7月、8月、9月、10月と1日の葬儀依頼が続いていた11月1日は

お墓の守り手が不在となった家の依頼で、墓の閉眼供養と墓地の

整理整地があり、埋葬してあった焼骨は全て散骨して自然に還す

ことになりました。 ちなみに散骨や自宅等での手元供養は改葬に

あたらないので行政への届出は必要ありません。

久しぶりに夜時間が出来たので、気晴らしにパチンコ屋さんに行き

遊んでいると午後9時50分、会員さんから葬儀依頼の一報が入り

5か月続けて1日は葬儀依頼のある日となりました。

昨日1日も2日の今日も新規で事前相談と入会の方が来館された。

すでに亡くなった方や、余命数日のような対象者の相談は内容も

費用も全ての詳細を決めておき、自分達家族から追加しない限りは

一切追加費用の掛からない正確な見積りも必要です。

しかし自分達夫婦が終幕を迎えた時は、、、と元気な人達の相談

では知っておくべき内容はおのずと異なるのです。

本日来館されたご夫婦の奥さん74才は自分の葬儀の内容を始め

宗教者や墓には入らず散骨をして欲しいと相当色々考えてきたの

だろうと思えるほど詳しい内容の話しを始めたようです。

僕はパソコンでの仕事があり少し遅れて同席しましたが、応対した

千明はずっと聞き役にまわったままだったようでした。

「どこで亡くなるか分らないけど、そこまで迎えに来てもらって、自宅

には帰らず、こちらの安置室で寝かせて貰って、お線香があげられ

るようにして欲しいし・・・」暫く聞いていましたが、搬送から散骨まで

全ての流れをひとつひとつ話しそうな勢いです。

葬儀の部分を聞き終えると希望内容は分ったので、式場と空いてい

るほうの安置室を見て貰いながら内容と費用をざっと話します。

家族葬で安置して宗教者まで全てが328.000円、あとは食事と

香典返しと散骨全ての総額でも50万円以下だと話します。

ある程度の金額が分かり安心したようなので、やっと本題に入れる。

「今は2人とも元気だけど、この先入院するかもしれないし、痴呆が

入れば施設に入るかもしれないでしょ? それが何年も続くとしたら

施設は月に15万円くらい掛かるし、保険の効かない治療だってある

から、厚生年金とはいえ毎月減っていく可能性大でしょ?  それに

お金ってさ、ある時はあるけど、無い時はないのがお金だからさぁ、、

あんしん館に搬送して、死亡診断書記入時刻から24時間は法律で

火葬できないから最低2日間の個室安置、それに火葬支援パックで

79.500円 + 散骨で129.500円あれば何とかなる事だけ覚えて

おけば良いし、前橋は国保から葬祭費5万円がでるから、実際には

79.500円あれば搬送から焼骨になって散骨まで全てできる。

その時になって財布に余裕があったら、先ほどお母さんの言ってた

お葬式でも、もっと違う内容のお葬式でも何でもすれば良いよ。

でもひとつだけ覚えておいて、その時点でお金が無かったら絶対に

無理はしないで欲しいのと、お金が無いって素直に言ってくれたら

できる範囲で、いくらでも内容は変更できるし、死んだあとの葬儀

費用を残すなら、2人が元気な今、おにぎり持って紅葉に行ったり

近場でも良いから温泉に行ったり、人生思いっきり楽しむ事に使う

べきだと思うよ。 うちの門を叩いて会員登録した今から、葬儀の事

なんて考えなくて良いよ」 そう言うと、お母さんは胸のつかえが取れ

た感じでホッとしました。 と会員手続きをして笑顔で帰りました。

これは、あんしんサポートだけでなく、利用しようと思う葬儀社全て

同じことです。 搬送して焼骨になるまで追加の要らない最低費用の

総額を正確に確認できて、その総額が納得できるものであるならば

間違いなく『安心』の文字が心の中に浮かび上がります。

事前相談とは詳細を決める言だけでなく、葬儀社の言い分を聞く事

でもないし、さもさもらしい言葉に惑わされず、今自分達が知っておく

べき事をしっかり把握した上での事前相談だから意味があるのです。

葬儀社主導でなく、家族目線の葬儀を望むなら、後悔のない葬儀を

したいのなら、何も知らずにその
時を迎えるのでなく、必要最低限の

知識は持たなければ後悔は避けられません。

せめて今回のブログ内容が理解できる程度の知識は必要だと知り

それが無後悔葬儀、納得できる葬儀の第一歩なのだということを知

っておいて欲しいと思います。

葬儀社を責める前に、消費者である自分達も後悔しない為に学ぶ、

家を建てる、車を買う、洋服を買う、お刺身を買う何をするにしても

それが葬儀でも、当たり前の事を当たり前にするだけの話です。

↓↓↓↓
  
にほんブログ村


ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、

これから葬儀を
経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの


思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします