昨日の夕方、何の前触れもなく突然の一報が入りました。
満80才のお爺ちゃんですが、僕らも知っている方であり、今年葬儀を
満80才のお爺ちゃんですが、僕らも知っている方であり、今年葬儀を
された家族の中でも強く記憶に残っている方のお父さんでもあります。
今年の1月31日朝、家族が起きてくると台所で倒れている父を発見、
すぐに救急車を呼ぶが戻る事なく、心筋梗塞で逝った故人のお父さん。
穏やかな話し方をする人で、葬儀の経験は無く、何をどうすれば良いか
葬儀の時も相談してましたが、葬儀後もお父さんの運転で奥さんを乗せ
何度か相談に来ていました。
老後は夫婦2人だけの生活、運転できない奥さんを買物や病院に乗せて
行くのも自分の使命と、今年免許の書き換えもし、白内障の手術もして
まだまだ頑張らなきゃと思っておられた方でもあります。
老人夫婦だけの生活から、配偶者が逝き独居老人世帯となる・・・
今の時代に良くある家庭であり、非常に憂慮される典型の家でもある。
指定された病院に行くと、4ケ月前に相談に来られたお婆ちゃんがいて
軽く挨拶し「お父さんなの!?」と聞く僕に「うん お父さん」と答え
寝ているお父さんを指で指す82才のお婆ちゃんがいた。
自宅は狭い道路を入り込んだ場所にあり、クラウンの寝台車が一度では
曲がりきれない角が数か所ある奥に自宅はあった。
安置をしたお父さんは、僕らが知っている頃より一回り大きくなってて
身体は相当むくみ、黄疸も出て、癌が肝臓にも転移したと聞かされる。
安置、末期の水、線香を供えると、いつものように打ち合わせに入るが、
僕から最初に出た言葉は「色々あるだろうけど、お母さんはこれからも
生活して行くんだし、年金も減るんだから無理だけはしちゃ駄目だよ。
それだけは最初に言っておくね」という言葉でした。
何も考えずに出た自分の言葉で、自分が何を最優先しているか、自分の
心の中がハッキリ自覚できた言葉でもありました。
良し悪しは別として、僕にとっては葬儀の形より残る家族の生活が優先
され、決して無理をさせない葬儀にしよう・・・が根本のようです。
お婆ちゃんの妹の旦那さんが、主となり打合せが進みます。
家族葬儀一式 298.000円(宗教者・居士戒名付)
自宅安置・搬送 10.000円
斎場清め室・掃除 6.800円
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314.800円+税
20数名の家族葬儀で、湯かん納棺と葬儀はあんしん館で行います。
あとは「2.200円×人数+税」一般返礼品、新生活返礼品は下記で
「一般は3500円×税×0.75」で「新生活は1000円×税×0.
75」・・・ようは25%割引で使った数だけの精算ってことです。
返礼品は自宅に2週間ほど置き、香典を持って線香を供えに来てくれる
方に渡します(家族葬だから礼状は付けません)
午前10時45分にお父さんお迎え
午前11時45分~湯かん納棺
午後01時00分~家族葬儀(葬儀・初七日法要)
午後02時00分~お別れの儀(棺に生花、好きな食べ物等入れます)
午後02時30分~出棺、火葬(炉前経もあります)
午後02時50分~お清め
午後04時00分前後に拾骨
午後05時前には自宅に戻り、後飾り祭壇にご安置、線香を供え終了。
白木の後飾り祭壇は棚上がりまでお貸しします。
と、葬儀は息子さんの時と同じ形式であっさり決まりました。
問題は葬儀後、82才で運転も出来ないお婆ちゃん一人の生活です。
時々葬儀の時にも言いますが、夫婦どちらかが逝った時は後に残る人は
いるので良いですが、一人になってからが問題です。
第一に夫婦2人の生活と、たった一人での生活は全く違うからです。
時に喧しいと思ったり、うっとおしいと思うことはあっても・・・
2人で喜怒哀楽を言葉にしながらの生活だったのが、これから家の中で
誰とも話すことのない日々が当たり前になるのです。
若い時ならいざ知らず、年をとってから一人だけの生活は考えただけで
寂しくなるのは手に取るように分かります。
夫婦2人だけの生活をしておられる方、いつか独居生活になると分って
おられる方は、その時の準備をしておくべきかもしれません。
1人になっても行き来できる相手を探しておく、できれば夫婦が揃って
いるうちに家族同士で腹を割って付き合える人達をつくっておく・・・
まぁ、そうそう上手くはいかないでしょうが、いつか来るその日に備え
ておく・・・夫婦や家族で話し合ってみる価値はありそうです。
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