昨日は体調が良くないのと、相談もなく静かな日だったので早めに
退社して布団に入り、ウトウトしながら韓流時代劇のDVD鑑賞です。
途中夕食に雑炊を作って貰い食べると、またウトウトしながら過ごす。
目を覚まし時計を見ると午後11時30分、、しっかり寝る体制をとり、
テレビと電気を消して寝ていた午前1時、携帯電話が鳴る。
市内の病院に搬送依頼、あんしん館に安置して打合せを始める。
2人住まいの老夫婦、ご主人が亡くなりお婆ちゃん1人が残る事に
なるが子供はいないらしい。
親族10名ほども一緒に打合せに入るが、費用はお婆ちゃん負担の
ようなので、入会に来た時は198.000円の家族葬でと言われたが
来社した1月から3か月が経ち、財布事情に変化があっても不思議
ではないと改めて聞いてみる。
198.000円の葬儀でも、菩提寺の布施が40万円掛かるとのこと。
当方で紹介しても葬儀と謝礼の合計で30万円の葬儀となる計算だ。
「あれから少し時間が経ったけど、入院費とかお金が掛かったんじゃ
ないの?」するとお婆ちゃんが言う「うん うちは貧乏だからお金は
ないけどお葬式は月賦でも良いの? お寺は月賦で良いよって言う
から年金から少しづつ払えればね」
これを聞き僕の腹は決まりました。
「皆さん、今聞いた通りです。 僕は安置2日間と火葬支援パックの
合計79.500円で行うべきだと思います。 お爺ちゃんのお葬式は
火葬式で行い、あとに残るお婆ちゃんの生活を守る事が最優先です」
聞いていた親族の人達全員が納得されたようです。
「あとで遺骨はお寺に持って行けばいいですかね」 と聞かれました。
「はぃ それもひとつの方法ですが、お婆ちゃんが一人では墓に行く
ことができません。 だから遺骨は慌てて墓に入れず、自宅に置いて
様子を見ても良いと思います。 遺骨は自宅で手元供養しても法的に
問題はありませんし、いつでも手を合わせられますからね」
実はお婆ちゃん、手押し車に酸素を積んで歩いている方なのです。
5日午前1時前の逝去ですから、6日の火葬で問題ありません。
また弔問に来られる方は、この場に居る10名ほどの他はあと数人
だけとの事ですから、昼間来るのでその点も問題ありません。
6日の朝に皆さん集まり、納棺をし、顔の周りに花を入れ、六文銭を
持たせて出棺、火葬という段取りで決まりました。
『葬儀は家族との別れを受け入れる意味で大事、ても残った家族の
生活はもっと大事、だから、絶対に無理をしてはいけません』
何度も書いてきた言葉ですが、今回のケースは、まさにこれです。
また葬儀後の家族の生活を前提に、葬儀内容と費用を決めるのが
『家族目線の葬儀』の根底であると考えています。
家族親族を送り出すと、辺りは明るくなり始めていました。
さすがに5月の早朝は寒く無く、爽やかな空気の中、実にあんしん
サポートらしい打合せだったと我ながら思える葬儀になりました。
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