ゴールデンウィーク突入と同時に徹夜でクタクタになった話しを

書きましたが、疲れで体力が落ちていたのでしょうか、、寒暖の

差で汗をかいたり冷えたりしたせいでしょうか、それとも年のせい

なのでしょうか、珍しく風邪をひいたようです。

振り返ってみると、数年前に血糖値が高いと言われ一気に8㎏

ほど体重を落とした時に、熱を出して寝込んだのを除くと会社を

興してから25年間は少なくとも寝込んだ経験はないと思います。

まぁ今回も寝込んだ訳ではありませんし、熱も測っていませんが

咳が少し出て、喉が数日痛い程度だったので咳のシロップ薬と

浅田飴を舐めていましたが、昨日の朝起きたら声が出ません。

日課のシャワーを浴びて、うがいをすると少し良いようです。

午前8時45分、あんしん館安置室で納棺が始まります。

集まったのは20名ほどで、部屋に入りきれないほどの人数です。

いつもの1.5倍の声量で話さないと声が届きませんが、今回は

どうしても伝えておかなければならない事があるのです。

男性陣に手伝って貰い納棺すると、故人の好きだった洋服を上

から掛けて、六文銭を預かり持たせ、みなさんの手で布団を掛け

顔の周りはお花で埋めて、タバコを置いてあげます。

ひと通りの納棺作業が済むと、今回の葬儀で伝えておくべき事を

話し始めようとしますが、すでに声が出にくい状態になっている

のが分かったので、先に皆さんに線香を供えて貰っている間に

浅田飴で喉を潤し少しでも声が出る状態にしておきます。

① お婆ちゃんはお坊さんが読経する家族葬でと依頼された

② でもお金は無く月賦で支払いたいとの希望だった事

③ 依頼された我々はお婆ちゃんの生活を守れる葬儀と考えた

結果、火葬式+安置+生花となった理由を親族に伝えなければ

時には「こんなの葬儀って言うのか!?」と暴言を吐く親族だって

目にしているので、もしいたらお婆ちゃんが可哀相だからです。

また今は孤独死が普通に起こる時代なのに、お爺ちゃんは家族

親族に看取られ、こうして集まって貰えて幸せだと思うという事。

あんしんサポートは親族の為、葬儀屋の為、宗教者の為に葬儀

しないし、する気もない事と依頼者であるお婆ちゃんの気持ちと

これからの生活を守る為だけの葬儀をするNPOであり、今回の

葬儀は全て僕の提案である事も伝えておきました。 つづいて、

最高の供養にお金は掛からないという理由、さらにはお婆ちゃん

一人になったこれからのほうが大変であり、親族の皆さんで支え

守ってあげて欲しいなどが、どうしても伝えておかなければ・・・

という部分だったのです。

これで、もし何か言いたい人が居ても、お婆ちゃんが直接言われ

る事にはならないはずです。

喉がカラカラ、ガラガラになって話し終え出棺して霊柩車で火葬炉

まで向かう車中、後部座席の千明に「納棺の時、みんなに話しは

聞こえた?」と聞くと「はぃ 聞こえましたよ。 いつも以上に低音で

それも良いかもですね」だって、、それを聞き僕き心の中て呟く、、

『こんな時は俺に話しをさせず自分達がしゃべれよ・・・』ってね。

そうそう、出棺する時、お婆ちゃんの妹さん達が、心付けの入った

封筒を我々に渡そうとしたので、ならばそのお金は予定している

散骨費用にまわしてあげてくださいと丁重にお断りしました。

次回は、寸志とか心付けについて少しだけ書いてみますね。

↓↓↓↓
  
にほんブログ村


ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌でもあり、

これから葬儀を
経験される方々が後悔しない為に役に立てたらとの


思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします