本日はちょっとした集まりがあり、そこに招かれ行くと10名ほどの

少人数だったので、ほとんど座談会の様相でした。

開催者は倍~3倍の人数を予想していたようですが、僕的には少数で

知らない人達の集まりって普通はないので、かえって良いと思えた。

案の定、最初から座談会の様相で笑いあり、質問ありで中々良い。

本来は人の世話をする人達なので、自分達が日頃感じている事などを

聞く予定であったが、みんな一般消費者となっての1時間でした。

だからだろうか、、今抱えている家族葬儀が20名ほどで葬儀全てと

飲食17名、返礼品20組、それに本葬、初七日法要、炉前、戒名の

全てを含む宗教者への謝礼、公営斎場の待合室に至るまで総支払額が

税込42万円ほどだと伝えると、みなさん一様に驚きの顔でしたが、

普段思っていてもくちに出さない言葉が続くことになるのです。

最初に話し始めたのは、同じ20名ほどの葬儀をされた方でしたが、

嘘つき葬儀社っていうより、嘘つき営業員だろうと思う話でした。

自分の父親が互助会に入ってて、自分にもしもの時は積立がしてある

から何も心配は要らないと聞かされ、ちゃんと営業の人にも確認して

あると言われ、それを信じて過ごしてきたという。

父親が逝去したので、自宅に戻り会員証を探し連絡をとって搬送して

貰って、これで安心と葬儀をして支払いの請求書を見ると・・・

20名足らずの家族葬でしたが請求は120数万円、紹介された僧侶

への謝礼が45万円、父親が積んでおいてくれたのが15万円、、、

結局185万円の葬儀で160万円の現金負担だったので驚いたけど、

後の祭りで支払うしか無かったと一人が言えば、私の父親の葬儀では

身体の周りいっぱいドライアイスを毎日取り替えて置いていたけど、

ドライアイスなんて、安い物だろうとたかをくくっていたら、高くて

ビックリしたし、お寺の都合で5日間も待たされたけど顔の色が変色

してくるから駄目ね・・と続く、すると別の人が、お寺にはお布施の

料金表があって40万円 60万円 80万円だったと口火を切ると

葬儀経験者は一様にくちを揃えて、お布施額の話題から、しまいには

住職の人間性へと話しは際限なく続きそうな勢いである。

葬儀社に対する高額批判は聞き飽きるほど聞かされているので驚きも

しませんでしたが、お布施や寺に対する不満の多さには正直なところ

ちょっと驚いたのが本音です。

あんしんサポートには198.000円の家族葬パックがありますが

追加は一切しなくても、湯灌納棺もあるし、施主花一対も揃ってるし

式場には賑やかな祭壇も全て含まれているので、あまり利益はないの

ですが、菩提寺への布施は40万円とか50万円なんて何度ともなく

経験している訳で、その度に「我々は深夜に起こされ、数日間掛けて

超低料金の葬儀をするのに、お寺は2時間程度の拘束で40万円だの

50万円も持っていくんだね」と嫌みを含めて言ったりもします。

その度に「お寺は仕方ないよね・・・」という言葉を聞かされ続けて

きたので、それが消費者の本音なのだろうと思っていたのです。

ところが誰か口火を切れば、本音の思いが一気に噴き出すのです。

これが多くの人の本音なんだろうと思えました。

葬儀社がそうであるように、宗教者も振り分けられる時が迫っている

ということなのでしょう。

これに近い現象は遠い昔から起きているし、みなさんも知っていると

思います。 そのいくつかの例をあげてみましょう。

① 肉屋、魚屋、八百屋など専門店は、スーパーが出来た当時は素人

だと相手にしませんでしたが、今専門店は極端に減りました。

② ホテルは結婚式場を馬鹿にしていましたが、勝ったのは結婚式場

であり、ホテルではありませんでした。

もっと極端な例では、寿司屋が回転寿司に負けました。

魚の目利きができ、包丁も熟練、飯炊き数年、酢の合わせ数年と修行

してきた寿司職人の寿司は、学生アルバイトの作る100円の寿司に

完敗したのは誰の目にも明らかです。

修行をした(とは言っても1年程度が殆どですが)からと、昔からの

慣習だからと、檀家の生活力を無視した布施を要求し、本堂の修繕だ

からと勝手に決めた寄附額を押し付ける。 寄付をする家はボロボロ

なのに・・・あり得ない話。 でもこれが現実なのも事実です。

こんな寺が生き残れるでしょうか? 市民がそんなに馬鹿だと思って

いるのでしょうか? と言いたくなる住職もいるのが本音です。

でも、中には人として立派な住職にもお会いします。 

或いは檀家から「先代は立派な人だったよ」と聞かされる事もよくあ

る話し、、そうなんです、、立派な人だって沢山いるのです。

でも、その一方で信用を失墜させる言動をする僧侶もいる。

どんな世界でも同じで、うちは5万円火葬できますよって言っても、

そんな葬儀社なんてあるはずがないと言われ、葬儀社なんてどこでも

似たようなもんだと言われ、あげくの果てには「そんな詐欺みてぇな

言葉に引っ掛からねぇ」と言われた頃を思い出します。

この話、住職の中には我々と同じような経験をしている人もいるはず

ですが、そんな宗教者に伝えたい・・・葬儀社でも、お寺でも全てが

同じではないと分る日が来。 消費者がちゃんと良し悪しの振り分け

ができる目を持つ時がくるはず・・・その日まで、それが自分の代で

なくても、檀家さん達に慕われる僧侶であり続ければ、いつか分って

貰える時がくるはずだから、それまで頑張り続けて良い遺伝子だけを

残しましょう。 今日の10人が明日の20人になることを信じて、、

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