県外から葬儀に列席した親戚、電話での問い合わせ、いつ頃からだろう

設立から数年後から!? 昨年のNHK放送後は更に増えている。

『うちの近くに同じNPOはありませんか!?』の言葉、聞く度に思う

もっと我々の資金力と知名度が高ければと・・・

県内他所にあんしん館を設置するのさえ、資金力の無い我々には簡単な

事でなく、これが低料金、高品質で行っている最大の難点とも言えます。

利益率を高くして、広域支援を加速するのか!?

あくまで低料金、高品質を貫くのかは何度も悩んで来ましたが、結果は

いつも同じ、我々が立ち上がった基本理念2つの変更はないと思う。

理念1

『葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、だから絶対に無理を

してはいけない。無理をさせない葬儀の企画、立案、施行が使命』

理念2

『誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しむ

ことのできる世の中にしたい』

理念1、理念2を実現するには生活に余裕の無い弱者が第一ターゲット

となるわけで、できる限り低料金で家族が満足、納得できる葬儀提供を

し続ける事が最大の課題となります。

すると、利益を確保して早い地域拡大・・・というのは難しい。

設立当初、全国なら我々と同じように考える人などいくらでも居るはず

だから、すぐに広がると思うけど・・・

この感覚が甘かったのは設立から3年ほどで分かりました。

5万円火葬支援パックが完成した直後は、全国から人が来て我々も始め

たいと言ってましたが、結局ひとつも出来ませんでした。

その理由は利益が出ないとゆーか、赤字になるからです。

我々のもとに来てくれた人達に言いました。「5万円火葬は赤字だけど

商売の鉄則は客数絶対主義だし、この先団塊の世代が亡くなるまで20

年間葬儀は増えるのだから、安くて利益は無くても、誠意を持って家族

目線の葬儀を続ければ必ず食える。 もっと言えば約1%の死亡率なの

ですから群馬県200万県民なら、毎年2万件の葬儀がある訳で、その

中の365施行できれば、間違いなく食えるでしょ!? 365施行と

聞くと凄い数だけど、たった1.825%ですから誰でも可能な数字。

最初は食えなくても、良い評判が続けば必ず食える」と言いましたが、

みなさんすぐに食えないと駄目だったのか、赤字で行う意味が理解でき

なかったのか、他に理由があったのか分かりませんが、設立から6年が

過ぎてもひとつも立ち上がっていません。

当時、我々も食えて無かったので、強くは言えませんでしたが、今なら

食えると言った言葉に間違いなかったと胸を張っていえます。

県外の方から電話を頂く度に申し訳ない気分になります。

わざわざ県外から電話をしてくるのですから、中には切実な方もいるの

は間違いありません。 でも受けてはあげられません。

知名度がもっと高ければ、意を同じくする人達の耳に届いているのかも

しれないと思うと、今の俺らは井の中の蛙(かわず)だなと落ち込む。

葬儀数が増え、時に現在のように体調を崩すこともあるけど、一歩進む

ことができなければ2歩目はないと、今回設立当初から応援してくれて

いるSIEN2という任意団体の創設者が、友引を利用した講演、質疑

応答の機会を企画してくれることになりました。

SIEN2はコツコツ募金、コツコツ事業を行いながら、ユニセフを通

じて貧困の子ども支援、東日本震災孤児支援、NPO・ボランティア助

成金交付などをしている団体です。

より多くの人に葬儀の知識と、あんしんサポートの知名度をあげる動き

を続けますが、みなさんも自地域に、あんしんサポートのような組織が

必要であることを様々な場で公言することが、我々と意を同じくする人

の心に響き立ち上がるきっかけにもなると思えます。

地域交流、民生、自治会などで本気で話し合ってみてください。

実現までに必要なことは、いくらでも応援させて頂きます。

現状葬儀は福祉として捉えられていません。 また行政は火葬施設だけ

であり、多くの行政は赤字経営の為、葬儀などは全て民間委託への移行

が基本だと思います。 葬儀は右肩上がりで施行数が増えるのは明白な

だけに短期間での悪徳業者も増え続けるでしょう。

だからこそ、皆さんの地域で安心して終幕が迎えられる葬儀社の設立を

自分達で考える必要があるのです。

今我々が言えるのは、ここまでです。 実力の無さゆえですが、ありも

しない実力の見栄を張るより、皆さんの利益となる方法を書きました。

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