それはNPO設立当初、自分達では葬儀が出来ず葬儀に使用する


道具も何も無い状況から始めた為、信頼に足る葬儀社に施行業務は


全て任せて、我々はお手伝いする程度でした。 当時100名葬儀で


約100万円弱、一般葬儀社の4割程度の料金と新聞掲載、他社


依存型でもあり、わずかな利益だったにも関わらず安くはないと感じて


いた。 道具を揃え、霊柩車を購入し、自分達で葬儀の全てを行う


ようになると、葬儀社への支払い費用が減った分を値引きし100名の


葬儀で、飲食、返礼、式場利用など宗教者謝礼を除く全費用が


70万円程度で可能になった今でも、納得してない自分がいるのです。


100名葬儀70万円、一般的には間違いなく『安い!』と評価される


金額だし、祭壇生花の量や葬儀の内容や品質などが分かれば、他社


を圧倒する安さだと評価されるはずです。 しかし問題は一般的という


部分です。 一般的に・・・普通は・・・よく使われる表現ですが、一般


とは何をもって一般というのでしょう? 仮に世間を指すのだとすれば、


葬儀とは世間を主に、世間の為に行うのでしょうか? 故人と一緒に


過ごし、暮らした家族が第一、次に親族、友人問わず故人と親交の


あった近しい人達が、お別れをするのが葬儀の基本なはずです。


だとすれば各家庭毎に食事の味が違い、好みが違い、生活水準だって


違うように一軒、一軒の考え方や財布事情に合わせて葬儀は行うべき


であり、それが当然だと思える。 賑やかな葬儀を良しとする家族も


いれば、家族だけで厳かに送りたいと願う人もいるし、火葬だけを望む


人だっている。 5万円火葬の予算で精一杯の人もいれば、葬儀代に


800万、1000万円掛かっても余裕の人だっているでしょう。 


なのに地域の慣習だの、葬儀はこうあるべきだと一銭も出さない隣保や


親戚が言うのは、どう考えても理解できないし、大きな社会問題だと


さえ思えるのです。  火葬する費用が無くて、白骨化するまで自宅に


置いてあった事件とか、火葬をする費用が無くて親の遺体を山に捨てた


事件など時々新聞紙面に登場しますが、相談できる場所があったら・・・


或いは手の届く費用で火葬できたら・・・事件に成らずに済んだケース


だってあるはずです。 中には何とか葬儀は出したけど、後に残ったのは


借金の返済と苦しい生活・・・なんて事だって起きているのです。


火葬する費用が無くて犯罪を犯す、何とか葬儀は出したが返済と生活


苦の日々、こんなのって・・・何かが間違っていると思いませんか?
 
お金があっても無くても、自分達家族の意思と財布事情で家族の死を


悲しみ、家族とのお別れができる葬儀であるべきであり、そうだとすれば


家毎に違うのが当然だからこその『我流葬儀』をお勧めします。


頭に『世間に通用する』と書いたのは、良くも悪くも世間はあるのです


から無視をするのではなく、出来れば世間にも通用する葬儀・・・


世間の人達が納得する葬儀・・・もっと言えば世間の人達が普通だと


意識してくれる葬儀にして行くべきだと考えるからです。 


今から15年前は100名以上の結婚式が当たり前で、新郎新婦は


披露宴会場列席者の半数は知らない人でも普通でしたが、今では


30名~50名位で列席者は新郎新婦も全員知っている人達が当たり


前の時代へと変化しました。 結婚式は人生の中でする人もいれば、


しない人だっていますが、葬儀をしない人はいないのです。 


だからこそ、無理をせず、残った家族の生活を第一に考え、自分達や


家族の都合を最優先して行える葬儀が当然、という意識に変化させる


べきと思い本書を書き始めました。 本書を読み終えた時、各々の


家庭で『我流葬儀』が作れるようになり、実践をし後悔の少ない葬儀


となってくれたら幸いです。 我流葬儀を考え、作り、施行する上で


いつもの頭の片隅に置いて欲しい言葉がある。


【葬儀は家族の死を受け入れる為には大事、でも残った家族の生活は


もっと大事、だから家族の生活を第一に考えた葬儀を行うこと・・・


これ、無後悔葬儀の極意なり】 ・・・つづく


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暫くは製本予定の『世間に通用する我流葬儀の勧め(仮題)』の下書き


として書きおろした文章になる予定です。


これから葬儀喪主、施主をされる方々にとって、後悔の少ない葬儀にする


お役に立てればとの思いを込めて書いています。 


読んでくださる皆様が沢山いるのだからと・・・・弱い自分が書き続ける


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