬送してくるのもありです。

  ワゴン車・ドライアイス・・タオルケット・布団で充分です

⑧安置はドライアイスを当て、末期の水をとり、線香を供えます。

 ■ドライアイスが腐敗防止剤なのは誰でも知っていますが、どこに

  どれだけ、何回当てれば良いかが問題です

  最小限で抑えるなら「腹部」だけでも有効ですが、気管支、食道

  などを冷却したり、頸動脈からあごに掛けて当てることで開いた

  くちを閉じるのにも有効です。

  安置~葬儀まで4日間なら合計30㎏で充分足ります。

  毎朝交換する葬儀社が殆どですが、1本2.5㎏程度のものなら

  半分ほどは残っているはずです。 包み直して使用しましょう。

⑨末期の水とは諸説ありますが、仏教の開祖である釈迦が亡くなる時

 最後にくちにしたのが水であった事から諸説あるものです。

 専用品でなく割り箸の先に真綿を巻いて行うのも方法です

⑩故人の布団の上に置くのが「守り刀」です

 人が死ぬと身体から死臭がしますが、体臭と違い誰でも同じ臭いで

 これに群がる魑魅魍魎から己が身を守る為に持たせるのが守り刀、

 だと言われる説も含め諸説あります。 武士なら刀ですが、農家の

 人なら鎌、魚屋さんなら包丁などを用いたはずです。

 自宅にある包丁でも代用できるものです。

⑪安置、末期の水、そして線香を供えます。

 線香の本数や焼香の回数に関して、間違いないのは「1回・1本」

 でしょう。 特に大勢の時は1回(本)が礼儀です

 ■線香や蝋燭に関して、以前は消えることの無いよう徹夜で番付を

  していましたが、3.11東北大震災以降は、寝る前に全て消す

  ことを提案してきました。 今でも地震は時々ありますし、葬儀

  期間に火事にでもなったら、それこそ大変です

⑫一本樒(一輪挿し)

 樒(しきみ)は独特の香りのある植物で線香と同様に扱われた物と

 言われますが、毒性があり土葬の時代は、獣からご遺体を守る為に

 土葬した周囲に置いた説など、これも諸説あります。

 最近は菊の花一輪が多く、時には故人が庭で咲かせた花を挿して

 おくこともあります。

⑬白木膳(一膳飯と枕団子とコップ水)

 山盛りのご飯に箸を真上から突き刺した一膳飯は、49日の旅の途

 中で食べる弁当説や、高価な白米を炊いて死者を蘇らせるなど様々

 です。 枕団子は弁当説や釈迦入滅の際、弟子達が釈迦に食べさせ

 ようと食べやすくすり潰し団子状にしたが、釈迦はこれをくちにす

 ることなく入滅(死亡)した為、枕元に置くという説もある。 

 また全国的に多いのは六道からくる6個で、地獄-餓鬼-畜生-

 修羅-人間-天上の6つの世界に1個つづ置くという説が多く

 49個、11個、13個など地域により数も様々なのが現実です

 ■団子は上新粉で作ってきましたが、今では団子の粉が販売されて

  いるので簡単に作れます

次回は続きを書きますが、今回の留意点は・・・

(1)病院や施設から搬送する時に葬儀社も決まることが多く注意

(2)寝台車、霊柩車の距離測定方法を知り、搬送が長距離ならば

   家族で運ぶ方法も視野に入れるか、事前に搬送料金は確認の事

(3)葬儀社の人は「ドライアイス入れ替えますね」と当然のように

   言うでしょうが、半分残っているなら使えるか確認してみる。

   1回につき1万円~違ってきます。 と書いたものの現実には

   難しいでしょうから、事前相談で聞いておくのが無難です。

(4)安置の日数、あんしんサポートは24時間単位ですが、葬儀社

   によっては午前零時を過ぎると2日間と数えるところもあります。

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