昨日は177名の一般葬でしたが、搬送直後の30日午後から葬儀が

終わるまで、菩提寺に振り回された葬儀でさすがに疲労困憊でした。

家族の意思は無視、式場作りも公営斎場なので入れる時間に決まりが

あるのに、我々と同じ時間に入るという、、さすがに「正直、邪魔に

なるから後で来て欲しい」と伝えた。 ちなみに我々が入れるのは、

今回の場合葬儀の1時間30分前って事です。

斎場で仕事をしてると、他の式場で葬儀をする葬儀社の社長達が来て

「○○寺さんかい、大変だぞー」と色々教えてくれました。

それでも何とか葬儀、初七日法要、お別れの儀と進んで出棺です。

前橋は棺専用カートの後ろから導師、位牌、遺影、と続くのですが、

係りの人が住職に「カートの後ろから続いてください」と言った直後

「私が先!」と大声をあげる始末、、、まるで駄々っ子です。

また白木膳は火葬炉に持っていかない斎場ですが、白木膳は勿論の事

塔婆まで持って行かせるので、火葬に入り、親族が別室にてお清めを

始めると、すぐに引上げにいかなきゃです。

誰か一人が自分勝手をしたら、他の人が何かやっても止められません。

公共の場だからこそ基本的なルールは守って当然、それが火葬炉から

待合室に移動した直後、白木膳と塔婆の引上げとなったのです。

30日の逝去、1日の湯かん納棺、2日の葬儀まで散々言いたい事を

言い、あれじゃ駄目だ、こうしなきゃ駄目だと言ってたのに、自分では

血脈を忘れてくるていたらく、散々探しても無く、小声で「ま、いいか」

、、、ってどう考えても良くねえだろ! くちに出すと面倒だからさぁ

黙っていたけど、ふざけろボケ!と心の中では叫んでいました。

この住職も大きな勘違いをしているし、葬儀社にも同類は多いです。

葬儀の全てを自分達が仕切り、自分の中にある狭い常識で全てを押し

進めよとする、、そんな人が非常に多いのが葬儀業界です。

昨夜12時過ぎまで掛かって、パック内の写真アルバムを完成させて

おいたので午前10時30分連絡を入れて、集金させて貰いました。

177名会葬品、お清め料理大人58名+子供料理6名、公営斎場の

使用料
、消費税まで全て入って110万円ほどでした。

菩提寺の布施まで含めると丁度+-ゼロってところでしょう。

いつも言うように、我々葬儀社も、宗教者も、家族の葬儀をサポート

する立場であり、家族が後悔の無い、自分達が送ってあげたと思える

葬儀を企画施行するのが仕事です。

それは葬儀社だけでなく、宗教者でも一緒なのに考え違いをしている

としか思えません。 そりゃ無料で読経したり、戒名を付けてくれてる

なら自分の好きにしても良いと思いますが、布施という名前の対価を

受取る以上、好き勝手はあり得ません。 また家族が『ありがたい』

と思うような言動をするから謝礼を支払うのが、筋であり道理です。

江戸時代の寺請制度のように、檀家は義務ではありませんし、宗教

とは仏教だけではないのです。 宗教者が自分達の生活を守るなら

できるだけ
多くの檀家を得ることだし、末永く付き合えることです。

以前にも書きましたが、世界三大宗教と呼ばれながらも、仏教は

4番目
で、1位のキリスト教22億人に対し3億7千万なのです。

仏教をより広く、より深く広めようとするなら、自己主張や押し付け

ばかり
ではなく家族の意に沿う事です。 

中には一般人は素人だから
言わなきゃ分らない・・・ なんて言う

宗教者もいるでしょうが、よく
思い出してください。 

仏教の開祖である釈迦は『嘘も方便』と言い、
考え方の至らぬ

仏弟子達を導くのに、怒鳴り、従わせるのではなく、
真意が伝え

られるレベルまで導いてから教えを説いたのです。

戒名が無いと成仏しないとか、こうしてあげないと浮かばれないとか

霊感商法のような発言でなく、残る家族の心が安らぎ、温もるような

言動を続ければ、黙っていても檀家は増えるし人は集まってきます。

宗教者であれ、葬儀社であれ、檀家が減り、施行数が減っているなら

今までしてきた事が、利用者は受け入れられないって事でしょう。

全く素人は理解してねぇ、、とか、家族の事を思って言ってやってるのに

なんて言ったり、考えてるうちは、凡人のでもまだまだだと思います。

「人の振り見て我が振り直せ」反面教師としては最高の人でした。

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