5月24日午後4時30分、知り合いから電話が入り施設に入所して

いた奥さんの母親が亡くなり病院の救急にいるので、処置時間が分り

次第迎えに来て欲しいとの連絡でした。

すぐに斎場の空きを確認し、息子はドライアイスを取りに行くと暫し

待機をする・・・が電話が来ない・・・もしかして警察が入った!?

こちらから電話をすると、やはり検視が入り調べているという。

電話の向こうで「もうすぐ終わるって言ってました」と言うが過去の

経験から「多分4時間は掛かると思うけど、引取り許可が出たらまた

電話ください」と伝え電話をきる。

4時間、5時間、6時間、7時間が経過し午後11時30分が過ぎた

ところで、再度電話を入れると搬送先病院医師の所見と、施設職員の

説明に食い違いがあり、司法解剖を行うと警察が判断したという。

警察の判断で司法解剖なら裁判所発行の「鑑定処分許可状」を取った

ということなのだろうが、司法解剖は初めての経験となる。

大抵の場合、家族が嫌がるので解剖まで行かない事が多いのですが、

死因に不審があるということなのだろう。

25日、26日、そして27日の昼前に電話が入り、病院から警察に

戻って、午後には遺体が引き渡されるとの電話だ。

そこで伝える「多分、裸で遺体袋に入っていると思うから、浴衣って

持ってる?」すると病院で買わされたのが家にあるという。

「それを家から持って来て警察に渡しておいて」と指示しておいた。

早めのお昼を食べ、安置の準備と手袋、マスクも用意して待機する。

午後3時、電話が入り警察に行くと、刑事さんが奥に入る門で待って

いてくれすぐに冷蔵庫のある建物に寝台車を着ける。

軽く挨拶をして確認する「遺体袋で裸ですか?」「はぃ、そうです」

「家族が浴衣を持ってきてませんか?」「「預かってます。今手続き

してますが済めば、ご家族もご遺体を確認されると思うんですよね」

という刑事さんに「ですよね、今からその浴衣着せますから手伝って

貰っていいですか!?」「分りました」と協力的でいい感じの方です。

冷蔵庫から袋ごと出し、検視台の上に寝かせ袋から出そうとすると、

頭部から出血がある・・・「あれ、この出血は?」と聞く僕に「解剖

した時の傷ですね」とのこと・・・どうしよう、このまま搬送シート

では枕が真っ赤になるのは必至・・・そこで「タオルありますか?」

「これで良いですか?」と洗って干してあるタオルを渡してくれた。

息子にタオルターバンのように巻かせる。 

彼は元美容師だから慣れているので僕より上手に巻いてくれた。

浴衣を着せて、搬送シートの上に寝かせ、手を合掌に組み終えた頃、

電話をくれた知り合い夫婦が手続きを終えてやってきた。

ご遺体は胸部を切開したようで、前面全てガーゼで覆われていたのも

頭部からの出血も家族に見せずに済んで良かった・・・

ブログで何度も書いたが、自宅で死亡する可能性があったら夜中でも

死亡確認して貰える医師を探しておくべき・・・とはこの為です。

自宅で死亡し、自宅だけで済めば良いけど、警察に連れて行かれたら

全裸で冷蔵庫保管なのです。 引取りの時も全裸なのです。

今回は事前に電話で浴衣を持って行くように伝えてあったのと、最終

手続きが終わるのと、僕らの到着に時間差があったので着せられたの

であって、時間が無ければ署内で着せる事も難しいのです。

施設の対応、死亡確認した医師の見解と施設の説明が大きく違うなど

相当問題はありそうですが、家族と医師と施設と警察で判断したこと

ですから、僕がとやかく言う問題ではありません。

事件性がある時は止むおえませんが、何の問題も無く自宅で逝去され

た時だけは、できれば警察の世話にならずに済むよう、家族は考えて

おく必要って・・・やっぱあるよなと考えされられた日でした。

家族の希望で明日28日湯かん納棺を行う「家族で送るお葬式」です

頭部の出血も気になるし、死臭がどうなるかも分りません。

明日の葬儀が済んだら、結果報告を書き綴っておくつもりです。

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