10月は前半からずっと葬儀の続いた月でしたが、11月1日になり

元旦午前3時の一報から始まった今年も2ケ月で終わりか早いなぁ

と考えてみると、この6年間は我が人生で最も大きく変化した時期

であったのは間違いないし、人生とは実に不思議なものと思える。

これは僕だけが感じたものなのか? 多くの人達もそうなのか全く

分りませんが、自分の人生でありながら自分の意志とは違うちから

にでも押されて進んでいるような感覚の6年間・・・

僕を知る人であれば、あれだけ公言と忌み嫌ってきた葬儀の仕事

なのにと思うでしょうし、実際友人からは「武井がなんで葬儀!?」

と言われますが、僕が考えても友人の言葉は当然だと思えます。

6年前は美容室の経営者で葬儀のその字もなく、関心も無く、完璧

など素人だったのに、裁判所から届いた父親逝去の手紙ひとつで

60才を前にして人生が大きく変化したのです。

忌み嫌った仕事は天職にも近い仕事だと知り、6年前知り合い達に

くちにしていた展望の全てが現実となるのですから不思議です。

葬儀など一度も施行した事もなく、葬儀社を始める気さえ無い6年前

からくちにしていたのが以下のことでした。

■ 国保からの葬祭費5万円だけで火葬できれば助かる人は多い

■ エレベーターの無い5階建てや自宅に連れて帰れない人達の為

  にも安価な安置施設が必要

■ 本当の家族葬ならせいぜい30名までの式場があればガラーン

  とした中での葬儀をせずに済むし費用も安く収まる可能性大

■ 国保からの葬祭費で焼骨にできれば終幕後の費用を心配せずに

  生活できる人は全国全県いるし、我々と同じ感覚の人達も全国に

  いるはず・・・信用度の一番高いNHKで放送してくれたら最高

■ 家族葬38万円 一般葬でも58万円総額が可能になれば多くの

  人達のように事前に葬儀の事など考えなくても良い時代が訪れる

この全てが6年後の今は可能となったり、叶ったりしているのです。

周囲の業者さん達は『あの当時は、この人なんか言ってるな』程度の

感覚だったけど、言ってた通りになったし、ちよっと恐いよねと言う。

偶然なのか、思いが強かったから叶ったのか分りませんが結果的に

有言実行という形になったようです。

前回のブログで書いたように、この先必要で今考えていることがある。

■ 病院、施設からのご遺体搬送とドライアイス処置を葬儀依頼とは

  別にすることで、事前相談をしない家族でも安くて良い葬儀社の

  選択が可能となったり、慌てず冷静に依頼できるようになれる。

  またわずかな距離を高級車の霊柩車でなくてもクラウンクラスの

  霊柩車で充分と考える家族なら費用は抑えられる

■ 一日5000円以内の安価な安置と、いつでも会える個室安置とも

  安価な施設を各市に設け、今のように葬儀社が安置所を確保する

  のではなく、安価な施設を家族が依頼できるようにする。

搬送と安置の総額だけでも相当額の節約はできるが、それよりもっと

大きいのが、葬儀社の選択肢が広がることです。

現状の葬儀から搬送と安置を切り離すのは、利用者の意識を変える

ことのほうが大変で簡単ではないでしょうが、これが本当に利用者の

利益に繋がるなら、5万円火葬式同様、一歩一歩積み重ねることで

いつか当たり前の世の中になるかもしれません。

普通は何をどうすれば売上や利益に繋がるかを考えるのが商売で

すが、この仕事を始めてからというもの、利用者が何を望み、それを

どうすれば可能にできるか? という視点だけで6年間走って来れた

自分がいる事自体が不思議でしかたない。

59才にして我が人生の終着先いまだ分らず、、何処に辿り着くのか

歩き続けながら、今の流れに乗って行ってみるしかないようです。

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