この数日は葬儀が続きご安置も3名おりましたが、本日の散骨

でひと段落、、、さすがに疲れています。

この数日間の葬儀は『家族で送るお葬式』が続いたのですが、

湯かんの儀、納棺の儀、お別れの儀、この合計約90分間で、

本当に家族が温かみのある、家族葬だったと感じられるかどう

かを正式メニューにしてから初めて試される時でもありました。

2軒は各々列席者10名と普通ですが、1軒は41名という式場

いっぱいの大人数となりました。

また故人のお一人は、死亡診断書は胃癌ですが、肝臓癌かと

思うほどで、今まで経験した事のないほどの黄疸が出ており故

人には失礼な言い方ですが、読者に伝わり易い例えをするなら、

ドラゴンボールのピッコロ?を彷彿とするほどの黄緑色の顔で、

全身も同じ黄緑色をされていたのです。

過去の経験から、通常の死化粧を施す程度では時間が経過

すると比例して緑色が強くなり、化粧しても下から黒色が浮き

出て決して綺麗な状態を維持できない事は分かっていました。

そこで、2種類のコンシーラを顔全体に2度塗り、その上から

クリーム状のファンデーション、粉白粉、部分的にはクリーム状

チークと、自然な色のリップで仕上げてみました。

どう考えても薄化粧ではありませんが、41名が集まった湯かん

納棺の儀でも、皆さん違和感なく故人と対面されました。

またひとつ、黄疸が強烈に進んだ故人の顔色にも対応できる

死化粧を学ぶことができました。

さて、湯かん納棺、お別れの儀を『家族で送るお葬式』として、

宗教者の入らないお葬式の生まれた背景は次の通りです。

① 火葬式(直葬)が50%弱まで増加し更に増える傾向にある

② 菩提寺の無い人達が増えている

③ しかし火葬式だけの葬儀では寂しいと考える家族は多いが

  費用面を考慮して火葬式にされる家族も多いのが現実

そこで火葬式+湯かん納棺+お別れの儀=家族で送るお葬式

という新パターンを生みだしてみたのです。

※ ホームページのパンフレット裏面にも詳細を掲載しました。

http://ansin-sien.net/index.html

10名の親族でしたが、70代が数名いらっしゃるので、「これが

葬儀なのか?」と言われるのでは・・・と正直心配しながら開式。

始まればいつものように、湯かんの儀、続いて納棺の儀、一旦

親族には退室して頂き、生花の準備をして、お別れの儀と続く、

いつものように90分の時が過ぎ、、焼香をされた家族が式場外

の待合所で、おしぼりで手を拭き、紙コップに入った極少量のお

酒で形だけのお清めをしている場所を通ると、70代のご夫婦に

声を掛けられました。

「これが、本当の家族葬だね」「こんな良い湯かんは初めてだよ。

温かくて自分達が送ってあげた実感がして本当に良かったです」

三軒の家族から異口同音の言葉を頂けた事で、ひと安心です。

これで14万円~15万円でも家族親族が納得できる内容の葬儀

『家族親族の手で送るお葬式』の誕生となったのです。

火葬式をされた家族が何かを言う訳ではありません。 言うのは

感謝の言葉であり、本当に良かったという類の言葉だけです。

でも搬送から火葬までの2日間、フッとした瞬間に家族が見せる

表情から感じ取ったものを形にしたら『家族で送るお葬式』誕生と

なったのですから、化粧も、新葬儀も故人や家族に教えられたの

であり、この先いつまでも家族の小さな変化にも気づける自分で

あり続けたいと、、、改めて自分に言い聞かせた日でした。





写真の『家族で送るお葬式』流れと費用は下記の通りでした。

■ 指定時間に市内病院まで寝台車でお迎え

■ 安定枕付搬送シートに包んで、あんしん館まで搬送

■ 個室安置2日間、寝具、線香具、守り刀、掛布一式

■ 安置ベットの両サイドには大きな籠盛りの施主花

■ 枕元のテーブルに、白木膳一式、果物盛一対、小遺影

■ 式場にて湯灌の儀、納棺の儀、お別れの儀(写真)

■ 出棺後、霊柩車にて火葬場まで搬送

費用

□ 火葬支援パック    50.000円

  6尺白布棺、白7寸骨壺、死亡届代行(コピー3枚付)、

  斎場予約、斎場案内、寝台車、霊柩車、線香具一式

  ドライアイス15㎏

□ 個室安置2日間一式 29.500円

□ 施主花一対       26.400円

□ 果物盛一対、白木膳  6.600円

□ 小遺影額付、後飾祭壇 9.000円

□ 湯灌納棺、式場    27.500円

---------------------------------------------

  税込総支払額    149.000円

↓↓↓↓
  
にほんブログ村


ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、

これから葬儀を
経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの


思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします