昨日電話予約された70代女性が事前相談にきた。

対象者はお姉さんで、薄っすらと意識がある程度だというが話の中で

NHK放送録画を見て、この人達なら心のこもった葬儀をして貰える

と思ってきたのだという。 その言葉に対し「そうです」と肯定する

言葉は出て来ない・・・『心のこもった』は我々でなく家族の感じる

ものであり、相談者の人間性も性格も分らないからだ。

人の感じる感覚に対しての返答が一番難しい・・・感性の異なる人が

何をどのように感じるのか、、、どんな価値観を持っているのかって

考え始めると余計に言葉はでなくなる。

「心のこもったという感覚は、受け取る人によって様々でしょうが、

僕が納棺師として心がけているのは、家族の温もりの中、家族自身の

手で旅支度を整え、好きなものを持たせて送り出したと、家族が思う

時間を家族と一緒に過ごすことです」あとは、うちで葬儀をした家族

から、印象や葬儀の本音を聞かれるのが、一番正確で明確な答えだと

思いますよ」と答えるしかなかった。

何処の葬儀社も自分達を悪くいうはずがない。 でも終わってみると

家族が納得できない内容や料金が葬儀社、と思い込んでる人達も多い

だけに言葉で何か言っても素直に受けって貰えないだろうからだ。

最新のパンフレットを渡し、その時の財布事情と思いで内容は決めれ

ば良いと伝え入会して帰られた。

入会手続きは2人に任せ事務所に戻ると、昨日のことを思い出す。

昨日の夕方、葬儀をされた家族が再入会に来てくれたのですが、その

中でこんな話が出たそうです。

亡くなった旦那のお姉さんの一人が、葬儀後いくらもしないで親戚の

葬儀が起きたらしく、湯かん納棺も含め、葬儀の全てがあまりに違う

ので驚いたというより唖然としたのだそうです。

同じ葬儀、、同じ地域でも、葬儀社が違うとこんなに違うのかと親族

として腹立たしくもなり、あんしんサポートは全てにおいて丁寧なん

だと改めて思い知らされたと聞かされ、早々に再入会にきたようです。

これに近い言葉は時々聞かされますが、正直なところ分りません。

納棺師であり、葬儀統括をしている僕自身が、他の葬儀社に勤務した

経験もなく、全くの素人から始まったからです。

正確には分りませんが、葬儀社の当たり前が僕の中に無いのだと思う。

例えば、葬儀社の人は何か費用が掛かると「葬家が払うもんだから」

という意味合いの言葉をくちにしますが理解できません。

家族が払うのだから、高くても安くても我々には関係ないって事なの

だろうと思うけど・・・何で関係ないのかが理解できません。

家族の言う葬儀費用って葬儀社だけでなく、布施、施設料、料理など

全てを含めて葬儀費用って言うと思うんだけどなぁ・・・

なら自分達が精一杯企業努力して、高品質で低料金の葬儀を提供して

いるのに『やたら高い布施』『内容以上に高い料理』『なんでやねん

と突っ込みたくなるほど高い安置や式場施設』など、家族が払う費用

なんて関係ないとは言えないと思うけど・・・

だから、あんしんサポートは『安置施設』『小式場』『散骨場』だけ

でなく『宗教者』から『石屋』までの全てに高品質で低料金の対応を

すべく、ひとつ、ひとつ、実現してきた。

もっと言えば、『花屋さん』『料理屋さん』『返礼品屋さん』などは

設立当初から探し、僕自身が納得しなければ利用して来なかった。

その代わり業者さんも商売であり、大企業ではないですから葬儀翌日

には支払いを済ませるなどの対応をしています。

葬儀を施行する葬儀社の姿勢が一番ですが、周囲に関わる業者さんも

大きく影響してるのが現実です。 例えば花屋さん、返礼品屋さん、

料理屋さんの原価を絞れば、相手も商売ですから内容の質を下げねば

経営がなり立たない・・・花屋さんなら使い回すなんて事だってある

だろうし、料理屋なら内容が変更されるし、返礼品なら粗品に変わる

となったら、良い葬儀だったと言って貰えるでしょうか!?

一例をあげると、自宅が狭い時など葬儀に献花してくれた二段の生花

スタンドを自宅に持って行くのでは、いまいちだと思えば花屋さんに

籠盛生花にして貰うことも良くあります。 それも無料で・・・

我々が家族にとって最善と思う方法を、業者さんに伝え実行して貰う

には、我々ができるのは強欲にリベート要求はせず、支払は葬儀後の

翌日から開始、、、最近では料理や花などは当日支払いのようです。

だから、多少のことは聞いて貰える・・・お互い様です。

心のこもった葬儀・・・明確な回答は難しいですが、葬儀施行をする

葬儀社の基本姿勢と担当者の人間性は勿論、サポートしてくれる業者

さんへの配慮も必要、それはひとつの葬儀をともに行う仲間だから、

そして、それが家族への負担を軽減させ、心のこもった葬儀の根源と

なるからです。 またひとつ家族の言動に再認識させて貰えました。

↓↓↓↓
  
にほんブログ村


ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、

これから葬儀を
経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの


思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします