突然バタバタとした一週間だったので ちーっともブログまで手が回らずに
『世間に通用する我流葬儀の勧め』なんて、全く考える時間もないまま
時間だけが過ぎてしまいました。 現在午後4時を過ぎたところで、たっ
たいま納棺を済ませてきたところでもあります。 昨夜から本日の納棺
まで家族との会話の中に出た話は、ちと衝撃的でもありました。
昨日午後10時、帰り支度を始めると一本の電話がなった。 この時間
普通の電話はまず無い・・・ 電話の相手は先月末、以前うちで葬儀
された方に連れられて、父親の時に『火葬と』『散骨』をお願いしたいと
来た中年姉妹であった。 到着するとアパートの一階のベットに寝ている
老人のご遺体があった。 ドライアイス処置をし、末期の水を取って貰い
線香をあげ、死亡届の用紙を記入して貰い、火葬予約を完了。
暫し話しをした。「先月末に来て貰った時は、まだ時間があるから それ
までに火葬、散骨両方の費用10万円を貯めなきゃね」って言いながら
帰ったけど・・・こんなに早くじゃ貯めてる時間無かったね」そう言う僕に
「そうなんですよ。 思ったよりずっと早くて、、、でも死亡診断の事とか
事前相談の時に確認しておきなよって言われたので何とかなって助かり
ました。 ありがとうございました」「ところで10万円大丈夫なの?」という
僕に「そうなんですよ。でも5万円なら叔母さんに借りられると思います」
と言う。「ところで、もしうちに来て無くて世間相場20万円の火葬だった
らどうしたの? それでもちゃんと借りられた?」 するとお姉さんが言う。
「犯罪なのは分かってても白骨化するまで置いておくしかないですよね」
その言葉を聞いた時、ゾクッと背筋に冷たい物が走ったのです。
言葉ではなく、言い方に、、、なのかなぁ・・
冗談っぽく笑って言ったり、かえって真剣な表情で言われたら、特別な
感じは無かったでしょうが、淡々と無表情で話すお姉さんからは本当に
白骨化するまで置いておきそうだと思えたのです。
色んな諸事情でお金の無い人はいくらでもいます。 その人達の家族が
逝くことだって当然あります。 中には5万円も無い、借りられない人だって
いくらでもいるでしょうが、せめて、5万円だけで火葬できる所があるよって
本当に必要な人達の耳に届けたい、、、そうしたら死体遺棄の犯罪に
成らずに済む人だっているかもしれない。 そんな場面に直面した夜。
インターネットとは無縁の、あんしんサポートを本当に必要としている・・・
そんな人達ひとりひとりに知らせる方法があれば教えて欲しい・・・
現実のものとして改めて教えられた夜でした。
追伸 ・ 本日午後納棺をして参りましたが、火葬5万円だけでなく、
散骨5万円と合わせて10万円を借りられたそうです。
明日午前10時の火葬なので、少し早く行き故人に自分の住んだ街を
見せ、少しドライブしてから斎場に入るつもりです。 火葬後は焼骨を
お預りし、粉骨にして翌日曜日の午後に、あんしんサポート専用散骨場
にて散骨予定です。 似たようなケースは何度も経験してきましたが、
「本当に助かりました、、ありがとうございました」と深々と頭を下げてまで
お礼を言ってくれる ご家族の言葉に支えられてきた数年間を実感です。
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