12月23日の午前、あんしん館に1名、隣接市自宅に1名の葬儀を
抱えていますが、22日午前2時のお迎えと、22日正午のお迎えが
あったからです。 夜中の搬送は海外から故人の姉妹が戻ってくると
のことで友引明けの25日に『家族で送るお葬式』を行うことになり
ましたが、正午のお迎え依頼の家族は、電話連絡の上で数日前に来館
してくれた時、予定外の搬送が入りバタバタした中で話を聞いただけ
だっこともあり、どんな葬儀を勧めるべきかすぐに判断できません。
息子は一年忌法要で墓に行っており、あんしん館に家族が来ても問題
ないようにして千明と寝台車で出掛けます。
指定された病院までの30分間、相談された時の様子を思い出します
■ お婆ちゃんは神葬祭をしたい
■ 地元の神主謝礼が高いので前橋あんしん館で葬儀をしたい
■ 50代の息子はおとなしく黙ったままであった
■ 詳しい内容は分かりませんが、お爺ちゃんが亡くなった後で必要な
費用だか、借金だかが1000万円ほど掛かる
■ うちの息子が相談の時、残る家族の生活のほうが大事だから無理を
しては駄目ですよと言うと、お婆ちゃんは泣き出したという
■ 僕の知り合いを通して、わざわざ隣の市から事前相談にきたのは、
それなりの理由があってのことだと思える
ほんの数分しか話しをしてはいませんが、僕が聞いた範囲では家族で
神式のお葬式を・・・という内容でしたが、神葬祭を勧めるには何か
引っ掛かるというか、しっくりきません。
家族での葬儀だと、あんしん館葬儀で宗教者を含め298.000円
隣接市からマイクロバスの手配とお清め20名としても総額で40万
円を少し超えることになりそうです。
しかし自宅安置で火葬式なら5万円だけで可能であり、国保の葬祭費
申請をすれば5万円戻ってきます。
宗教者謝礼だけで30万円掛かると言ってのだから、総額で40万円
ならば非常に格安の葬儀なのは間違いありませんし、勧めればそれで
決定となるはずです・・・が、何かがしっくり来ないのです。
家族葬か、火葬式か勧める葬儀が決まらないまま病院に到着し、搬送
自宅に安置すると打ち合わせです。
「お母さんが葬儀をしてあげたいのは先日の話でよーく分かったし、
お父さんを愛していたのもよーく分かったけど、家族に無理をさせて
まで葬儀をしてくれとは、お父さん言わないよね。 だから火葬式の
お葬儀だけをして50日際の頃までに神主さんの謝礼と、お墓の墓誌
彫りとカロートの開閉費用が溜まれば、その時に拝んで貰えば良いし
費用が溜まるのがもっと先なら、言ってくれたらいつでも紹介をする
から、その時によーく拝んでもらうのはどうかな?」これが何も考え
ずに打ち合わせで出た言葉でした。
お母さんは「分りました。 私の気持ちをあんな短い時間に理解して
貰えたので言われた通りにしたいと思います」とあっさり決まりです
その後、家族と暫し話しをしましたが、各々がホッとし安堵している
のが分かるほどでした。
隣接市の火葬場で、明日の午後3時の火葬予約が取れました。
今晩が通夜なので家族で『お父さんの好きな物を食べ』『お父さんの
好きな歌を聞き』『家族写真を見ながら』『お父さんを語る』という
通夜を過ごしてくれるはずです。
明日の午後1時30分から納棺し、好きだった食べ物、タバコ、酒、
お気に入りの洋服に三途の川の渡し賃を持たせて、午後2時出棺をし
午後2時30分に火葬に入ります。
これでお父さんはいませんが、正月も精神的な負担が掛からずに迎え
られる・・・とお母さんが最後に言っていました。
どちらの葬儀を勧めるべきか、少し悩みましたが、間違った選択では
なかったようです。
40万円の家族葬儀と5万円の火葬式、採算を考えれば家族葬ですが
火葬支援パックを勧めて良かったと思いながら、心晴れやかに前橋に
帰る途中、赤城山を見ると山頂付近は雲が掛かっていました。
今日の前橋は晴れで、上州空っ風が強く吹いてて、赤城山も上半分は
うっすらとですが山肌は白くなってます。
きっとあんしんサポート専用散骨場も雪化粧をしていることでしょう。
きっとあんしんサポート専用散骨場も雪化粧をしていることでしょう。
↓↓↓↓
にほんブログ村
ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、
これから葬儀を経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの
思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします