あんしんサポートは家族目線の葬儀を心がけていますが、どんなに悪徳

業者でも真心込めて・・・なんて書いてあるのが現実でしょうから、

家族目線も言葉だけと思われても仕方のないことです。

今日2件の火葬式があり、葬儀後お昼のお弁当を買いに行っている時、

新任の幹事さんが来館しました。

聞くと理事会で僕が聞きたかった事を2週間考えて箇条書きにしてきて

くれたようです。 ご本人の目線から見たあんしんサポートに対しての

課題点なのでストレートに使える内容ではありませんが、あんしんサポ

ートの事を本気で考え、心配してくれるのですからありがたい事です。

一連の話しをしていると『マニュアルと家族目線』の話になりました。

あんしんサポートを利用された家族は価格の前に、家族目線を評価する

ことが多く、その具体例を説明しようとした時、今日の家族それぞれに

実例が存在することに気付いたのです。

① 本日朝一での火葬が2件ですが、当初後半に搬入予定で段取りした

家族が午後1時~隣接の高崎市霊園で法要があると分りました。

また小太りな男性で火葬時間も掛かるのは明らかです。 そこで当日に

なってから段取りを変更、9時30分~火葬可能ですから25分に搬入

して、もう1人の自宅からの搬送を30分としたのです。

その結果、後から入ったほうが早く拾骨になりましたが、10分遅れで

拾骨となり11時20分には前橋を出発できたようです。

② 後から搬入された故人と夫には信仰があり、遺骨への執着はないと

分っていましたので、昨日の段階で息子達3人には内緒で話しをして

ありました。 その内容は「お父さんは信仰上、焼骨に執着はないから

全散骨を希望するだろうけど3人も同じ信仰なの? すると両親の信仰

だから基本全て受け入れるけど、自分達の信仰ではないと言う。

ならばもし、お母さんの焼骨を少しだけ自宅で手元供養したいと思った

なら、散骨前に言ってくれたら何とかするから」と伝えておきました。

本日霊柩車を運転した息子から、斎場で伝えられたのは「長男が少しで

良いから焼骨が欲しいって」というものでした。

来る時は霊柩車に乗ってきたお父さんですが、帰りは息子達と同じ車で

帰るのが分かっています・・・そこで一芝居をうつことになります。

焼骨が済むと「火葬証明書」を拾骨室で骨壺と骨箱の間に入れるのです

が「あっ 火葬証明書忘れちゃったから、あんしん館にちょっと寄って

ください。 お父さんは写真、長男は骨壺を持って」と指示します。

先に戻って長男を待つと、長男と次男が骨壺を持って降りてきました。

骨壺から喉仏と呼ばれる第2頸椎を取り出し容器に入れ袋に入れ渡す。

息子達はお礼を言って帰っていきました。

ほんとに小さな事ですが、これが家族目線の葬儀の本質でもあります。

また話しをしている中で、事前相談の時、お金のある人が金が無いって

言うのは簡単だけど、本当に無い人が無いって言うのは辛い事だから、

会って5分で本音が言える空間を創り出すのが僕の仕事だと伝える。

幹事さんに伝えながら、僕自身も『なるほどぉ』と思っているのです。

読んで分るように到底マニュアル化などできませんから大きな企業にも

なれないでしょう。 しかし、6年間の活動の中で一番大事な事です。

幹事さんが考え、書き出してくれた意図とはかなり違ったでしょうが、

我々3人には『家族目線』の具体例が見えたのは大きいでしょう。

先月半ばから毎日のように新規入会者が続き、いつ依頼の電話が来ても

不思議でない人が今日現在で63名いるそうです。

この人達の殆どは、実際にうちで葬儀した方からパンフレットを貰った

とか、親身になってくれるから相談してごらんと言われた方々です。

我々の言う『家族目線』は聞けば小さな事ですが、その姿勢が毎日入会

され数百名の会員さんになり、その中の63名の家族は葬儀の心配する

ことなく、残されたわずかな家族との時間を過ごして貰えるのでしょう。

自分達の言動を再認識できる時間となってくれました。

それにしても月末からずっと体調が良くありません。 

今日はやたら咳がでる・・・治りにくいのも老化のひとつなのでしょうか

午後5時20分・・・帰って布団の中で過ごそうと思います。 では・・・

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