現在、県内支援地域外対応策と、県外では火葬場不足の都内から

対応策の早期実現を目指して検討を始めています。

同時に孤独死の現実を知る者として孤独死対策も検討開始しました。

またもうひとつ気掛かりなのが、中年以降の独身者が精神的な病を

持ちながら親の介護をされているような状況で、親が逝去した場合

費用面での壁を乗り越えるのが難しい現実が起こる事になります。

何でも無い人は、いよいよなら行政に行けば・・・などと言われるで

でしょうが、当事者にとってはやたら高い敷居となります。

特に精神的な病の場合、傍から見れば怠け者にしか見えないとか、

仕事をしろ!と責められ、簡単には火葬費用も出して貰えない現実

のほうが多いでしょう。  みんなが正直であれば良いのですが時に

不正受給をする輩がいるのも現実な為、行政としたら一般市民等に

責められないような対応を考える、、すると本当に生活保護が必要な

人であっても出し渋る事にもなるのです。

不正受給ができる神経の太さを持つ者と、申し訳ないと思いながらも

仕事か出来ない為に受給する人では、しっかり観察すればある程度

分るだろうと思いますが、そこまで人を見ぬく目を持った行政担当者

ばかりではありませんし、弱腰の人のほうが行政側も強く出やすい

のが本音ですから、本当に必要な人が貰えない現実はあるのです。

この問題は、違う機会に書くとして本日は孤独死を取り上げます。

初めに孤独死の現実を知った上で、誰のちからを必要とするのか?

どんな対応策が考えられるのか? 等々の実施、検討、修正、実施

何度でも効果がでるまで2030年代に向けて続けなければならない

ほどに、日本にとっては最大級の課題になるはずです。

きっと、その前から政治家を目指す人達の公約にもあがるでしょう。

■今回は『孤独死の現実を知る』です■

読んで気分の良い文章にはなりませんが、これが現実なのです。

我々が経験した中で、発見が死後30日は経過していると思われる

お婆さんがいました。 公営団地の一室でのことです。

警察の検死が入りましたが、動かしただけで遺体が変形するので、

故人確認は出来ずDNA鑑定となり、更に15日間を要したので火葬

までは推定死亡日より45日後となったのです。

火葬は臭いが棺の外に漏れるのを懸念して、朝一の火葬炉を予約し

棺を積んで警察の保管冷蔵庫に引取りに行くと、死臭と腐敗臭が凄く

活性炭入りマスクをしても、くちで息をするのがやっとの状態でした。

触れば皮は剥け、毛は抜け、顔の形は変形する、体液は流れ出て、

とても人に会える状態ではありません。 たとえ家族でも難しいほど

ご遺体は傷んでしまうのです。 この話は4月中旬に亡くなれた方の

ことですから、夏場や、冬場でもコタツの中だったら・・・もっと悲惨な

ご遺体となってしまう可能性もあるのです。

また警察の検死が入るので、警察から依頼された医師が検死をする

ことになり、最低でも2万円~8万円[過去の経験額]の検案書費用も

掛かることになるし、司法解剖にまわれば数日要することもあります。

それに孤独死は老人とは限らず、我々も若い人の孤独死の葬儀を

何度か経験しており、一人で住んでいる限り、気楽でいられる代償と

して孤独死という終幕を迎える可能性があるってことです。

知って欲しいのは、孤独死とは時に想像を絶するほど凄惨な悲惨な

姿になる可能性があり・・・それは他人事ではないという事です。

『あなたは孤独死をしたいですか? したくないですか?』

したくない、、嫌だ、、と思うなら、あなた自身も含め、地域のみんなで

真剣に対策を考える時代であり、一人住まいの本人も行政や自治会

やら民生委員任せでなく、自分自身も出来得る活動は積極的に参画

する意志と意欲を持つ・・・これが孤独死対策の大前提だと思います。

ちょっと厳しい事を言いますが、お年寄りの多くは「人の世話になりた

くない! ならない!」と強い気概を持つ方もいますが、残念ながら、、

気概、、、強い意志ではどうにもならないのです。

自分の終幕後に関して、自分では何もできないからです。 それでも

言い続ける人は、ただ『我』が強いだけの人であり、はた迷惑な人

でしかないのだと知り、自分の終幕対策は自分や家族、周囲などで

決めておくのが人として人生最後のマナーだと感じます。

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