昨夜午前2時過ぎまではいつもの夜景でしたが、目を覚まして窓から

外を見ると一面銀世界が広がっていました。

雪に慣れてない地域なので、道路の混雑を予想し、いつもより早めに

自宅を出ますが、土曜日だからでしょうか、さして混雑もなく到着。

霊柩車に積もった雪にお湯を掛けて溶かし、水をかけて雪を取り除き

火葬炉に向かう準備をする。 今日の火葬は80才のお婆ちゃん。

昨日、民生委員の長副6名と話した典型のようなお婆ちゃんである。

お金はないけど、人の世話にならず生きる・・・強い気概を持っては

いますが現実が伴わない典型のような人でもあります。

この年代の方は戦争も経験し、終戦後の貧しい時代も強く生き抜いて

来られた方々だけに、人に頼る術を知らないのかもしれません。

かつて強かった時代の若い自分が、今もあると思えるのでしょうか?

或いは人に頼ることは堕落で恥ずかしい事だと思うのでしょうか、、、

外に出なくなり、人と接しなくなり、物に埋もれた家の中で過ごす。

人を寄せ付けなくなり、民生委員や、自治会の人達もいつか遠のく、

その結果が孤独死に繋がることだってあるでしょう。

幸い、お婆ちゃんは病気になった事で、訪問介護士さんと出会えた事

から初めて頼れる人に巡り合えたようです。

ご主人を亡くし、息子さんも病気で亡くし、一人で生きてきた時間が

長いと親戚はどんどん遠のき疎遠になる、他人より敷居が高くなる。

身の回りの世話から、買い物、支払いに至るまでの全てをお願いする

のは、唯一心を開いた訪問介護士の親子だけでした。

1月24日、お婆ちゃんの終幕が近づいていると医師から宣告をされ

事前相談と入会に来てくれたのは、訪問介護士の親子でした。

50.000円火葬支援パック+納棺安置2日間9.600円合計で

59.600円、あんしんサポートで最も低料金の火葬式予約です。

心配していたのは年金の振込が2月15日だから、そこまで頑張って

くれないとお金が無いと言ってましたが、その点は問題ありません。

昨日ブログに書いたように、年金は逝去した日の月まで支払われるか

らで、逝去日が1日でも月末でも、その月までは支払われます。

また後期高齢者保険(国民健康保険)から、前橋市の場合、葬祭費が

50.000円支給されますので費用的には立替えがあったとしても

問題なく戻ってくるはずです。

但し、訪問介護士さんでは、死亡届出の申請人にはなれません。

そこで親族の有無を聞くと、近くに甥がいると言うので申請人になる

よう確認をとっておきました。

今回は訪問介護士さんの優しさと好意で、あんしんサポートに辿り着

きましたが、誰にでも適応することではありません。

介護関係者の現場で働く方々がくちにする言葉に『介護認定された人

よりも、その直前にいる人で介護認定を受けようとしない人達のほう

が大変。頑張る人のほうが大変なのが実情』と言いますが、その通り

だからこそ、そんな人達に何かあれば、いつでも頼れる、いつでも利

用できる道筋を創っておくべきであり、自治会、民生委員、訪問介護

訪問看護師などが、何処に相談すれば良いのか、どんな方法があるか、

費用はどれだけ掛かるかなど、必要な事が明確に示されている必要は

間違いなくある・・・それを実感させてくれた葬儀でした。

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