昨日家族葬、即日納骨が済んで、片付けも終わりホッとした

夕方5時一件の搬送と家族葬の依頼、、、さらに今朝がたの

午前4時家族葬の搬送依頼が入り、病院から自宅に搬送し

ご安置したのですが、9か月前の昨年夏、父親の葬儀相談に

来られた63才の方でした。

入会から1か月で父親の葬儀で喪主を務め、その4か月後

義弟の葬儀では家族として列席されましたので、故人とは

何度となく談笑も、真剣な話もしたので声や性格や印象等の

全てが分かる方の葬儀となります。

分かり易く言えば、僕的には一番嫌な葬儀・・・と言いますか

したくない葬儀・・・なのです。

初めて来社された時、まだ僕の経営する美容室の社長室を

事務所代わりに使っていた頃でした。

暫く話してある程度打ち解けてから「こんな場所に通されて

うさん臭いでしょ?」と聞くと「ほんとだいね」と群馬弁で笑い

ながら話したのを思い出します。

当時も胃がんで胃の殆どを摘出し、仕事も辞めたと言って

おられましたが、完治できなかったようです。

今年1月に義弟の葬儀をされた時、妹さんから余命宣告は

3月頃だって言われてるので、、、と聞かされ、改めて当時

ご本人を見ると、時々辛そうなお顔をしておられました。

その後、姪御さん達が飼いはじめた子犬のお蔭で子犬と

元気に遊んでいると聞いていたのですが、数日前の電話で

あと一日か二日と伝えられていたのです。

あんしんサポートを設立して丸5年が経とうとしていますが、

最近増えているのが、生前を知っている方の葬儀依頼で、

僕が一番辛いのは納棺師を行うときです。

どうしても僕のくちから思い出話が出るし、時には家族より

先に涙を流してしまうこともあります。

納棺師が涙を流す? きっと業界の人達は賛否両論って

ところでしょうが、家族目線が信条のあんしんサポートでは

『やたら葬儀に詳しい親戚の伯父さんが行う納棺師』が目標

ですから、僕だけでなく、納棺師を行うみんなが家族と同じ

感覚で湯かん納棺の儀の中でも、泣いたり、笑ったりできて

温もりのある中で送ってあげられたら、それ以上の納棺師は

ないと思っています。

『葬儀施行や、納棺師作業には慣れて上手になるべきだが、

葬儀そのものや、納棺に慣れてはいけない。 我々にとって

日々の仕事の一環であっても、家族にとっては一生に一度の

大切な時間なのだから・・・ それが本物のプロだと思う』

これからも辛い葬儀が何度もあるでしょうが、我々を頼りに

してくださる家族の為にも、温もりのある、人間味のある葬儀

であり、余分な費用は抑えても、立派で寂しくないお葬式を

より進化させて続けていかなきゃ、、それが皆さんの期待に

応える最大で最高の方法なんだろうなと思った日でした。

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