あんしんサポートの葬儀は儲からないって事はないけど、儲かるとは

言えない程度の利益でしかない。

だから普通の葬儀社の何倍も葬儀をしないと食べていくのも大変、、

以前どこかの住職がご自分のブログに、あんしんサポートだけが

日本で唯一5万円で火葬できるところであり、それは僕が以前会社

経営をしてきたので、もうお金儲けはしなくて良い人だからでもあり、

NPOだからできる・・・という内容の記載がありました。

5万円だけで火葬出来るのが日本であんしんサポートだけは正解

ですが、他の記述は、ブッブーッ!残念ながら不正解です。

NPOは全く関係ありません。 何処からの助成もありません。

25年間会社経営はしてきましたが、お金は残りませんでした。 

会社は今まで頑張ってくれた人に経営権無償であげちゃいました。

その理由は以下の通りです。

25年間社長をしてきましたが、現場に出るわけでなく、時に遊んで

いても食べて来られたのは会社とスタッフのおかげです。 それだけ

でも会社を経営してきた価値は充分だと思っています。

その中に26才から頑張ってくれた店長がいて、元々器量の良い子

だったのに独身のまま40代後半になってしまいました。

当時は昼食が午後7時、8時なんて当たり前で、帰りは日付が変わ

ってからが当たり前だっのですから、恋愛などできる状況ではありま

せんでした・・・それが独身で現在に至った最大の要因かもしれない

と思うと、結婚をしなくても食べていけるだけの基盤だけは作ってあげ

なければと、お店をあげる判断をしたのです。

しかし、それでは僕自身が全く食えなくなってしまいます。 

僕自身が食える仕事を模索するか、今の会社を別の形にするとか、

大きな借入の返済が、終わる2012年8月末で区切りがつけられる

ように動かないと実行できないだろうと考え始めた2008年9月の事

生き別れた父親逝去の知らせが八王子裁判所から届き、あんしんサ

ポート設立の一歩を踏み出すのです。

それまでの数年間、個人能力は非常に高い子ですが、人の上に立つ

能力に乏しいので、人を増やさず、今ある売り上げで経営を維持する

方法を模索するのが大変ではありましたが、手渡した途端に赤字で

経営がなり立たない店など渡したくは無かったのです。

この部分は今まで誰にも言いませんでしたし、今でも当人は知らない

事ですが、今はもう僕とは無縁の店となり、順調に経営しているよう

なので、こうして書くこともできます。

10年間の大きな返済と、お店を経営していくので精一杯の数年間

でしたから預貯金は全て使い果たしました。

だからお金はありませんけど、そのスタッフに経営者として最低限の

事はしてあげられたと思っているので、僕の自己満足ではありますが、

法人閉鎖まで数年間の判断も含め後悔はありません。

それとお金が無いって事は、最重要支援対象者である弱者の方々と

同じような立場で、同じような気持ちで接することができるのです。

くちで弱者支援と言っても、僕はそれなりに安定した収入があるとした

なら・・・厳しい言い方をすればある種の偽善と言えるかもしれません。

でも幸か不幸か相手の気持ちが分かる環境になっていました。

だから依頼者、相談者が自然に受け入れてくれるのだと思います。

最初に書いたように、ひとつの葬儀で大きな利益にはなりませんし、

火葬支援パックにいたっては実質赤字でもあります。

でも他社の何倍も葬儀依頼が来れば、食っていけると判断しました。

この予想は的中で、ここに来てやっと食えるようになりました。

葬儀の依頼をされ、家族の目線で要らない物は要らないと言うのが

僕という人間であり、依頼者の予想費用より下がる事のほうが多く、

最初から最後まで家族目線を貫き通します。

おべんちゃらも言わないし、ご丁寧な言葉も遣わないし、時には依頼

された家族を叱咤することだってある・・・でもそれが自分達のことを

本気で考えてくれるからだと、、、本当に家族目線で接しているから

だって分って貰えるからでしょうか、葬儀が済んで家族と話しをすると

感謝やお礼の言葉と、知り合いに褒められた、知り合いに紹介したい

からパンフレットをくださいと言われる方も多いのです。

そんな時にいつも思う・・・

最後まで家族目線を通して良かった、、後悔させない葬儀になって

良かった、この人達の、この言葉や、この笑顔や態度に接するから

強欲で、傲慢で、身勝手な人間にならずに済んでいるのかもな・・・

人には言い難い色々な事情を、初めて見る人間にさらけ出してまで

頼ってきてくれた家族を救うことで、俺自身が人として救われている

のかもしれないと時々感じるのです。

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