1月~11月までの火葬式、家族葬、一般葬の比率を出してみました。
火葬式45%(家族で送るお葬式含む)
家族葬47%(宗教者の入ったあんしん館での家族葬)
一般葬 8%(一般会葬者のいる公営斎場での葬儀)
という結果と、あんしん館安置77%、自宅安置23%という結果を見ると
弱者支援の方向性がより強くなってきたのは明白です。
火葬式や少数家族葬の比率が高くなると、他社の半額から四分の一程度でも
可能な料金体系だけに、労働量の割に少ない売上高であり、当然少ない収入
という結果になるわけで・・・そこが最大の難関だと考えてきました。
難関とは、我々は労働時間が長くても、一日も休みが取れずに収入が少なく
ても何とか食っていければ、、、と3人とも考えていますが、他の地域等で
あんしんサポートや、同じような展開をする人達の為には、この段階に到達
すれば食っていけるし、継続できるという実績から得た指標が必要でした。
その図式が今年1年でほぼ見えたのは大きな収穫です。
いくら我々同様の思いで、弱者の支援をと福祉と奉仕の精神で初めても、
食っていけないのでは、食っていける見込みがないのでは、折角頼ってきた
依頼者から多くの収入を得ようとしたくなって当然でしょう。
5万円火葬に必要な項目以外にも、あれやこれやと色々付けて17万円にし
それでも他社より安いのだから、、、そんな方向性に向かうでしょう。
不要な物でもちょっと言えば家族は了承すると思い始めたら間違いなく直滑
降で滑るような勢いで進むでしょう。
家族葬の葬儀社費用平均が60万円だとすれば、50万円までなら充分安い
という判断になり、一般葬100名の平均が150万円なら130万円程度
なら充分通用する・・・月に2件も施行すれば充分食っていける。
これでは、過去の葬儀社と何も変わりませんし、あんしんサポートが存在を
している意味がありません。
もっと言えば、安くて良い葬儀ができると言いながら、高額葬儀にするなら
最初から高いですと言ってる葬儀社のほうがずっと良心的で、一歩間違えば
詐欺のような商売になってしまいます。
だからこそ、来年以降始まる各地での、あんしんサポート設立希望者募集前
には出しておきたかった数字だったのです。
今月は14日までに9名入会、本日2名が追加になりますので月末までには
25名くらいの新規入会となるでしょう。
先ほど確認したら、いつ電話が来ても不思議でない会員さんが56名いて、
その中からこの1週間以内とも思える方が10名ほど、更には突然の依頼も
入ってくるので、今年の始めの数字と比較しても、いつ電話が来ても不思議
ではない会員数は少しづつ増えています。
毎月の入会者数のほうが施行数より多いので、会員数は増える一方です。
そのせいか、我々の進むべき道が日毎にハッキリしてきています。
以前は来る依頼は全て引き受けていましたし、引き受ける余裕もあったし、
どんな依頼者が居るのかも分かりませんでした。
しかし最近は、あんしんサポートのスタンスを明確に出し始めた結果として
火葬式+家族葬=92%になっているのでしょう。
相談に来られた家族と暫し話をすると、ある程度は家族の経済事情も見えて
来るし、葬儀という儀式よりも大切な事や、或いは今しかできない事を話し
ていると、どうしても入院費用や入所費用の問題に突き当たります。
入院中の対象者がいつ終幕を迎えるかは、担当医でも正確には掴めません。
それは過去の相談者から聞かされた余命宣告と、終幕時期の差が長い時には
数年もずれるのを見ても分ります。
だからこそ、うちを利用した最低限の費用を伝えて、あとはその時が来たら
その時の財布事情で無理をせずに決めれば良いと伝えてきた1年間の結果が
数字に表れているのだと思います。
市内外から事前に予約をし、あんしん館まで足を運んでまで事前相談をしに
来られた方々なのです。 『来て良かった…』と心から思って貰える対応を
して差し上げたい。 うちに来るまで色々悩み苦しんで来られたでしょう。
家族の中から、せめて費用の、お金の問題だけでも拭い去ってあげられたら
家族との別れの時間を心から過ごして貰えると考えてのことでした。
そんな本音だけで対応出来るようになったのは、安置室と家族式場を備えた
あんしん館ができたからでもあり、全てを本音で語れる初めての一年でした。
対前年200%の結果が得られたのは凄い事だと思いますが、葬儀の依頼は
倍になっても正直あまり儲けはありません。 それでも、食えるようにはなる!
という自信と、先に繋がる事業でもある!という事だけは実証できました。
最初に述べたように来年以降は全国の心ある、同じ思いの人達に対し本気で
取り組んでも大丈夫だと自信を持って言える気がしています。
ただし、夜中に起こされ、休みも取れず、月に10件の葬儀をしても3人が
やっと普通に食っていける程度でしかありませんが、日本一安い設定だって
利用者が沢山いれば食えるくらいにはなるはず・・・6年前に千明を始めと
して応援や心配をしてくれた人達に言ってた言葉が本当に実現したのです。
また、世間は追い風で毎日のように相談者が来て、家族と対等に話をして、
家族の真意を掴んだ家族目線の葬儀を提案し施行すれば、家族からは心から
感謝されるのですから、生き甲斐と遣り甲斐については、どんな職業にも負
けないくらいの保証はできます。
そしてもうひとつ自分達を頼りにしてくれている人達の為にも、できるだけ
健康に留意し健全な精神と肉体を維持しなければと思うようになります。
と書いてみると、人の為のように思えますが、結局は自分の為にしているの
だということが分かります。 自分の生き甲斐や健康管理ができて、人の役
にも立てるなら一石二鳥+αくらいの価値は充分あります。
と頭では分かっているのですが、まだ人としての器が小さいのでしょうね。
昨日のブログに書いたように『実るほど頭を垂れる稲穂かな・・・』こんな
ことわざが、僕の場合は必要になったりしますが、千明と息子は今のところ
不要なことわざのようです。
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