2月27日午後5時30分、会員さんから電話が入りました。

東京都福生市の病院に入院していた兄が亡くなったと、病院から連絡

が入ったのでこれから向かうが、高速道路、見知らぬ土地と慣れない

道を行くので時間が掛かるから、自分達よりも少し遅れて到着をする

ように出発して貰えたら・・・という旨の電話でした。

我々もちょうど出掛けていたので、ドライアイスを取りに行ってから

事務所に戻って出発の準備と、市民外火葬でも比較的低料金な行政に

空き状況の確認をします。 亡くなった時間が午後3時30分なので

午後3時の火葬が最終ですから、28日は火葬できません。

3月1日土曜日が友引で火葬場は休日ですから、最短でも2日の午前

10時火葬となり予約だけは取っておきます。

棺の乗せられるストレッチャーに載せ替えて午後7時出発です。

高崎インターから関越道に入ると、空のクラウン寝台車は制限速度で

都内方面へと走り、鶴ヶ島JCから圏央道に入り青梅ICで降りる。

携帯電話のナビで国道16号線を走り、福生市の総合病院に到着。

総合案内で寝台車乗り付け場所を確認して、地下の搬送口に向かうと

ガードマンが待機してくれており、霊安室前のドアを教えてくれた。

ストレッチャーを下ろして院内へ入ると、ご遺体は冷蔵庫で保管して

あると言われ、大型冷蔵庫前に行きストレッチャーに乗った状態で、

冷蔵されているご遺体を引き出す。

案の定、遺体の下には故人のバスタオルも敷いてなく、持っていった

搬送シートを身体の下に入れ、反対側に引き出して包むと、そのまま

棺の中に納棺をしたところで、電話をくれた故人の弟夫婦が看護師と

一緒に地下に下りてきた。

まだ故人と対面してないと言うので、対面して貰ったとこで伝える。

「ご遺体はお預かりして、前橋のあんしん館にご安置しますから、ど

こか机を借りて死亡届出書をこの病院内で書いちゃいましょう。そう

すれば慌てて前橋に戻って来なくても良いし、明日の朝にでも電話を

して貰ってから、あんしん館に来てお線香を供えましょう。 我々

のほうが明日の朝一番で火葬する市役所に届けを出して、火葬場への

手続きも全て済ませておきます」 ご夫婦は慌てて帰らなくても良い

のが分かってホッとしたように笑顔を見せました。

死亡診断書を記入して貰っている間に、ドライアイス15㎏を所定の

位置に当て、白タオル2本と安定枕付の搬送シートでドライアイスが

動かないように包んで寝台車に乗せます。

普段から安定枕付の搬送シートを使っていますが、こんな時はいつも

以上に使い勝手が良いと思い知らされます。

※ 棺に枕は付いていますが、ご遺体の状態によっては頭が枕から外

れたり動いたりするのが普通です。 安定枕とは頭がスッポリと入る

ような作りになっているので、頭部が動く事もなく安定するのです。

寝台車に棺を乗せている間に、死亡診断書の記入と、この先の流れを

説明しておきます。 今回の喪主は群馬の人なので、集金は2日朝の

火葬中となりましたが、県外の方の場合、お迎えの時点で集金です。

■前橋あんしん館まで搬送、納棺した状態でのご安置2日間パック内

 [ 安置は3日間となるので1日分4.800円が加算されます ]

■火葬場のある市役所へ死亡届代行、火葬場の手続き代行

■家族は28日あんしん館で末期の水をとり線香ほ供えていただく

■3月2日午前9時30分、火葬場に霊柩車で棺を搬送

■約90分の火葬中に集金、無料休憩所にて待機

 [ 本パックには市民外火葬料金も含まれています ]

■7寸骨壺に家族で拾骨し、焼骨は当方にて持ち帰ります

■後日となりますが散骨用に粉骨し当方専用散骨場にて代行散骨

■家族の希望があれば永代供養墓にて三十三回忌まで焼骨保管

 [ 保管は10㎝角立方体に入る程度の焼骨と火葬証明書も入れる ]

 [ 永代供養墓納骨時、僧侶による読経料金も含まれています ]

■忌明法要、一周忌、三回忌等各法要可、別途料金

■春秋の彼岸、命日などいつでもお参りできます

■新盆を始めとした盆供養は、あんしん館にて合同供養祭あり

■身体の都合で墓参が大変になったり、遠方への引越し等の場合は、

 焼骨を持ち帰る事もできます

■初めから自宅仏壇等での手元供養もできます

■三十三回忌が過ぎた焼骨は全て散骨します

■全骨を散骨する事もできます

■焼骨は永代供養散骨をせず持ち帰ることも勿論可能です

以上のような説明をして、我々は病院をあとにし先ほどと同じ道を、

前橋に向かって走って帰りました。 

帰りは故人を乗せているので、速度は抑えめでしたが、途中から少し

雨が降ってきました。 午後10時30分あんしん館に到着すると、

安置室にご安置、火葬場の手続き、死亡届出書確認を済ませ完了。

今回の費用は・・・

お迎え~火葬~散骨(永代供養墓)まで全ての総額が

□都民用火葬散骨パック   198.000円

□納棺安置1日分        4.800円

□高崎 ⇔ 青梅 往復高速代   5.100円
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    支払総額      207.900円(税込)です。

実際に行ってみると、搬送・安置・火葬・散骨・永代供養墓納骨まで

全て揃って、安置が一日追加されても21万円に満たないのですから

僕自身がみても安い!って思います。

4月から198.000円+消費税とはなりますがそれでも安い!。

都民(一部除く)と関越沿線の方に限定されますが、墓もなくお金も

あまり無い人達にとって朗報にはなってくれそうです。

次回は本日ブログに出てきた4月上旬完成のあんしんサポート専用

永代供養墓『あんしん一樹の陰』について書いてみます

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