自宅に帰り、テレビをつけると偶然目に飛び込んできた文字が

『家で親を看取るその時あなたは』でした。

ん? なんの番組だ? 見ているといくつかの問題提起を

している番組に思えましたが、もうひとつ、退院から逝去まで

ずっと追わせてくれた家族の心境とは・・・?とも思いました。

(1) 病院での逝去が当たり前の世の中からの変化

①入院診療報酬(点数)90日以降の激減による退院促進問題

②特別養護老人ホームのような低費用施設は満室状態が続く

③民間施設だと費用が高くて支払えない

※ 結果として自宅介護という選択肢が残ることになる

(2) 胃ろう等の延命措置に対する問題提起

①意識もなく、意思の疎通もできない対象者に管から栄養分を

  直接胃に流し込む『胃ろう』を取りあげていました。

②同様の状態で点滴での延命もあります

(3) 在宅介護をするには家族を始めとした人手が必要ですが

その結果、仕事も出来なくなる、収入も得られない、ヘルパーの

費用もままならない、、、って事にもなるはずです。

(1)は病院より国の取り決めの問題であり、それを決めたのは

自分達が選挙で選んだ人達でもある訳で・・・ 

そう考えると昔のようなしがらみでの投票をする時代は終わった

自分達の事を本気で考えてくれる人に投票するって事くらいしか

できないようにも思えます。

(2)これは搬送に行った時などにも時々疑問を感じる部分です。

意識もなく、意思の疎通もとれず、快方に向かう事も無いのに

点滴だけで生かされている(生きているとは言い難い)人達自身

何も言えませんが、家族にとってはそれでも生きて欲しいと思う

のでしょうか? 本人が意思を伝えられたら、その状態のままで

生きたいと言うのでしょうか?

(3)在宅介護、、、親や配偶者を最後まで看るのは当然だろうと

言う人もおられるでしょうし、実践されている方もいらっしゃいます。

がしかし、全ての人にそれができるでしょうか? 或いは金銭面

でも全ての人が許されるでしょうか? 短期間で済むとは限らない

のですから・・・精神面、肉体面においても全ての人が耐えられる

とも思えません。 それでも頑張れと言えるのでしょうか?

僕だけでなく誰が考えても難しい問題であり、簡単に結論の出る

課題ではないでしょうが、結論が出ようが出まいが、全国どこでも

問題であり、課題であり、毎日多くの家族が自分達なりの答えを

戸惑いながら出しているのです。

家族が元気なうちに、もしもの時が訪れたら我が家はどうするか?

という事を家族でしっかり話し合っておく、答えを出しておく以外の

方法はないように思えます。

家族を看取るとは、精神、肉体、金銭、全てに大変な事だと改めて

考えさせられ、明日は我が身であることも確かです。

せめて対象者が逝去されたあとの精神的、金銭的な部分だけでも

家族目線を貫き、残った家族に後悔させない葬儀を続けなければ

とも思わせてくれた番組でした。

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