一昨日は葬儀と散骨3名分に搬送、昨日は火葬と搬送、本日は

事前相談者5軒、明日は10時30分から湯かん納棺、正午から

家族葬というスケジュールでバタバタした日が続いています。

明日午前中に行う湯かん納棺の儀、納棺師についてです。

葬儀を出された方々が、あんしんサポートの葬儀を評価される時

同じような褒め言葉を良く聞きますが、家族が最も印象的なのが

湯かん納棺の儀のようです。

僕の知る限り納棺師は、すまし顔で淡々とした口調で事を進めて

いく人のほうが多いですし、無難であるのは間違いありません。

ただ僕の目指す納棺師像は、以前も書きましたが少し違います。

『やたら葬儀に詳しい親戚の叔父さんがやってる納棺師』が目標。

最たる理由は、葬儀はできるだけ温かい家族的な雰囲気の中で

故人を送ってあげたいし、家族は余計な神経を遣わず、故人との

お別れをさせてあげたいと思うからです。

昨日あんしん館に安置したお婆ちゃんは、くちを閉じ化粧をすると

何となく微笑んだような眠っているようなお顔ですが、娘さん達に

言わせると、今までで一番綺麗な母親だと言ってました。

33年前、先に逝ったお父さんが好きなお酒をお土産に持たせて

年を重ねた母親が分かるようにと、夫婦二人で写っている写真も

言葉を添えて持たせてあげます。

いつものように『故人を偲ぶ』用紙も書き、娘達に読んで貰うと・・

2人揃って涙を流して喜んでくれました。

事前相談の時、、搬送後、葬儀前日と何度も会話をすることで、

娘さん達の心がどんどん開いて、僕らに対しての気兼ねも減って

きたころに湯かん納棺の儀となるのです。

黙って湯かんをしたり、納棺をするような静かな時間ではなくて、

時に冗談も少しあったり、泣くことがあったりと、家族がその場、

その場の感情を素直に出せる雰囲気を作るのも、納棺師の技術

であり技量でもあり、家族が温かく故人を送れる時間に必要な事

だと思っています。

だからと言って僕の納棺師がベストだとは思っていません。

和気あいあいも良いですが、荘厳で厳粛な時間も良いでしょう。

或いは全く話をせず、音楽と光で創りだす時間、なんてのも良い

かもしれませんが、いずれにしても、今マニュアルを作成している

2人が自分の個性を活かしながら、家族にとって良い時間となる

納棺師を演じてくれたら、この先あんしんサポート事業を起業する

人達にとって大きな前進となるはずです。

そう考えると、葬儀担当者でなく、納棺師を業者任せで行っている

葬儀社は家族と最も分かり合え、打ち解けられる時間を捨てている

ようにも思えます。

家族が搬送から葬儀終了まで、全てにおいて頼りにできる存在は、

会社ではなく、上司でもなく、本来は担当者だと考えると、納棺師

には、家族の一番近くにいる担当者が最適では?と思えます。

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