2日間で5件の葬儀依頼が入り、改めて打合せをしている時、

皆さんが一様にくちにした事があった。 それは・・・

「お葬式の決まり事ってなんですか?」ってことのようだ。

こんな疑問を持たれるくらいだから、信仰心の強い人達では

なく、特定の宗教を信仰している人達ではないのも明らかだ。

元々あんしんサポートの事前相談は、細かい内容を決める

ことのほうが少なく、施設を見たり、我々の考え方を聞いて

貰ったり、家族の考え方を聞くのが主で、主に話しをするのは

葬儀が起きた時、ときたまお金の無い時期に当ったとしても

[自宅安置可なら5万円][あんしん館安置なら79.500円]が

あれば焼骨になる、、、これだけ覚えておいてくださいという

流れが多いので、いざその時になると外野から色々言われ

不安にもなるのでしょう。 

① 死亡診断書記載の死亡時刻から24時間火葬できない

② 火葬する役場に死亡届出書を退出し火葬許可証をもらう

以上の2つは法律なので全国共通でもありますが、もうひとつ

③ フタ付のひつぎに入れて火葬場に搬入、、、多くの火葬場

では似たような決まりがある。

お葬式の決まり事とは、これだけであり通常は他にはない。

きっと皆さんが聞きたいのは、お坊さんに読経して貰わないと

成仏できない? とか、火葬中や火葬後にはお清めをしなきゃ

いけない? とか、骨は墓にいれないと法律違反? だとか、

戒名がないと成仏できない?などのことや、病院から搬送する

のは霊柩車でなければできない? とか、葬儀から忌明までは

3か月に跨ってはいけない? など様々でしょうが、よくもまぁ

これだけ決まり事らしき事項を揃えたもんだと感心さえします。

全ては書けませんが、上に書いたいくつかについてだけでも

書いてみれば分かります。

[読経して貰わないと成仏できない?] [戒名がないと成仏できない?]

成仏とは未練を残さず仏となることとありますので、キリスト教

信者なら確かに仏には成らないでしょうが、世界一多い宗教の

20億人が安らかに死ねないことになります。だからあり得ない。

[火葬中や火葬後にはお清めをしなきゃいけない?]

地域の慣習もあるので親族が沢山くる葬儀だと、清めの席を

用意して当然と言われてもしかたありませんが、家族葬などの

ように本当に家族だけとか、家族と同じ感覚の人達だけならば

火葬後にどこかに行って食べるも良しでしょう。

清め膳だと、うちでも三段重箱で2.310円掛かりますが、安い

場所なら一人前1.000円でも結構豪華な食事ができますよ。

[骨は墓にいれないと法律違反?]

焼骨は自宅で保管し続けても法的には全く問題ありません

[病院から搬送するのは霊柩車?]

死亡診断書か火葬許可証を持参していれば、自家用車でも

ご遺体は搬送できます。但し寝かせて運べるスペースだけは

欲しいですから車種の選別は必要でしょう。

[葬儀~忌明法要は3か月に跨ってはいけない?]

これに至ってはただのごろ合わせでしかありません。

三か月 → みつき → 身付きと文字を替えて、身に付くのは

良くないから、、、これでは単なるダジャレです。

大切なのは、家族の心と家族の財布事情で決めることです。

何度も言いますが、葬儀が大事なのは家族が家族との別れを

受け入れる為で、残る家族の生活はもっと大事なのです。

とにかく、親戚(お金を出してくれる人は別)、宗教者、葬儀社

隣保班など基本的に無視して決めて良いでしょう。

それを依頼する葬儀社や宗教者に伝えて調整すれば良い。

今回の結論、、、皆さんが思っているような決まりは無いのが

お葬式だと思って間違いありません。

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