まとめ

1、葬儀に絶対の決まりは無いことを知る

2、最高の供養に費用は掛らない

3、葬儀は大事、でも残った家族の生活はもっと大事

4、高額な布施、寄付を請求する菩提寺なら離れる勇気も・・・

5、♪ 私のお墓の前で~♪という歌が大ヒット。なら墓とは? 仏壇とは?

6、【死】考えたくないのは分るが、それが高額葬儀となり、後悔となる

1、葬儀に絶対の決まりは無いことを知る

 あんしんサポートを始める前の僕がそうであったように、葬儀という儀式にはやたら

決まりが沢山あるように思っていませんか? 全ての流れや作法が決まっている儀式だ

と思っている人達のほうが多いかもしれません。 信仰がある人には、それも間違いで

はないでしょう。 が、僕のような無信仰の人にとっては、法律で決められた事以外は

何も決まりなんてありません。 衛生上の問題があるので、火葬は前提としても、他は

人様に迷惑を掛けなきゃ問題ありません。

病院逝去

・死亡診断書必要

・癌保険などの加入者は、死亡診断書に癌の文字が必要です

自宅搬送

・死亡診断書を持参していれば自分の車で遺体を搬送しても構いません

自宅安置

・ドライアイス等で腐敗遅延措置は絶対に必要です

死亡届出書

・通常は依頼した葬儀社が代行してくれます(火葬予約含む)

・分らない時は役所に認印と死亡診断書を持参すれば誰でも書けます

・殆どの場合、斎場に直接電話をしても葬儀は行ってくれません

宗教者

・枕経、通夜経、本葬経、初七日法要経、釜前経、の要不要は自由です

・戒名の要不要は自由で、不要なら俗名で問題ありません

通夜

・宗教的な意味でなく、故人と過ごす最後の夜、何をするかは自由です

葬儀告別式

・家族が後悔をしない弔いをすれば何をしても自由です

焼骨

・即日納骨、49日納骨、散骨、永代供養墓、手元供養、どの選択肢

 でも法律に触れなければ自由です(遺骨は自宅に置いても可)

 上記の流れをよく見てください。

【死亡診断書】【死亡届出書(埋葬火葬許可証)】【基本は火葬(火葬場への搬入はフ

タ付の棺と決められている火葬場も多い)】だけで法的な手続きを踏んでいれば、他の

決まりは何もないということです。

最近では、近隣住民への配慮から、宮型霊柩車の乗り入れを禁止している火葬場なども

増えて来ました。

 祭壇、位牌、葬具類、など何も書きませんでしたが、無信仰者には何の決まりもない

からです。 特に親戚、知人の発する「こうするものだ」的な発言は、ある意味無責任

な発言も多く、本当に葬家家族を思うなら、差し控えたほうが無難でしょう。

また葬儀社の営業が言う言葉の中で、「一般的には、」「普通は、」こんな発言は営業

用、高額葬儀への誘導言葉が多いので無視しても良い部分です。

 さらに言えば、無信仰者の僕にとっては、宗教者の発言も偏っています。

「戒名を付けないと成仏しない」や「引導を渡した」などは個人的には問題のある発言

だと思いますが、家族が、それで安心し、心安らかで過ごせるならと思い何も言わない

だけです。 これは、仏教、神様、キリスト教など、それぞれで違うのをみても、無信

仰者にとって決まりがないのは分ります。 この項で僕が皆さんに伝えたいのは、葬儀

社、宗教者、親戚、友人知人、など誰かに言われて何かをするのではなく、故人を送る

自分や家族の心や気持ちが安らかになるなら、それが人の迷惑にならない事なら、すれ

ば良いんです。 できるなら、自分達家族のしたい事をしてくれる葬儀社を作っておき

たいものです。

2、最高の供養に費用は掛らない

 葬儀でよく耳にする「供養」とは何でしょう。 豪華で盛大な葬儀をする事ですか?

それとも立派なお墓を建てる事ですか? それは世間に対して自分の凄さをアピールし

て評価を得る。 もしくは得たいのとは違いますか? 勿論、お金を沢山持っている方

なら豪華な墓や葬儀をされるのも良いでしょう。 それが自分の先祖への思いだとして

も当然でしょう。 ただ、だから豪華な葬儀や墓を建てる事が最高の供養だと言うのは

間違いだと知って欲しいのです。 なぜ間違いかを考えてみましょう。 供養の対象と

は今はこの世に存在しない自分の先祖達で、それは祖父母や父母、兄弟や姉妹などが中

心ですね。 先祖や家族は何をすれば喜んでくれますか? あの世がどんな所か、ある

のか無いのか、人は無の世界から生まれ無に還るのか、或いは輪廻転生するのか、僕に

は分りませんし、その経験を実証できる人も居ません。 そこで、生きている人と同じ

と考えるのが、誰でも理解のし易い無理の無い考え方に思えます。

 では生きている人が、辛く、寂しいのはどんな状況にいる時でしょうか? 病気の時、

お金が無い時など様々な状況は考えられますが、亡くなった人にとって、病気もお金も

無関係です。 色々な場面を考えていると、共通できる場面があります。 それは「世

間から忘れ去られた存在になった時」です。 人が行き交う世の中なのに誰一人として

自分の存在に気づかぬかのような毎日だったら、それがずっと続いたら、人の温もりに

触れる事の無い世間から忘れ去られた存在、それが自分だったら相当辛いと思えます。

 これを葬儀や墓に置き換えてみると、どんなに豪華で盛大に葬儀をしても、たった数

時間だし逝去から葬儀でも数日の事です。 また立派なお墓を建てたとしても、誰も訪

れない墓ならどうでしょうか? だから、こんな風に思います。 『最高の供養とは、

故人を忘れないこと! 』毎日とは言いません。 時々で良いから、何かある度に思い

出すこと。 叱られた思い出、褒めて貰った思い出、喧嘩をしたり、笑ったり、どこか

に出掛けた思い出だってあるでしょう。 あなたの中に大切な人の思い出がある限り、

最高の供養が続いてる。僕は、そう考えています。あなたはどんな風に考えますか?

3、葬儀は大事、でも残った家族の生活はもっと大事

 葬儀社は故人の供養、供養と言いながら高額な葬儀にして行きますが、商売だし会社

はもっと売り上げを、と言うのですから、企業である以上、当然と言えば当然なのです。

散々高くしておき、最後に一言「ここまでしてあげれば故人も浮かばれますよ」キャン

セルを防ぐ言葉ですが、もう少し安くしたい・・・どうしよう、なんて言おう・・・。

などと金額の下方修正をしようと思う家族の迷いを断ち切らせるには、人の心情を突く

には最適な言葉のひとつですね。 でもこれを否定する気はありませんし、その結果、

家族が満足できる葬儀になるのなら、それで良いとさえ思います。

 しかし生活を極端に切り詰めてまで、或いはローン返済を組んでまで行なうのは根本

的に間違っていると思えます。 自分や家族の許容範囲内で、日々の生活には支障の出

ない範囲で葬儀は行うべきです。 こう言い切る為にも、一銭も無くても、義務である

国保さえ加入していれば、火葬のできる5万円火葬の実現は必須でした。 いくら金は

掛けるな、できる範囲でやれと言われても、その範囲で可能な葬儀が存在しなければ何

の意味も無くただの妄想だからです。

 たとえ今は5万円火葬しか出来なくても、1年忌、3回忌・・・そして、永代供養と

言われる33回忌、或いはお盆、彼岸と法要はいくらでもあるのですから、自分達の生

活が楽に、豊かになったら、どんな事でもしてあげれば良いのです。 間違っても葬儀

後に、返済地獄突入なんて事にならないよう注意です。 生活費にまで支障をきたすと、

夫婦関係や家族関係にも影響は出るし、兄弟姉妹が絶縁状態に入るきっかけが葬儀・・

それも良くある話なのです。

 僕の言う葬儀費用とは布施も含めたものです。 葬儀の時に掛る費用は、他に入院費

の未払金や雑費も馬鹿になりません。 また故人の不動産名義の変更時には、土地の評

価額の1000分の4が、登録免許税として掛りますし司法書士依頼なら最低でも5万

円は必要で実際は10万円程度の請求が普通です。 35日や49日法要では布施、料

理、返礼品、生花などの費用が掛りますが法事法要で黒字になる事はまずありません。

さらに新盆、春と秋の彼岸と続き、あっという間に1年忌、翌年は3年忌です。 葬儀

での無理は先々の生活まで圧迫するので絶対に無理をしてはいけません。 突然の不幸

に依頼した葬儀社が偶然にも、本当に良心的な葬儀社なら切り抜けられる可能性もあり

ますが、偶然を期待しても仕方ありません。

 そこで事前に納得できるまで相談をするのです。 ここで注意して欲しいのは、友人

知人とか親戚の言う「葬儀屋の知り合いが居るから」は当てにならないってことです。

自分自身で事前に納得の行くまで相談をし、葬儀後の費用まで全てを試算してから内容、

費用は決めましょう。つづく

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