9月はいつもより忙しなく、15日現在で葬儀8件、散骨6件、法事が
2件と事前相談入会者20名、更に友引勉強会と続いてて、少しでなく
うんと疲れてるのが本音で、一晩寝た程度で疲れは取れません。
いつ電話が来ても不思議でない人65名ほどの家族の中から今朝電話が
あって、家族から隣接市の公営斎場葬儀を・・・と言われたのですが、
と千明に聞かされました。 この会員さんの場合あんしん館での安置と
家族で送るお葬式を前提として引き受けているので暫し考えます。
無理すれば受けられない訳ではありませんが、葬儀期間中に他の家族が
2件入ったら支障が出るだろうと予測がつきます。
そこで他市公営斎場での葬儀を考えるなら、今から他の葬儀社を探して
おいてくださいと連絡することにしました。
昨日の夜に入った搬送も同じ隣接市の方で、今あんしん館で納棺安置を
されていますが、火葬は隣接市の公営斎場となります。
5日前に故人の娘さんが施設の職員さんから、以前利用した家族がいて
親切で安くて良いから相談してみたら・・・と勧められたと来館された
のですが、料金的に我々以外では無理でしょう。
正直なところ、斎場での一般葬をしようとする人達のほうが金銭的には
ゆとりがあるのが現実です。 余裕のない人達は直葬式とも呼ばれる火
葬式の選択しかできない訳で、一般葬儀を行う事で、本当に我々を必要
とされる家族の支援が出来なくなったら本末転倒です。
実は立ち上がった7年前や、NPO設立した6年前と今では、色々な事
柄が大きく変化しているのを今年になって実感していたのです。
① 一般葬は激減し、家族葬を飛び越え火葬式が急激に増えている
② 散骨数が急激に増え、墓終いする家族が増えている
③ 慣例の葬儀より家族の温もりで送りたいと思う人が増えている
これらを踏まえ考えてきたのは・・・
支援地域を狭くすることなく、広げつつ可能な支援方法を優先する事の
ほうがより多くの人達を救えるのではないか・・・ということでした。
■ 火葬式を前提とした低料金葬儀パックの充実
■ 新地域に安置施設を新設すれば、より広域な火葬支援が可能となる
■ 火葬式に対応できる人材のほうが確保も可能となり易い
■ 但し一般葬儀を捨てる覚悟は必要となるであろう
ぶっちゃけ、一般葬儀が利益額は一番多いわけですから・・・
そして僕自身体力の限界を超えない範囲での仕事を続けることが、より
多くの弱者や我々を必要とされる家族にとって、安心できる事なんだと
事前相談に来られた家族に良く言われるのを思い出します。
「あんしんサポートが無くなったら困るのですから、少し料金は高くな
っても良いから身体を壊さないようしてでください」
最初の頃は社交辞令と思い、気にも留めませんでしたが、真剣な表情で
事前相談をされ料金提示をすると「本当ですか!? 本当にそれだけで
済むのですか!?」と何度も聞き返す方が沢山いらっしゃいます。
それが本当だと分ると涙を流して「ほっとしました」とくちにする方も
多いので、そっか社交辞令ではなく本音なんだと最近やっと分るように
なったのです。 正直なところ、涙を流すほど安堵される事だと思って
いませんでしたが、数多くの葬儀を依頼された今なら、少しだけ理解が
できるようになっている気がします。
皆さんが考えるような祭壇があって、お坊さんが読経する中、一般会葬
してくれた方々が焼香し、家族親族が挨拶をするお葬式を行うのが当然
であり、それが無理なら家族葬・・・それ以下!?の葬儀はあり得ない
と言い、露骨に態度にも出す、くちは出すけど金は出さない無責任極ま
りない親戚のことなど考えるだけで頭は痛い・・・ でも無い袖は振れ
ない・・・一体葬儀にいくら掛かるのだろう? 人からは安くても50
万円は掛かると聞かされたが、入院費等々でお金なんてない・・・等々
決して過剰な表現ではない人はいくらでもいるのです。
そんな現実を日々経験しているのがNPOあんしんサポートなのです。
その方々の葬儀依頼が受けられない・・・なんてあってはならない。
本当に必要とされる家族は何処にでもいるのに、支援範囲を広げる事は
あっても狭くするなどあってはならない・・・と家族と話す度に思う。
改めて初心に戻って『弱者支援』を最優先すべきと考え始めています。
今年の冬・・・12月初めには新たな火葬式パックの進化系であったり
支援地域の拡大など・・・もしかしたらお知らせできるかもしれません。
↓↓↓↓
にほんブログ村
ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、
これから葬儀を経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの
思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします