逝去前にすべき事は2つに分岐されます。

(1)自分が対象の場合と (2)家族が対象の場合の2つです

こう書くと、一般的には財産分与に関する項目が頭に浮かぶと

思いますが、対象者が配偶者や父母や祖父母など家族であり

余命宣告されたり、余命わずかだと思える時、事前相談に来ら

れた家族に時々話す事があります。

■ 対象者を病院から連れて出る許可が貰えるなら・・・

病室や家から出て、山でも川でも海でも好きな場所に行き外の

空気を吸わせてあげ、世の中の景色を見せてあげる

■ 対象者、家族が写っている写真や動画を全て病室に持って

いき1枚、1枚の中にある思い出を振り返り語る

第一に治療の時はすでに過ぎた事を家族が自覚する事です。

下記は医師との相談が大前提での行動にはなりますが、今更

我慢させたところで、余命に大差ないなら、こんな判断もある。

■ タバコを吸っていなら吸わせてあげれば良い・・・

■ 酒が好きだったなら飲ませいあげれば良い・・・

■ 食べたい物があるなら食べさせてあげれば良い・・・

こんな事を書くのには、それなりの理由があるからです。

家族が逝去して安置をし打合せが済むと、あんしんサポートの

お葬式は、家族はやっくり過ごす時間が生まれます。

また我々は葬儀期間中、最も長く家族と一緒に過ごす葬儀屋

さんでもあるようで、家族の本音が色々出てきます。

その中には「こんな事になるならタバコを我慢させず吸わせて

あげれば良かった・・・」といった内容の言葉は良く聞きます。

上に書いた■の部分は、対象者に対してというよりも、残る家

族達が後悔しない為にも、、、が僕らの本音です。

逝去後に湧いた後悔の念は、取り返しができません。

だからこそ、もしもの時が近づいたら何をしてあげるか、或いは

何をして欲しいかを元気な時に家族で話し合っておくべきです。

勿論、その中には『葬儀の方法』 『遺骨の処理』 『財産分与』

『形見分け』は勿論のこと、痴呆になった時や、自分の意思が

伝えられなくなった時の対応などもして、書面に残しておく事が

後悔をしない為の最善策であり、その中にはやかましい親戚

隣保、宗教者、葬儀社などから家族を守ることにも繋がります。

冒頭に書いた財産などの対処は下記が一般的です。

■ 財産などの相続を指示する遺言書作成

① 対象者名義の自動車名義変更か(廃車、売買手続き)

② 対象者名義の有価証券名義変更(売買)

③ 対象者名義の預貯金の引出し

④ 対象者名義の不動産名義変更(売買)

そうそう時々、相続税の事を聞かれますが基本は5千万円に

法定相続人一人に付き1千万円加算した合計額以上の場合

相続税の対象となるので、僕らのような庶民だと論外ですね。

ついでに書いておきますが、対象者が大きな借金など負債を

背負っており財産より借金のほうが多い時は、逝去から3か月

以内に家庭裁判所に【相続の放棄】を申請する事で、相続する

財産も無くなりますが、借金も無くなる方法があります。

ただし、配偶者や子供など法定相続人が故人の借金に対して

連帯保証人になっていると財産放棄はできないので注意です。

これは話の中だけでなく、実際に起こり得る問題なのです。

今年依頼された葬儀で、葬儀が全て済んで家族が来社された

時に分かったのです・・・ 僕らは専門家でないのでアドバイス

には限界がありますが、事前相談の時に一言だけでも言って

くれたら、、、我々で判断出来なくても専門家の知恵を借りれば

手の打ちようがあったと思えるので、あえて書いてみました。

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