昨日の話の続きでもありますが、座談会の中でひとつの話題が出た。

あんしんサポートと一般の葬儀社は何処が、どう違うのか?

実にシンプルな素朴な疑問ですが、核心をついた質問でもあります。

■NPOだから? 

家族にとって法人か個人か、株式かNPOかなどどっちでも良い事

■家族目線の温かい葬儀をしてくれるところ?

そうです!って言いたい所だけど、ラーメンの旨い、不味いと同じで

好みの問題でもあり、価値観の問題でもあるのでこれも違うし、多分

どこの葬儀社でも同様に考えて仕事をしているはず、、と信じたい。

■料金が安い

料金に関しては間違いなく、葬儀内容まで比較すれば圧倒的低料金で

あることは分かるでしょうから、自己理由というか、屁理屈を付けて

高額な費用を請求する葬儀社と比べたら、決定的に違うと言えます。

しかし、原価を公表してないのですから、どの棺が高いのか安いかは

素人さんには分らないし、祭壇生花や施主花でも相場物なので、いつ

使うかで同じ量の生花でも数倍の価格差がでるはずです。

ってことは、料金格差はある程度分かっても、決定的な違いまで分る

のは難しいということでしょう。 そこで、こんな風に言いました。

「葬儀業界には有りそうでないシステムがあります。 分りますか?

それは最小限必要な項目だけのパックがあり、そこに家族が必要だと

思う項目を好きなように追加できるシステムが存在しませんでしたが

そのパックを造ったのがNPOあんしんサポートでしょう。

似たようなパックは何処にでもありますが、絶対に必要なのにパック

には含まれない項目があったり、選択肢があるのに組み込まれている

というのが普通でしょう」

あんしんサポートの火葬式パックを見てみましょう

■病院お迎え

・寝台車で安置先まで搬送

・安定枕の付いた専用シート使用(搬送時、安置時に頭部が安定)

・支援地域内であれば距離は問いません(これ大きな違いです)

■ドライアイス2.5㎏ 6本 15㎏で処置

・白タオル2本付(手や胸元に当て直接或いは凍結を防止)

・頸動脈2本、気管食道1本、腹部2本、下肢1本の合計6本です

・10㎏単位ってところも多いですよ

■枕飾り一式

・棒線香、渦巻線香、ランプ、大徳寺りん、一輪挿し、経机、マット

 末期の水一式、5寸の大きめな香炉

■各手続き

・死亡届出書は火葬する行政に提出し火葬許可証を発行してもらう

・火葬場の予約や手続き

■白布棺6尺(身長170㎝位までの人)一式

■白骨壺7寸(銀張箱入)

■予約日時に合わせて棺を霊柩車で火葬場まで搬送

■火葬場の案内

また今まであった項目で、あえて外したのが『安置』です。

安置が無い事に気づきましたか? 

2つの理由からで、ひとつは安置には3つの希望パターンがある事。

①自宅安置 自宅の部屋にご安置 

・1回 10.000円(掛布・守り刀)付

・安置できる部屋があり、親族等の駐車スペースが確保できること

・故人が家に帰れる良さはありますが、家族は休まりません

②納棺安置 納棺した状態であんしん館にご安置 

・24時間 4.800円 最低必要日数の2日間なら最安値

・安置する部屋が無くても安価で安置できる方法

・斎場冷蔵庫もありますが、預けられる時間に制約があります

③個室安置 あんしん館個室にベットご安置

・24時間 12.000円 

・いつでも線香を供えられ、駐車場の心配も要りません

・ずっと側についていられず、基本的に泊まれません

以上の中から選択して頂くのですが、費用と家族の心身状態によって

選べるほうが、葬儀発生時の家族に合わせられるからです。

またこの数年間で自宅安置は大変な事も多いと分りましたし、ドライ

アイスの確認にも行くわけで、葬儀屋さんなら当然だろ?って思うの

でしょうが、うちは支援地域が広くて自宅まで40分、50分掛かる

ことも珍しくないのです。 ただ他は24時間単位ですが、自宅安置

だけは1回という単位で、古い布団でも良いように掛布と守り刀だけ

安置料に含むので実質8.000円ってことです。 

という理由から、安置だけパックから外し選択できたほうが、結局は

安くなるってことです。

他はひとつでも欠けると火葬はできないのが火葬式パック内容です。

これに追加したい項目だけを、好きなだけ単品で追加できる方式って

ありそうで無いんです。 全ての単価が明記されている葬儀社も殆ど

ないと言っていいでしょう。 なぜ? どうして? 正直なところの

事情は分かりませんが、全品単価を出すと納得されない単価が露出を

しちゃうって事もあるでしょうし、元々が祭壇料50万円・・・って

感じのアバウトな料金設定をしてきた業界であり、元々が単価という

ものが存在しない業界でもあって、とにかく料金や費用に関しては、

あり得ないほどアバウトなのですから・・・

①火葬ができる最小限パック+選択した項目は単価を加算するだけ。

②全品の単価が明記されており、依頼者が計算しても請求書と同じ。

一般の業界であるなら、こんな当たり前の事が一般葬儀社との違いで

あると改めて認識させて貰った座談会でした。

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