昨日は家族葬、午後12時30分~忌明法要と続いたのと、早朝の搬送

が続いたせいか疲れがドッと出て、一昨日の夕方はバテバテ君でした。

今朝は午前9時30分、朝一の火葬式搬送をして戻り、このブログを書

いていますが、友引明けの昨日は満杯だったのに、今日の朝一はうちの

火葬がひとつだけの予約だったようで静かな前橋市斎場でした。

昨日は昼12時から湯かん納棺を葬儀とした『家族でおくるお葬式』を

たった2人の親族で行い1時30分出棺、火葬でした。

事前相談の時も、亡くなってからの相談でもも「火葬式だけで良いので

は?」と確認しましたが、家族でおくるお葬式を選択されました。

昨年あたりから感じているひとつが、このパターンのお葬式と言うか、

家族でなく兄弟姉妹や叔父叔母、甥姪などが行うお葬式が増えています。

未婚、離別、死別は分かりませんが、子供のいない一人の人が増えてる

のは間違いなさそうです。 

65才以上が全人口の25%を超える3.200万人、うち独居生活者は

500万人というのも頷けるほど、家族以外の人達が行う葬儀が増えて

いるのを実感しています。

家族でない親族葬儀の場合、いくつかの課題が見受けられます。

① 安置できる施設の確保

・家族以外を自宅に連れ帰る方はいません。 そこで安置施設の確保を

 するのですが、安置設備のある葬儀社が前提に絞られるはずです。

 そうなると葬儀費用が元々高額の大きな葬儀社・・・なんて事になる

 のも珍しくない。 ならばと安置設備の無い安い葬儀社に依頼すると

 違う葬儀社の安置設備を借りることになって結局は高くなったりする

 のも珍しくないので、葬儀社探しをしておくことです。

② 預貯金、遺産の割り振りと手続き

・遺産が無ければ問題ありませんが、預貯金や家屋があると遺産相続の

 問題が浮上します。 子供や親がないと兄弟姉妹が法定相続人となる

 訳ですが、兄弟が亡くなっていると、その子供達が法定相続人となる

 わけで・・・会ったことも無い人達と、ずっと面倒を看てきた人達が

 同じ権利を有することになる・・・不条理です。

 できれば事前に遺言書を残しておくべきでしょう。

遺言書は下記から自分にあった方法を選択すれば良いでしょう。

・公正証書遺言(費用は掛かるが最も確実な方法)

・自筆証書遺言(一番簡単だが家裁の検認と遺言書の有無が分り難い)

・秘密証書遺言(保管管理は難しいが内容は秘密にできる)

また、定期は普通預金にし、カードで出し入れできるようにしておくと

何事もスムースですが、全てを預けられる信頼に足る人の存在の有無が

最大のポイントとなります。 全面信頼はできないと何の対策も考えず

過ごしたら、独身者の場合、殆ど会ったこともない人が法定相続人なん

てこともあるのが現実です。 

③ 遺骨の供養処理

 家族以外の場合、同じ墓にはいれる、はいれないなど、寺の決め事に

よって違う場合もあるし、いれる、いれないなど家族の感覚によっても

異なるケースありますが、どんな条件でも墓に入れないなら遺骨の供養

や処理方法も、あわせて考えておく必要があるでしょう。

④ また住居の整理も合わせて考えておく必要があります

このケースは後見人がつく事も多いのですが、お金が絡むから尚更なの

でしょうが、人の嫌な部分もハッキリ見えることも多いのが現実です。

良くあるのは遺産の群がる親族・・・

普段は全く音信不通で、何十年も会ったことはないのに、後見人からの

知らせで遺産があると分かった途端、名乗り出る親戚・・・現行の法律

では確かに権利はあるので、我々がどうこう言えませんが、顔も分らな

いほど会って無かった親戚が火葬場にきて、遺産の金額を気にする。

中には遺産があるなら火葬も、納骨もするけど、無いなら火葬はしない

好きにしてくれと公言する親戚もるのです。

そんな人を見ると「どこかに寄付したほうがよほど良いのでは?」って

思ってしまいます。

家族がいないから、自分達が・・・と自腹を切って火葬式をしてくれる

親戚もいれば、相続する金額だけが気になる親戚もいる・・・

前者ならいくらでもちからを貸したいと思いますが、後者の依頼は受け

てもスッキリしないのが本音です。

500万人いる独居老人だけでなく、夫婦2人だけで生活している老人

所帯もいつか独居になる可能性大なのですから、終幕後の葬儀を始めと

した様々な処理、手続きをして貰える家族が居ない人は、親戚でも他人

でも良いから、お金を預けられる信頼に足る人を最低一人だけはつくっ

ておきたいものです。 それも難しいなら行政に相談しましょう。

民生委員や自治会にと考えるなら、一人でなく複数人に対応して貰える

方法を模索してください。 お金の絡むことだからこそ、複数人に対応

して貰うのが、お互いに嫌な思いをしない為の基本だと思ってください。

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