先日葬儀でバタバタしている最中、1時間の講演会要請があり

好き勝手に話しをしてきました。

朝一の火葬式搬送を済ませ、講演会、自宅安置からあんしん館

移動をして葬儀、夕方から納棺師というハードスケジュールです。

当然、前日は徹夜状態でもあり、講演会はなぁーんの準備も無く

開始5分前に到着すると、担当してくれた民生委員の方が玄関

前で待機してくれていました。

2階に通されると広い畳の部屋に、30名ほどの中老年男女が

好き勝手な方向を向いて座っています。

縦長の部屋前面にあるカラオケモニター横にホワイトボートが

あり、これに書けということのようです。

奥を見ると右側は壁半分上は窓になっていますが、下の壁を

座椅子代わりに座っている人が一番多く、我々と向かい合って

座布団に座っている人もいる、、、という状況です。

5日にNHKで放送されたものを流して見て貰い10分後から話し

始めましたが、もっとも神経を遣ったのは話の内容ではなくて、

この人達を60分間引き付ける話し方をすることでした。

つまらない話だと、隣の人とおしゃべが始まるのは座っている

体勢から考えても必然だったからです。

最低でも5分に一度以上の笑いが必要だし、その中に最低限

伝えたい事だけは入れていく必要がある・・・あとは僕自身の

話術がどこまで通用するかだけです。

幸いなのは60分間という、僕にとっては短い時間なことだ。

放送が終わり、室内が明るくなると簡単に挨拶を済ませすぐに

掴みに入った、、会場にいる人達をコキおろしながら数回続けて

笑いをとると全員がこちらを向いてくれ、身体が前のめりになる。

60分間笑いの中で話しを終えた時、会場の男性からひとこと、、

「もうそんな時間かい?」の声に僕自身は安堵したのでした。

60分の中で伝えたのは、いつもの事前相談と同じ内容です。

① 葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事

② 葬儀費用は絶対無理をしてはいけない

③ 葬儀費用を残すなら夫婦でも友人とでも旅行に行っておいで

④ 孤独死は防ぐのは難しいけど早期発見は、みんなが少しだけ

  周囲と関わりを持てば可能になる。 自治会や民生委員やら

  行政に任せきりでは駄目だろ?

⑤ うちの場合だと自宅安置なら5万円、あんしん館安置ならば

  79.500円だけ残せばあとは人生を楽しむために使うこと

⑥ 迷ったり、困ったり相談があったらいつでもおいで、、、

これだけを伝え、帰りには皆さんが手を振ってくれたところを

みると、退屈な時間では無かったようです。

帰りの車中、息子から「綾小路きみまろを見てるようだったよ」と

言われ、良く知らない僕は「へぇーそう」と軽く受け返しましたが

事務所に戻ると千明にも同じことを言われました。

勿論プロとは比較になりませんが、あの状況下の話し方としては

合格点だったようです。

直接みなさんと向き合って、ワイワイ言いながら聞いている人が

ゲラゲラ笑って葬儀の話ができるのは、話す僕にとっても楽しい

時間でしたし、これからは講演会の回数を増やして、葬儀のあり方

考え方が、もっと自由に我が家の意思と財布事情で行うのが当然

だと誰でも思える世の中を目指すのが僕の仕事になりそうです。

可能かどうか分りませんが、市民運動的な拡大ができたら最善で、

現場は千明、武井両名を中心に人材補給をするのが先を見越した

時はベターだと思っているからでもあります。

60才になったら第一線から少し下がり、一般市民や設立希望者

との講演、座談会、講習、会議の時間を作りたいですね。

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