20日土曜日、朝一で棺を積んで隣接市の火葬場に向かうと、

すでに家族2人は到着しており、焼香、最後のお別れををして

担当者の手で押されて火葬炉に入り、厚い扉が閉まるとすぐ、

火葬炉に火の入ったボッ、、という音に続き、ゴーッという音が

聞こえ、荼毘にふされているのが家族にも分かる。

この瞬間が葬儀の中で一番悲しい時、でも、この瞬間だけは

どんなに辛くても見ておくべき場面なのです。

見た人は、10分後には、ちゃんと吹っ切れるから不思議・・・

拾骨までの90分、無料待合室で話しをしながら待つ、あーだ

こーだと色々な話をするせいか、90分は長く感じないようです。

拾骨をすると、骨壺を預かり、事務所に戻って粉骨処理をして

12時30分、散骨場に向かって出発。

今日から夏休みだからだろう、、いつもより交通量は多い感じ、

途中で農家の無人販売所があり、トマト一皿100円で買った。

以前はレタス2個100円だったこともあるので、散骨に行く時

には必ず停車して確認する場所だ。

普段より30分遅れて散骨場に到着して、数分歩くと5日前に

5名散骨した粉骨がまだ残っている。

あとで家族に送付用の散骨写真を撮り終えると、森の中から

カナカナカナ、、蜩(ひぐらし)の声があち、こちで聞こえている。

前橋でも蝉の声は聞こえるが、アブラ蝉と夏の終わりに、ツク

ツクボウシは知っているが、蜩の声は子供の頃に聞いたのを

覚えているけど、、、くらいに懐かしい鳴き声でした。

暫し耳を澄まして聞いていると、アブラ蝉と違ってゆったりした

印象の鳴き声で癒される・・・ が暫く聞いていると、川のせせ

らぎと蝉の声に、何となく寂しさを感じ始めます。

夕方になると観光帰りの車で国道が混雑するので、地元の人

しか通らない裏道も使って前橋に戻ります。

途中、利根川の本流にある簗(やな)の横を通ったので、近く

の魚屋さんで串に刺して焼いて売っている 夏の魚『鮎』の姿

焼きを一尾400円で頭から丸かじりで食べて帰ってきました。

仕事の中のわずかな時間でも、自然に身を置き癒されたり、

夏の味を食べたり、無人販売で買ったりするだけで気分転換

にもなるし、仕事も楽しめるものです。

神経を遣う時、気を抜く時、緊張する時、発散させる時と時間

の使い方にメリハリを付けるのも、我々のような24時間いつ

でも仕事になる人間にとっては大事な要素です。

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