実際はどんな仕事でも一緒なのでしょうが、葬儀の仕事は自分の体調や
都合、さらに元旦だろうと、夜中だろうと関係なく突然依頼の入る仕事
都合、さらに元旦だろうと、夜中だろうと関係なく突然依頼の入る仕事
なのは誰でも分かるように、相手の都合だけで待ったなしの仕事です。
酒を飲んだ直後でも、寝入った直後でも、極端な話、家族の葬儀の最中
にだって依頼は入ってくる訳ですから、時にやる気の無い時や、体調の
悪い時だって当然あります。
しかし依頼した家族にとっては一生に一度の事であり、葬儀という特殊
な状況下でもある訳で最大限「家族目線での対応」家族の立場に立った
対応を望むのも当然の心理です。
いつも、いつでも家族目線で全力投球できれば何の問題もありませんし
建前でなら「そうだ!その通り」とも言えるでしょう。
でも人間そうそう前向きで元気な時ばかりでない・・・ そこで必要に
なるのが自分自身の操縦法ってことになります。
自分の中にある性格や感性や資質を知り、それに合わせた対応をすれば
頑張れる自分になれるってことなのですが、分り易く例えるなら・・・
先輩営業マンは、やる気がなくても訪問できるタイプの人だった場合、
「営業とは100軒ノックして、そのうち10軒が話を聞いてくれたら
上出来で、その10軒のうち1軒が買ってくれたら良しだ。 頑張って
軒数を訪問することから全て始まるのが営業だぞ」そんな事を言う先輩
って結構多かったりするのです・・・が、10軒、20軒とノックして
全て門前払いだったら、中々100軒ノックを続ける気力は持続しない
のが大多数ではないでしょうか? なのに先輩に言われたから嫌々周る
のですから、続かなくて当然と言えるでしょう。
会社を創業する以前の僕は経営指導をしていましたが、基本は美容室を
定期巡回するルートセールスの会社でした。 業界に入った頃は一日に
100㎞ほど走って25軒ほどの美容室を周るのです。
上記のように、嫌でも周れるタイプの人もいますが僕にはできません。
やる気のない時はパチンコ屋さんに行き遊んで時間を潰します。
夕方まで遊んでから25軒を周るには配達品のある絶対に行かないきゃ
駄目な店を最後に周るようなルートに変更してからスタートです。
やる気はありませんが、頑張って周らないと最後の店は閉店しちゃうと
必至で回る姿は、僕がやる気まんまんで周っている時と同じ顔なのです。
お客様からは「武井さんはいつもやる気まんまんだね」と評価される。
それが信用を得られる事に繋がり、売り上げも確保される・・・
こんな形で相手への信頼を持続させるのもひとつの方法です。
もっと言えば「今回目標が達成できたら自分へのご褒美として3.800
円のうな重を食べよう!」と頑張れる人もいれば「自分へのご褒美として
バックを買う」なんて事で頑張れる人もいるでしょう。
またお客様である相手の喜んでくれる姿を見たいからと頑張る人だって
いるし、自分に負けたくないと勝ち気な人や、人に負けたくないと負け
ず嫌いな人だっているでしょう。
ようは、ひとつの事を成そうとする時、先輩や上司が何を言っても自分
自身の中でその気になれないものは意味がないってことです。
それを分らない上司は、ことのほか多いのが現実です。
営業マンだからと、お世辞を言い、お金にだと自分に言い聞かせて頭を
下げるのが当たり前だと言う上司なら、大した上司ではありません。
頭を下げるのが嫌で、お世辞も嫌なら、それらをしなくても良い方法を
自分で見つければ良いのです。
僕の場合で言うと、先輩の後ろについて初めて美容室を周った時のこと
その日のルートを終えて帰社する車で中で聞きました。 「なんで先生
と呼び、なんで美容師から頭ごなしに何か言われるのですか?」すると
先輩は「そうだよな、俺も初めはそう思ったけど、今はお金に頭を下げ
ていると思ってるよ。 お前もそう思えるようになるよ」それを聞いた
途端「嫌だ、俺は金に頭を下げるつもりはない」と心の中で言いました。
当時は税務署が美容室を狙い撃ちしていた時でもあり、美容師の苦手な
税金対策を、いく店、いく店の全てで話しの種にしたのです。 しかし
1日に25軒周るのですからゆっくりなんてできません。 少し話をし
相手が乗ってくると「ごめん、他の店の配達もあるから、また今度ね」
すると「今度はいつ来るの?」「配達がないから再来週位かな・・・」
それを聞いた美容の先生は「何か注文するものは?」とスタッフに言う
ので、何の商品知識もなく、頭も下げず売上は倍以上に伸びたのです。
その状況が暫く続くと、いつの間にか相手が頭を下げる関係になってた
店も少なくありませんでした。 いかがですか?
自分の性格を知り、自分に無理をせず、自分が良い結果を出せる方法は
自分でつくりだすのが正解だと思うのです。
良くも悪くも素の自分を知り、不要な謙遜や、うぬぼれでなく、ありの
ままの自分を見つめることが、結局は自分が楽に良い結果を出す秘訣で
あることもあるのだと知って欲しいです。
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