昨日午後10時30分過ぎ電話が鳴り、葬儀相談であんしん館に

来たという。 え!?今頃?と思ったが待合の照明を付けドアを

開けると初老の女性が入ってこられた。

話しを聞くとすでに亡くなっており、警察の検死で一両日中には

引き渡されるというので、亡くなり方を聞いてみた。

すると、半年前に自宅庭でゴミや草を燃やしている時、衣服に

燃え移り通りかかった人の通報で緊急入院したのだという。

皮膚移植をし、リハビリもしていたという。

当然意識もあるし快方に向かったのだろう・・・なのに半年後に

逝去したご遺体を検死に回した医師の判断が理解できない。

昨日相談に来て、一旦病院に戻るとすぐに複数の方が訪れて

警察から引き渡されたら、兄妹姉妹だけで葬儀をしてあげたい

との話になり、家族葬+個室安置+宗教者=328.000円の

パックを利用することになった。

予約状況を確認すると、25日は空きなし、26日は午前中のみ

火葬可能、27日に葬儀火葬だと、翌日24日引取りだった場合

実質4日間の安置となる。

兄妹姉妹はできるだけ早く葬儀を、、との事だったので25日の

夕方から葬儀をし、翌日26日朝一番の火葬が最短だと説明を

すると、それで良いという事になった。

当初予定は午後3時30分~湯かん納棺の儀、午後4時30分

から家族葬儀、お花入れをして、翌日朝一番で火葬でした。

本日の朝8時30分に兄妹から電話が入り、午前10時警察に

引取りに行ってくださいとの連絡を受け時間通り警察に行った。

警察署裏にある霊安施設には白い袋に入った裸のご遺体・・・

いつも通りの事、、、両足の包帯は全て外され赤膚が見える。

あんしん館にお連れして安置の準備をするが、袋が肌にへばり

着いているのが分かる・・・全身に包帯を巻くのは無理である。

そこで、湯かん納棺は無理と判断して、白装束の一重の着物で

身体を包み帯を縛ると着物を着たような感じになる。

白装束の足袋、手甲、脚絆は一緒に持たせることにした。

湯かん納棺が出来なくなったが、そのかわり痛々しい顔の化粧

だけはしてあげようという事になり、死化粧をすると眠ったような

穏やかな表情になってくれたので、真っ白な真綿で紋付き袴姿

にすると立派なお爺ちゃんになった。勿論、費用の追加はない。

明日の葬儀に来た兄妹姉妹の心が少しでも安堵できれば良い。

それにしても理解できないのは医師の対応である。

普通に死亡診断書を書いてくれたら、火傷部分は包帯を巻いて

あるので手足を拭く湯かんも可能だし、検案書より費用も安くて

済んだはず、、6か月も入院しての逝去、、何でいまさら検死?

夜中に警察に行き、朝には家族の元に帰れた訳で司法解剖を

した訳でもないのに・・・警察は医師から通報が入れば当然動く。

分らないのは担当医の判断、、、家族に聞いても火傷での逝去

だから検死が入ると言われたが家族は理解はできていない。

何かの理由はあるのでしょうが、せめて家族が検死になる理由

だけでも分かるように話すのが医師の義務だと思うが・・・

明日の葬儀で故人と対面する家族が、温かい気持ちで送って

あげられるよう精一杯故人と家族に寄り添った時間にしたい。

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