今日は『県内支援地域外への対応策』や『都内への支援対応策』の

対応可能金額を算出したり、どんな対応策が可能なのかなど3人で

話している時、代表のような感動はさせられなくも、良かったと信頼

される葬儀をしたいと言うので2人に聞いてみた。

「事前相談から始まり精算までのわずか数日間の中で何が、どんな

事が、信頼に繋がっているのだと思う?」するとこんな答えが返った。

「ある時はあるけど、無い時は無いのがお金で、これから先対象者が

施設や病院に入って過ごしたら、お金は無くなっちゃう事だってあるの

だから、その時の財布事情で内容は決めれば良いんですよ。 ただし

うちでも自宅安置で5万円~、あんしん館個室安置なら79.500円~

それだけは覚悟して貰わなきゃならないけど、言い換えればそれだけ

覚えてくれたら良いですよ。って言うと皆さん安心した、ホッとしたって

言うじゃないですか、それですかね」とか 「供養にお金は掛からない

けど心が無いと出来ない話とか?」 「相手を引き込む話し方とか?」

などいくつか挙げてくれました。 毎回のように言い続けている言葉は

良く覚えてくれていますが、肝心の部分には気づかないようです。

あんしんサポートの基本理念を相談者に語るだけで『ほんとかなぁ?』

『うさんくさいな、、』『どこの葬儀屋ももっともらしい事は言うけど請求

する金額は高いんだろうな』と心の中では思っておられるのでしょう。

①葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、だから絶対無理を

  してはいけません。 無理の無い範囲で葬儀はすれば良いんです

②自宅安置なら5万円~、あんん館安置なら5.96万円~それだけ

  確保してくれたら、後は思い出作りに全て使えば良い。 

  お金は葬儀の為に貯めるものではなく、生きている時に使うもの

③見栄や世間体は一切不要、本音でものを言ってくれたら良い。

④葬儀社や宗教者や、親戚や隣保の為に葬儀はするもんじゃない

  自分達家族の思いや意思と財布事情ですれば良いんです。

  僕は依頼した家族の意に沿える葬儀しかしません。 極端な話を

  すれば、金を出さないうるさい親戚の言う事も聞きません。

挙げればきりはありませんけど概ね2人の言ったような内容の理念を

事前相談で言いますが、それを葬儀が終わるまで貫き通すことこそ

信頼を得られる秘訣だと思っています。

でも、くちでサラッと言うほど簡単ではありません。 うるさい親戚等は

あーでもない、こーでもないと金を出す事はせず、言いたい放題です。

そんな時は「お金を出す人で内容は決めます」とハッキリ言います。

ある時、酸素チューブをして酸素ボンベを押して歩くお婆さんの相手で

あるお爺さんが亡くなって、あんしん館に運んできました。

病院から10人ほどの親戚も来たので、誰が誰だか分かりませんが、

式場を見ていた時、お婆さんが言います「お寺に行ったらお布施は

月賦で良いからって言ってくれたんで、年金から返せばいいよね」

周囲の人達は、みんなくちを揃えて「婆ちゃん家族葬で良いよ」などと

言っています。 そこで、お婆ちゃんとみんなに座って貰い言いました。

「お婆ちゃん、月賦で良いって事は安くはしないって事だよ。 ところで

お婆ちゃんは市営住宅で年金暮しだよね。 皆さんは家族葬って言って

いるけど、費用はみなさんが払うの?」 すると一斉にお婆ちゃんを見る

親族を見て言います「お婆ちゃんが払うなら、宗教者も呼ばず火葬式で

充分だし、それ以上の事はすべきじゃないと思う。 お爺ちゃんが亡くな

ってもお婆ちゃんの生活は続くんだからね。 うちが安いと言っても家族

葬パック19.8万円+菩提寺宗教者40万円で60万円それに食事だの

なんだので70万円、、皆さんの香典で賄えるなら良いけどどう?」

みんな静かに黙っていました。 結局、火葬式+2日間の個室安置で

79.500円のお葬式となりました。

恰好の良い事を言うだけでなく、最後まで依頼してくれた家族目線で

時に親戚の言葉を退けても貫き通す、、、家族は言えないけど僕なら

家族の真の声を代弁できるし、伝えられるし、仮に親戚がムカついた

としても、それは僕に対してですから親戚関係は悪くなりません。

お金が無くて火葬式を選択するしかない家族に対し、色々言う親戚は

いくらでもいますが、そんな時は納棺をする時に言います。

「今はこうして病院で家族に看取られて亡くなる事自体が幸せな時代

でもあり、こうして親族に囲まれて棺に入り、見送って貰えるのは幸せ

だと思う。 先日も孤独死で発見は30日後、火葬まで45日後だった

お婆さんが現実にいたのです。 皆さんも他人事ではありません。

葬儀の大きさなんてどっちでも良いんです。この故人のようにみんなに

看取られ、みんなに送って貰えるよう今から考えておいてくださいね」

という内容の話しをすると、大抵の親戚は何も言わなくなります。

依頼した家族を守り、家族の意思と事情で行う葬儀・・・ それを言葉

だけでなく最後まで貫く姿に、信頼をしてくれるのだと思っています。

事前相談の時は内心『ほんとかいな、嘘臭い』と思った事を葬儀の期間

ずっと貫き通し全てが済み集金の時である最後までその姿勢が変わる

ことなく続いた事への信頼であり、依頼者自身が初めに嘘だと思ってい

ればいるほど、葬儀後の
信頼感は強いものになるような気がします。

今、2人は途中だったマニュアル作りを目の前でしてますが、数か月後

には僕とは違う感覚で、僕よりずっと話し易い雰囲気を備えてたうえで

家族から信頼されるようになってくれることでしょう。

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