前回書いた『終幕直前の医療、施設費用が膨大』と併せて少し書こうと
思っているのが『人を生かす医療』に関わる費用です。
思っているのが『人を生かす医療』に関わる費用です。
我々は仕事柄、葬儀費用、内容うんぬんを書きますが、それ以上に必要
なのが生前終幕近くに掛かる医療費、施設費なのは間違いありません。
この部分の費用をどう捻出するかは家族にとって大問題です。
医療費3割負担、施設に入れると安ければ7万円~なんてのもあるよう
ですが、15万円前後掛かるのが一般的です。
厚生年金の人でも一杯々ではないでしょうか、国民年金なら当然無理で
施設に入ることもできない・・・だから家族が面倒を看るか、生活保護
申請をして医療費無料の恩恵を受けたい人も増えているでしょう。
こんな時代に医療費無料で利用できるなら使いたいのも当然のこと。
この話だけで何話にもなりそうなので話しを戻します。
平均寿命より男性9年、女性12年短いのが健康寿命
『健康上の理由で日常生活が制限されることなく生活できる状態』で
平均寿命の中には意識もなく、意思の疎通もできす、自分で食べる事も
できず点滴と人工呼吸器で生きておられる方も沢山います。
不謹慎な言い方かもしれませんが、これを生きてると言うのか!?って
本音で思う人達も多い、、、それが数年も続いてる方も珍しくない。
その意味では何年も預かってくれる病院は、今は有難い存在でもある。
しかし、その反面治療方法が無いと自宅療養させられ、自宅で亡くなり
警察の検視が入るケースは増えている。 もっと言えば何年も意識なく
治る見込みもないのに、一度延命を始めると中途で変更できない現実に
家族でさえ困惑しているのが実情である。
なぜ法の整備をしないのか!? 今のまま団塊の世代が70代を超えて
きたらどうなるのか? ・・・どう考えても理解不能です。
延命措置の確認、家族が毎月できるようにするのは難しいのか!?
無理矢理生かされても7割の補助金は使われているわけで、その費用を
別の医療費として使えば、生きられる、助かる命もあるのでは!?
なんて思うのも、この仕事をしているからでしょう。
家族の中には意識もなく、心臓が動いているだけでも生きてて欲しいと
思う人だっているでしょうが、一定基準を外れたら、それは全額自費で
行うべきでも良いのでは? その費用を助かる可能性のある命に使う。
そんな風に思える現実を何度も見てきました。
また3か月で退院させられるのは補助金が毎月下がるからですが、結果
として2つの病院や施設と病院を行き来している患者が増えただけで、
無理矢理退院させられ、家族は仕事もできず、より大変な生活・・・
なんてのも実際にはいくらでもある話です。
病院の中には、病室階に行くと機械音とうめき声しか聞こえないところ
だって珍しくないし、病院から出され自宅で死を待ち、明らかに病気で
亡くなっているのに、家族の知識が無かった為、警察が介入した例など
数えきれないほどある。 自宅だけで済めば良いが、遺体を警察に搬送
されたり検死で病院に連れていかれたら、戻ってくる時は裸で袋に入れ
られた状態で迎えに行くことになる。
入院患者を自宅に帰すなら、もしもの時に自宅でも死亡診断してくれる
医師の紹介をしても当然だと思うのですが・・・その時は警察へ・・・
なんて平気で言う医師も少なくないし、医師個人の性格によるのです。
団塊の世代が年寄りになり、病院に殺到する前に手を打つべきです。
現在投入している医療費用を他に回すのでなく、同じ医療の中でもっと
有効に使える政策にすべきだと思うのと、延命関連の法律は即刻見直す
必要があると思えてなりません。
人が自分の人生を楽しむ為には、終幕間近の医療対策と死後の葬儀費用
この2つを整える事が最低限必要な対策です。
もうひとつ昨日テレビで放映していましたが、元霞が関キャリアの発言
として、使い切らないと減らされれると無理矢理使う国家予算・・・
こんな馬鹿げた感覚が当たり前に通っているほうが不思議です。
こんな話は書き始めると切りなくある・・・
書けば書くほど腹が立つので今回はこの辺で止めておきます。
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