昨日朝8時過ぎ、まだ始業前で自宅にいた千明の電話が鳴ったという。

葬儀依頼なら24時間いつでも受けるが、前橋から西にある地域に住む

61才男性からの相談電話なのが分り、初めは「えーッ始業2時間も前

なのに・・・」が本音で、61才で自分の事なら、まだ何十年も先の事

だろうにと思いながらの電話だったようです。

「ご自分の事ですか!?」そう言った直後に、電話から飛び込んできた

言葉は「はぃ 末期癌で一年前に余命宣告された時期は、すでに過ぎて

て今はトイレに行くのがやっとです。 今ホームページを見ているので

すが、自分の住所は支援地域か教えて欲しいのと、もし支援可能だった

場合、そちらに行かなくても入会手続きはできますか?」という内容の

電話、そう言われてみれば声は弱々しいと感じたようです。

「10時に出勤しますので支援地域の確認をしてご連絡させて頂きます」

と電話を切ったようです。

10時前出社した僕に今の話しと、火葬式+散骨が希望だと報告。

地域確認をすると、非常に微妙な地域である事も分り千明に聞きます。

「千明は電話を受けてどう思ったの!?」

「支援地域で無かったらどうしようって、すごく不安そうな印象の声で

できるなら受けてあげたいと思いました」

「なら受ければ良いよ。すぐに電話でFAXの有無を確認して、あれば

FAXで内容送信、なければ電話で入会寄付金の振込先口座を説明して

入金確認できたら会員証を送付するって伝えて」すぐに電話をすると、

FAXがあり、申込書と振込口座を送付したのです。

電話の向こうで「ありがとうございます、良かったぁホッとしました」

と本当に嬉しそうな声だったと言います。

午後3時55分返信FAXが入る・・・

随分早いけど、もしかしたら寄付入金したかもと思い、すぐに確認して

貰うとやはり入金済みだと分り、資料、会員証、見積書、もしもの時の

考えられる注意事項等の作成に入り、午後5時にはメール便を出す。

同時に電話を入れ、早ければ明日届く旨を伝える。

僕は直接会ってもいませんし、声を聞いてもいませんが、大きな不安を

抱えて過ごしてきたであろう事は分かります。

うちをネットで探し出す前は、地元の葬儀社も周り話しを聞いて歩いた

のでしょう。 しかし予想以上に費用が掛かり、自分の病気にも費用が

掛かり、仕事もできず収入は奥さん一人で、子供は高校生と中学生なら

癌保険にでもしっかり入ってなかったら生活も大変でしょう。

貯金も減り、どうしたら良いかと思案する中で見つけたのが、あんしん

サポートのホームページで、火葬式+永代供養散骨=14万円+税

しかし、支援地域でなければ受けて貰えないとの不安を抱えて電話。

やっと見つけた自分の終幕後の処理・・・

本人の心境を思うと、切ないものがあります。

自分の終幕が迫っている、子供達は費用が掛かる年代、当然日々家族の

生活だってある・・・妻は働いているが少しでも費用を抑えたい・・・

わずかに残された自分の人生の終盤、、、まだ61才なだけに動かない

身体に苛立ち、家長として家族に申し訳なく思い、少しでも費用を抑え

ることだけが自分に出来ると、最後の最後まで自分より家族を優先する

家長の姿に思えるのです。 僕も今年60才になるので同年代です。

他人事ではありません・・・

後半は僕の憶測でしかありませんが、彼にとって我々が頼るに値するの

であれば、一日でも早く終幕後の心配をせずに済むよう、残された日々

だけでも自分と家族の思い出作りがして貰えるようにと大至急手続きを

完了させたのです。

葬儀とは家族が家族との別れを受け入れる時間のことです

この家族、、、すでに葬儀は始まっています

今回のようなケースは、可能な限り早い手続きを済ませ、終幕後の心配

だけでも取り除けたら・・・ 

それが、我々を頼ってこられた方に出来ることだと思えた・・・

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