今日の午前、埼玉県の寺から電話があり自分達で葬儀ができるような

講習会をして貰えませんか? という珍しい電話が入った。

対応した千明の話では、葬家と寺の間に入る葬儀社がボッタクル事で

菩提寺と檀家の間にも溝が生まれ、長年築いてきた信頼関係に支障が

出始めているという内容のようでした。

詳細まで聞かなかったようですが、電話をくれた寺が本当に良心的な

布施で葬儀をしているなら、寺が葬儀社と同じ事をしても全く問題は

ないでしょう。 利用者にとっては低料金で、心のこもった、温かい

葬儀ができるなら、誰が葬儀を施行しても家族は良いのです。

ただ、ボッタクル=暴利って事ですが、ならば布施はどうなんだ?

というのが檀家である依頼者の本音なのは間違いないでしょう。

信士信女で30万円、居士大姉で40万円~60万円、安いお寺でも

30万円が群馬県地域の布施相場なのですが、30万円を安いと思う

のは寺の関係者だけでしょう。 

僕自身は偉そうな事の言える人間ではありませんが、『人のふり見て

我がふり直せ』のことわざが如く、一度自分達を見直した上で対応を

考えるのが得策に思えた電話でした。

とはいえ確かに葬儀料金は高過ぎるし、追加しなきゃ使えないパック

セットが当たり前だったり、預け金だけ、もしくはほんの少し足せば

葬儀ができるような言い方で勧誘する互助会など、葬儀業界は問題の

多い業界であるのも確かです。

料金が高いのは別段問題はありません。 ただ高い理由を明確にして

利用者が納得できるようにしておけば良いだけなのに、安くできると

嘘を言うから問題なんです。 だけど何百回書いても変わりません。

消費者である皆さんが、内容と比較して高いと思ったり、葬儀社側が

勝手に追加した料金の請求が来たり、とにかく納得できない時は黙っ

てないで声をあげることです。 と書いて思い出したことがあります。

一か月ほど前のブログで民生委員正副6名の老人方?と孤独死問題や

やっと年金で生活している方や、痴呆の親を抱えて生活が困窮してい

る家庭での葬儀に対し、民生委員、自治会、訪問看護、訪問介護士等

必要性のある方々で、現実に何がしてあげられるのか? その為には

どんな手続きが必要なのか? 誰がするのか? 法的な決まりは何が

あるのか等をひとつ、ひとつ正確に学び万が一の時に使える道筋だけ

でも立て始めてはどうか? という内容を書き6名は好印象であった

と書きましたが、その翌週に各地域の民生委員の長20数名が集まる

場で同じように話しをすると、あまり良い反応はありませんでした。

但し、全体的ではなく押しの強い一部の人というか、、一人の意見に

近いものという印象、しかし我々の議題だけではないので、その場は

おとなしく引き上げてきましたが、僕の中では話す前と何一つ変って

はいませんでした。 その後、4月の消費税引き上げに絡んで様々な

印刷物の変更や、永代供養墓の建墓の内容確定と発注などが重なり、

葬儀も10件ほどは、こなしているので時間が取れませんでしたが、

昨日4月からのパンフレット4万枚が届き、のぼり原稿と懸垂幕原稿

双方も出来上がり、あとは完全データに仕上げれば完了となった事も

あって少し気が楽になったのでしょう。 改めて地域を支える人達や

対象となる本人にも学んで貰えるような勉強会が頭に浮かびました。

6年前あんしんサポートを立ち上げる時もそうでしたが、人は自分の

中にある常識から外れた内容は『嘘だ、無理だ、出来っこない』等の

否定的な負の感情を持つものだと、実践で教えられていたので何人か

の人が賛成しなくても、どうって事はありません。

大切なのはその人を説得する事でなく、本当に必要とする地域住民に

知らせ、現実の対処をし続ける事だからです。

それが一般の人達を納得させる最速の手法である事も学びました。

その意味では今月25日行う講演会は良いシミュレーションというか

模擬実践になるのではないかと考えています。

70代以上の集まりと伺っていますから、対岸の火と言ってられない

年代であり、自分の死を実感できる年代でもあり、死に対し恐怖感も

ある年代で、さらには老人世帯、独居者など現実の本音が聞ける良い

機会だと思っています。 ひとつだけ難点を挙げるなら、このような

団体に所属している老人は生活に支障の無い人が多いってことです。

今回の講演は、うちで葬儀をされた方が所属している団体で、葬儀の

期間に家族と話しをした時、講演会を思いついたのだそうです。

■裕福で家族に囲まれた生活環境の老人

■裕福だけど一人住まいの老人

■生活は楽でないけど家族や友人に囲まれた老人

■一人住まいで生活も大変な老人

他にも色々ケースはあるでしょうが、今は葬儀社の作った枠に当ては

めるのが葬儀の主流だけど、その人、その人の持つ条件下で利用者の

立場や条件で最善の葬儀ができる講演、座談会内容になったら最高、

とは言いませんがベターなのは確かでしょう。

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